あすかっち宅。タンとヤオが帰って部屋を片付けたあとで。
あすか「この聖書を読む限り、タンとヤオは間違いなく地獄行きだ。聖書は読めば読むほど恐いことでいっぱいだけど…」
ゆきな「なのによく朗読できるね」
あすか「それとこれとは別なんだよ」
ゆきな「ほら、校長室の前にマリア像が置いてあるでしょ?あれ拝んだら偶像崇拝にならないか心配だったんだけど…」
あすか「キリスト教の前身であるユダヤ教を信じてる人達は、手先が不器用で偶像を作れなかったんだよ。だからひがみでそう戒律に入れたの。『ふしぎなキリスト教』って新書に書いてある」
ゆきな「えっ、そうなの?ガーン。でも拝んでもいいんだよね」
あすか「死人を拝むなと書いてあるけど、一字一句にそこまでこだわる必要ないんじゃないの」
ゆきな「そ、そうだよねっ、でもマリア様を死人って、あすかっち…」
あすか「私には汝の敵を愛せよってほうが疑問だ」
あすか「どーしても理解できない。ヤオをお救いくださいとはとても上から目線でイヤだ」
ゆきな「チョットズレてる気もするけど」
あすか「5歳児が突然ハサミ持ってベビーシッターの着ている服をじゃきじゃきと切り刻みはじめたら、それはもういたずらを超えて犯罪だ」
ゆきな「あ、あのことはもういいんだよ、かなり古い服だから。新しい服もらっちゃって却って申し訳ないぐらいだよ。これ高かったでしょ」
あすか「よくないって。私は今回ヤオを許せそうにない」
ゆきな「あすかっち…」
あすか「あのグェンさんも息子たちの暴挙に気づかないはずないと思うんだけどなあ」
ゆきな「うん。溺愛してたね」
あすか「あいつらの罪はあのおっかさんがぜーんぶ許しちゃってるから、私ひとり許さなくったって構わないと思うんだよね。もうベビーシッターやめようかとさえ思ってるよ」
ゆきな「ダメだよ、一度やりかけたことは最後までやらなくちゃ。タンくんヤオくん許せなくてもいいから小学校にあがるまでは面倒みなよ。私も手伝うから」
あすか「うん…ありがとう。でね、明日はマナちゃんカナちゃんが来るんだ…カナちゃんは男子ほどじゃないけどとっても元気」
ゆきな「ギョヘー!」
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今回、服を破くシーンはもったいないのでやめました、事後、ということになっております。
日々凶暴化するヤオくんを止められるものはいないのであろうか…?
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