あすか「原宿行ってきたの?そろそろ飛行機に乗らないと明日学校へ行けなくなっちゃうよ」
久美子「別にいいわよ」
あすか「いいってどういう意味?2学期になったばかりなのに学校さぼるの?」
久美子「そういうことよ。どうせ授業さっぱり分からないんだからサボったって大して変わりないわよ」
あすか「ただでさえついていけないのにサボったら自分で自分の首締めるようなもんだよ」
久美子「お説教はよして。私、今日からここに住む。手稲には帰らない」
あすか「SakuraCity学園どうするの?入りたくても入れない人がいっぱいいるお嬢様学校だよ?もったいないじゃない」
久美子「寄付金たっぷり納めてるから卒業はさせてくれるわよ」
あすか「だったら少しはがんばったら?」
久美子「私、頑張ろうって言葉嫌い。これ以上がんばれないのにそう言われたってプレッシャー」
あすか「表面上だけ優等生的発言だね。久美子ちゃんはがんばってないじゃん。私はがんばろうって言われた方ががんばれる。無理しないでとか言われると力が抜けちゃう」
久美子「あすかっちのお母さんと私のお母さん、とても製造元が同じとは思えないね。叔母さんはいつも同じ服着て公立の学校で数学教えてる。うちのお母さんは毎日ブランドバッグの新製品をネットでチェックしてるだけ。スタートラインから違うのよ、私とあすかっちは」
あすか「だったら塾行けばいいじゃない!分かんないとこ聞けばいいじゃない」
久美子「いまさら小学校の問題なんて恥ずかしくて聞けないわよ」
あすか「恥は大人になる前にかかなきゃだめだよ!分かんないまま大人になったらもっと困るよ?」
久美子「勉強はともかく、向こうにいるのが楽しくないのよ。こっちはなにもかもきらきらしてて…」
あすか「手稲だって悪くないじゃん。遊びに行ったよ、涼しくていいとこ」
久美子「お互い無い物ねだりなのよ。私はこっちにいたいの」
あすか「連休においでよ。家庭教師やってる、教えるの得意な友達いるから。そしたら勉強観てもらおうよ」
久美子「それより広尾でフレンチ食べたい~~~~。なんで世田谷とか田園調布に家を建てないの?ここ学生街でしょ」
あすか「どこでそういう情報仕入れてくるの?」
ノンコ「あら、久美子ちゃん?こんな時間までどうしたの?明日の授業に間に合わないわよ」
久美子「間に合わなくってもいいの。私、帰らない。叔母さん、ここに置いてください」
ノンコ「え?」
久美子「早い話が家出です。インターナショナルスクールで成績優秀なパコと比較されるのはもうたくさん」
ノンコ「久美子ちゃん、あなたのお母さんががあなたを初等部から学校に入れるのにとても頑張ったの知らないの?すごく大変だったのよ」
久美子「おばあちゃんの絵がブレイクする前だから中流だったって話でしょ?もう聞き飽きちゃった」
ノンコ「滅多に入れない立派な学校なのよ。あとでそのことが役に立つから」
ノンコ「叔母さん、車で羽田まで送ってあげる。久美子ちゃんおとなしく帰りなさい。3連休にまたおいで」
ノンコ「嘘泣きはうちの一族の特技だからムダよ。もっともあすかちゃんだけ泣けない子だけど」
あすか「おかーさんっ」
ノンコ「さ、行こう」
ノンコ「じゃ、あすかちゃん、お留守番お願いね。変な人が訪ねてきてもドア開けちゃダメよ」
あすか「はいはい」
あすか「あ…久美子ちゃんに貸したポシェット、持って行かれちゃった…」
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東京に憧れてやまない久美子ちゃん。
私も都民だったことありますが、あの当時は遊ぶことばかり考えて、よい都民とはいえませんでした。
今は夜中にコンビニ行けないし、森があって、都民だった時ほど治安がいいかどうか分かりませんが、まあ空気の綺麗なところに住んでいます。
満足な暮らしではありますが、日本橋リカちゃんやトトコやイベントのことを考えると、また都民に戻りたくなります。
久美子ちゃんが東京にいたいというのもいろんな事情があるのでしょうね。
久美子ちゃんが実在したら私、トラピスト修道院のクッキー送ってもらうんだけどな。



