格付けし合う女たち | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

十五夜。あすかっち宅。



あすか「いらっしゃい。よく来たね。お寺の行事うまく抜けられた?」

ユリコ「まあ、なんとかなったわ」

あすか「ユリコちゃんメガネ替えたんだね。コンタクトにすればいいのに」



ユリコ「私ドライアイだから。それに黒縁丸メガネにはこだわりがあるの」

あすか「そっか、美人なのに残念だな」



アルフレッド「みたらし団子でございます」

あすか「ありがとう」



ユリコ「出た、庶民ダンゴ。私は好きだけど」

あすか「ユリコちゃんちお寺だから、いいもの食べ飽きてるでしょ?」

ユリコ「まあね」



突然の来客。しかも志麻子ちゃん。

志麻子「あすかっちー、十五夜見るついでにあの小紋のアンティーク着物譲ってほしいんだけど」

あすか「あれ?志麻子ちゃん、そこで言われても分からないから中に入って」



志麻子「あすかっち、昨日のブログに載ってたアンティーク着物譲って!すっごい素敵!」

あすか「だめ。あれはゆきちゃんのママから譲ってもらった大事な着物だから」

志麻子「着て歩く機会もないでしょ?私今アンティーク着物に凝ってるの」



ユリコ「あら、岩田志麻子。ご挨拶もなしにいったい何?騒がしい」

志麻子「明神センパイ。こんなところでお会いするとは思ってもみませんでしたわ、練馬ナンバーのベンツが停まっていてヘンだと思っていたけど」

ユリコ「品川ナンバーが偉いと思わないでよね、国産車の分際で」



あすか「まずい、このふたり仲が悪いんだった」



あすか(右)「志麻子ちゃん、今日はお月見の日だし、ねっ、仲良くやろう」

志麻子(左)「着物譲ってくれるなら仲良くしてもいいわ」



ユリコ「いきなり押しかけてきて勝手な子ね!やってることは庶民そのものね」

志麻子「本当の金持ちは金持ちぶらないと思います、明神センパイ」



ノンコさん登場。

ノンコ「あすかちゃん、ケチケチしないで着せるだけ着せてあげたら?」



ノンコさんの声「まあ、かわいいじゃない。写メ撮る?ボーイフレンドに写真送ったら?」

志麻子「はい!お願いします」



ユリコ「まるでインコね。私は大島を3着持ってるわよ」



志麻子(左)「大島なんてどれも一緒じゃない!アンティーク着物のほうが価値あったりするのよ」

ユリコ「岩田志麻子、あんた日本中の着物好きを敵に回したわよ」

志麻子「頭コチコチの人たちなんて敵でも構わないわよ!私は私らしく生きるの!」

あすか(右)「志麻子ちゃん、カレシとなにかあったのかな?それにしてもわけわからん」



ノンコ「雲が切れて月が出たわよ。みんないらっしゃい」



ノンコ「お月様きれいでしょ?心が洗われるでしょ?」

志麻子「…はい」



志麻子「あすかっち~、お代払うからこの着物譲って、お願い、合わせたい帯があるの~」

あすか「まだ言ってる。ダメだってば」


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突如着物に凝り出した志麻子ちゃん、カツヤくんはどうしたんでしょうね?

カツヤくんのカの字も言わない志麻子ちゃんは初めてです。

今日は満月、私もこれからベランダに月を観に行きます。

果たして観られるか…。


観られませんでした。曇ってる。


物語の中では晴れてたってことにしておいてください。