十五夜。あすかっち宅。
あすか「いらっしゃい。よく来たね。お寺の行事うまく抜けられた?」
ユリコ「まあ、なんとかなったわ」
あすか「ユリコちゃんメガネ替えたんだね。コンタクトにすればいいのに」
ユリコ「私ドライアイだから。それに黒縁丸メガネにはこだわりがあるの」
あすか「そっか、美人なのに残念だな」
あすか「ありがとう」
あすか「ユリコちゃんちお寺だから、いいもの食べ飽きてるでしょ?」
ユリコ「まあね」
志麻子「あすかっちー、十五夜見るついでにあの小紋のアンティーク着物譲ってほしいんだけど」
あすか「あれ?志麻子ちゃん、そこで言われても分からないから中に入って」
志麻子「あすかっち、昨日のブログに載ってたアンティーク着物譲って!すっごい素敵!」
あすか「だめ。あれはゆきちゃんのママから譲ってもらった大事な着物だから」
志麻子「着て歩く機会もないでしょ?私今アンティーク着物に凝ってるの」
ユリコ「あら、岩田志麻子。ご挨拶もなしにいったい何?騒がしい」
志麻子「明神センパイ。こんなところでお会いするとは思ってもみませんでしたわ、練馬ナンバーのベンツが停まっていてヘンだと思っていたけど」
ユリコ「品川ナンバーが偉いと思わないでよね、国産車の分際で」
あすか(右)「志麻子ちゃん、今日はお月見の日だし、ねっ、仲良くやろう」
志麻子(左)「着物譲ってくれるなら仲良くしてもいいわ」
ユリコ「いきなり押しかけてきて勝手な子ね!やってることは庶民そのものね」
志麻子「本当の金持ちは金持ちぶらないと思います、明神センパイ」
ノンコ「あすかちゃん、ケチケチしないで着せるだけ着せてあげたら?」
ノンコさんの声「まあ、かわいいじゃない。写メ撮る?ボーイフレンドに写真送ったら?」
志麻子「はい!お願いします」
志麻子(左)「大島なんてどれも一緒じゃない!アンティーク着物のほうが価値あったりするのよ」
ユリコ「岩田志麻子、あんた日本中の着物好きを敵に回したわよ」
志麻子「頭コチコチの人たちなんて敵でも構わないわよ!私は私らしく生きるの!」
あすか(右)「志麻子ちゃん、カレシとなにかあったのかな?それにしてもわけわからん」
志麻子「…はい」
志麻子「あすかっち~、お代払うからこの着物譲って、お願い、合わせたい帯があるの~」
あすか「まだ言ってる。ダメだってば」
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突如着物に凝り出した志麻子ちゃん、カツヤくんはどうしたんでしょうね?
カツヤくんのカの字も言わない志麻子ちゃんは初めてです。
今日は満月、私もこれからベランダに月を観に行きます。
果たして観られるか…。
観られませんでした。曇ってる。
物語の中では晴れてたってことにしておいてください。







