久美子ちゃんにお勉強を | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

テルコ(右)「じゃ、銀座行ってくるわね」

 

ノンコ(左)「じゃ、私達も生徒さん来る準備しましょ」

あすか(右)「うん。銀座か~、いいな」

 

あすか(右)「今日はずいぶん予約来たね。栄中の子、勉強熱心だねー」

ノンコ(左)「連休はあすかちゃんいるからモチベーション上がるんですって」

 

数時間後。

テルコ「久美子は今日、なんにも買わなかったわね。巨匠の札のついた陶器にいいのあったじゃない」

久美子「だって、なんて書いてあるか読めないんだもん」

テルコ「え?」

 

テルコ「中学生なら誰でも読めるわよ。あんたそういえば通信簿見せてくれたことなかったわね」

久美子「お母さん、興味ないのかと思ってたから」

テルコ「ハンコどうしたの」

久美子「いつもの場所から」

テルコ「あら、なんてことかしら」

 

テルコ「女の子は可愛くてモテればそれでいいんだけど、馬鹿すぎれば一流大学の男GETできないわよ」

久美子「別に一流大学の男なんて要らないわよ、イケメンでお金持ちなら」

 

テルコ(左)「ちょっとノンコに勉強見てもらいなさい」

久美子(右)「えー、勉強嫌い!せっかくのGWはUSJ行こうって言ってたじゃない」

テルコ「字も読めないんじゃアトラクションも楽しめないでしょ。あんたはホントに若い頃の私そっくり。勉強嫌いで、大人になってからお金遣うこと以外何も楽しめなかったわ。ごめんね、賢く生んであげられなくて」

 

奥の部屋で。

生徒「せんせーさよーならー」

生徒「あすかっちまたねー」

ノンコの声「お疲れ様ー」

あすかっちの声「またねー」

 

テルコ(手前左)「というわけだからノンコ、ちょっと久美子の勉強見てもらえないかしら」

ノンコ(奥左)「歓迎するわ」

 

あすか(右)「私も数学嫌いだったけど、お母さんがいれば百人力だよ」

 

テルコ「ああ、若いうちにもっと勉強しておくべきだったわ。デートに夢中で勉強嫌いで、ほんと久美子は私の若い頃そっくり。久美子ってば、一応梅組だから有名人子弟枠あるけど、どの辺のレベルなのかしら?」

 

2時間後。

ノンコ「分数で躓いてるのは痛いわね。小学生の問題で…」

あすか「久美子ちゃん、割り算出来ないと思わなかった」

ノンコ「国語は?」

あすか「ほとんどひらがなしか書けないみたい。内部進学危ないよ」

ノンコ「困ったわね」

 

ノンコ「あすかちゃん、あすかちゃんの学校にE判定だったのに受かった子の勉強見てあげてたでしょ?久美子ちゃんもなんとかならない?」

あすか「それは美喜ちゃんがやる気満々でガンガン質問してきて教えたことすぐ覚えたからだもん。うちの学校は変な問題出してこないから教科書レベルのこと完璧に出来てれば受かるの。久美子ちゃんはやる気最初からないじゃん」

ノンコ「困ったわね。テルコ姉さんももうちょっと早く気づいてくれたら」

 

あすか「伯母さんは久美子ちゃんといっつも銀座で豪遊してるでしょ。気づくわけないよ。プロの家庭教師に頼んだほうがいいと思う」

ノンコ「そうね…」

 

ノンコ(右)「とにかくね、これはプロに任せましょう、テルコ姉さん。このままだと久美子ちゃん、上の学校へ推薦もらえないかもしれないわ」

テルコ(左)「そんな…」

 

テルコ「ああ、どうしよう。やっぱりこういうの遺伝するのねぇ」

ノンコ「そんなことないわ。ちゃんといい先生に習えば間に合うわよ」

テルコ「あんたがサジ投げたのに他の先生にできるわけないわ」

 

テルコ(左)「今度の先生は、いったいどこが気に入らないの?」

久美子(右)「イケメンじゃないとこ。やる気出ないんだよね」

テルコ「男の人の価値は顔じゃないわよ」

 

久美子「以前、お父さんとの結婚の決め手になったのは顔だって言ってたじゃん。ハーフの子が欲しいって」

テルコ「それは昔の話よ、久美子。今はある程度のお金よ。お父さん税理士だもの、だからこんなに遊んで暮らせるのよ」

久美子「とにかくもう勉強イヤ。高校行かない」

テルコ「久美子!」

 

テルコ(左)「あたしから産まれたのが可哀想で」

ノンコ(右)「そんなこと考えちゃいけないわ、テルコ姉さん。諦めちゃダメよ。姉さんも久美子ちゃんもいいところいっぱいあるじゃない」

テルコ「どんなところ?」

ノンコ「ん…そうねえ、ブランド商品に目利きなところかしら。頭悪かったら出来ないと思うのよ、そういうの」

テルコ「そんなの好きだったら自然に身につくのよ~。あの子の勉強嫌いを直す方法ないかしらねぇ」

ノンコ「勉強好きになるのが一番なんだけど…」

テルコ「久美子が勉強嫌いって気持ち、痛いほど分かるからよけい悲しいわ」

 

 (ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)(ノ_・。)

 

好きこそものの上手なれ、です。

無理矢理勉強させてもすぐ成績が上がるもんじゃありません。

まずは、得意科目を一つ作りましょう。

それから、久美子ちゃんを教える時は、小学生に語りかけるつもりで。

焦らない、焦らない。

              <禁・無断複製転載>

 

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