あすか(奥)「うん」
ゆきな「うん、チャレンジしてみたら?」
ノンコ(左)「駄目だったら駄目。あんたの性格は運転に向いてないわ」
あすか(右)「せっかく春休みなんだからさ、教習所行かせてよ~」
ノンコ「あんた気が短いし信号待てるの?複雑な標識守れるの?無理でしょ」
ノンコ「アイドルの歌なんかだとやらないで後悔するよりやって後悔しろとかやたら無責任な歌詞が出てくるけどね、人間トシ取ってみるとやって後悔することのほうが多いの。あんた教習所の車全部壊す気?」
あすか「そんなことないよ」
ノンコ「それに他人様に大ケガさせたりしたら、一生その人の面倒みるのよ。この家出ていかなくちゃならなくなるし、学校もやめなきゃならないしお母さんも教師を続けられなくなるのよ。もちろんお祖母ちゃんの名誉にも傷がつくし、あんた何年か牢屋に入ってその後一生、ひとりぼっちで貧しく恥ずかしく暮らすのよ」
あすか「今からそんなこと想像してたら、何も出来ないじゃない」
ノンコ「何もしないでちょうだい。そもそも普段から世間から隠れてひっそり静かに暮らしてよ。あんたみたいな子は安全に暮らせたらそれだけで奇跡なんだから」
ノンコ「これは絶対譲らないわよ。コラムの〆切りあるんでしょ?そっちに集中しなさい」
ノンコ「この手のことで今までお母さんが間違ってたことある?ないでしょ」
ノンコ「お祖母ちゃんに頼もうとしてる顔ね。あいにくお祖母ちゃん個展で台湾よ」
あすか「台湾か-。会いに行きたいね」
ノンコ「またすぐそうやって何でも行動に移そうとするの!お祖母ちゃん忙しいのに迷惑でしょ」
あすか「いや、会いたいけど別に台湾まで行こうとは…」
ノンコ「帰ってきてから台湾の写真見せてもらえばいいでしょ。春休み中、どこにも行っちゃダメよ。車を運転しようとか絶対思わないでね。じゃ、あとはもう放っておいて」
あすか「お母さん学年主任になってから厳しくなったな~。やっぱり言うこと聞かない生徒やモンスターペアレントとかにひどい目に遭ってるのかな」
アルフレッド「奥様はいまピリピリされてるんですよ。新しいPTAの役員のかたがたと新学年の打ち合わせで」
あすか「そっかー。教師もPTAの役員さんも大変なんだね」
アルフレッド「お嬢様にはお気の毒ですが何かと教師に風当たりの強い風潮ですから」
あすか「まあ、しょうがないね」
あすか「そうすると私はお母さんが定年退職するまで車の免許は取れないのかな?」
アルフレッド「定年後も、残念ながら。どうしても取りたければ事故の保険に自分で勝手に入ってくれとのことです」
あすか「私、ずいぶん信用ないね」
アルフレッド「何事にもタイミングというものがございますよ」
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友人のゆきちゃんは14歳で車の免許を持ってるトンデモ設定ですが、あすかっちには特にそういうものはありません。資格としては現実にも存在する漢字検定2級ぐらいです。これは高校卒業程度の漢字を使えるということになります。
しかし世間では英検や車の免許のほうがありがたがられるので、彼女はこの辺、ちょっと不公平を感じているようです。で、車…と思ったのでしょうが、ここに今とっても大変なノンコさんが。
あすかっちが車を運転する日は来なさそうです。





