平蜘蛛(ひらぐも)の茶釜 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

1/6のSFホームドラマお人形劇場やってます。PCオススメ。
ジェニフレ・バービー・12インチフィギュア達で構成されてます。
読む前にプロフィール欄に目を通してください。
私が監督でドールは役者です。記事は予約投稿です。

あすか「うわっ、なにこれ、鉄の鍋?」

ねぎっちょ「茶釜よ。古天明平蜘蛛っていうの」

 

ねぎっちょ「松永久秀って戦国時代の武将が愛用してたのよ。信長に仕えてたんだけど、2度謀反を起こしてる人。茶釜の作者は分かっていないんだけど、久秀がすっごく大事にしてたの」

あすか「聞いたことない…」

ねぎっちょ「まあ、マニアックといえばマニアックね」

 

ねぎっちょ「久秀は信長に、平蜘蛛を献上すれば命は助けてやるって言われてたんだけど、拒否して城に攻め込まれてね。信長に取られるぐらいならと城内でたたき壊したとも、中に爆薬を詰めて自爆したとも、友人にこっそりあげちゃったとも言われているわ。のちの城跡で発掘されて復元されて、静岡の博物館に収まってるのが本物とされてるけど」

あすか「じゃ、これレプリカ?」

ねぎっちょ「それは分からないの」

 

あすか「えー!なんでねぎっちょそんなもの持ってるの?」

ねぎっちょ「占い師やってるといろんなもの持ち込まれることあるのよ。私は鑑定なんて出来ないのにね。で、コレクションになっちゃった」

あすか「それにしても久秀って人、バカだね、こんな茶器で命を落とすなんて。茶釜だって信長に大事にされた方がよかったのに」

 

ねぎっちょ「あすかっちだって、命に換えても譲れない宝物いっぱいあるでしょ。久秀にとってはこの茶釜がとても大事なものだったのよ」

 

ねぎっちょ「でさー、まだ、うちの物置ガラクタでいっぱいで、断捨離したいんだけど、これもらってくんない?」

 

あすか「いや、そーいう、いわくつきの品は要らない」

ねぎっちょ「だめかー」

 

久美子(中央)「あれ、お客さん?えーっと、ねぎっちょ」

ねぎっちょ(左)「お邪魔してます~。久美子ちゃん」

 

久美子「これ何?」

あすか「ねぎっちょが断捨離したいものだって」

久美子「あすかっちがもらったの?」

あすか「いや、私はとくに要らない」

 

久美子「くれるってなら、もらおうじゃないの」

ねぎっちょ「もらってくれる?」

 

数日後。

ねぎっちょ(左)「あれからどうしてる?変なことなかった?」

あすか(右)「全然。久美子ちゃん、茶釜の底に剣山置いて、自分のお部屋でお花を活けてるよ」

ねぎっちょ「そ、そう。もし本物だったとしたらなによりの供養ね」

 

=============================

 

偽物に決まってるでしょう(笑)

この平蜘蛛の茶釜は「トイズキャビン」というところから出ている「戦国の茶器」というガチャです。全6種類。

1/4スケールですから、あすかっちたち1/6にはかなり大きいです。その辺はご容赦を。

雑貨屋のガチャの中でもっとも減っていました。ちょっと高価なので1コだけ回したらお椀じゃなくて茶釜が出てきました。

それで、こういうお話になりました。

他にも多少おかしなところもあるかもしれませんが、悪しからず。

              <禁・無断複製転載>

 

にほんブログ村 漫画ブログ オリジナル漫画へ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 コレクションブログ オビツボディへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 コレクションブログ リカちゃんへ
にほんブログ村

 


ドールランキング

 


創作漫画ランキング