町内一のおしゃべり奥さん、大鐘さんやってくる。
※私は大鐘さんと同意見ではありません
大鐘さん「でね、利振さんとこ、旦那さん定年退職した途端、朝昼晩とご飯の支度と増える家事ですっかり具合悪くなっちゃって、毎日病院通いなんですって。旦那さんはなんにもせずテレビ観ててソファから一日動かないし、病院にも付き添いに来ないし。そこでついた診断名が"夫源病"っていうんですって」
ノンコ「そうなんですか。大変ですわねぇ」
大鐘さん「でもね、そのお隣の方は、病弱だったんだけどご主人亡くした途端、旅行行ってテニスやって、もうピンピンに元気。皮肉なものよねぇ」
あすか(左)「お母さん、大丈夫?今日無料数学塾お休みしたら?」
ノンコ(右)「そういうわけにもいかないわ。それにしても、あー、吸い取られた。あの奥さん、人を疲れさせるの好きなのかしらねー」
ノンコ(右)じゃ、支度しなくちゃ」
久美子(中央)「叔母さんが具合悪くなっちゃったらどうしようもないわね」
あすか(左)「んー、お母さんが最近さらに具合悪いのは大鐘さんのおしゃべりのせいかもね」
あすか(左)「そういうわけだから君たち、お母さんを疲れさせないよう、今日は我が家ではふざけたり暴れたりせず、よい生徒でいてくれ」
ツヨシ「うん分かった」
タケル「そのばあさん困ったな」
ヒロム「ぼくもノンコ先生にはお世話になってるし」
タケル「要はあのばあさんが来られなくなりゃいいんだろ?」
あすか「余計なことはするなよ」
ノンコさんの声「井筒タケルくん、入ってらっしゃい」
タケル「はーい」
翌週。
ノンコ「おかしなことあるもんねぇ、いつも大鐘さんがうちに駐める駐車場の場所、穴が掘られてて砂が敷いてあって、バルサ材貼り合わせた板を敷いて上から土かけてあってね、駐めようとした大鐘さん、みごとに車、穴に落ちちゃって。誰かのいたずらだろうって話だけど、なにしろあの大鐘さんでしょ?どこも真面目に相手しないのよ。ケガこそしなかったけど車が壊れちゃって、当分うちに来られないそうよ」
久美子「叔母さん元気になったわね。"大鐘源病"だったのね」
あすか「……あいつら、余計なことはするなと言ったのに。ま、お母さんが元気になったからいいけど」
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とんでもない話ですが、"大鐘源病"とはしばらくノンコさん、離れられそうです。










