赤、青、キイロ、ピンクにオレンジ。
見るからに着色料たっぷりの、なんとなく体に悪そうな、毒々しいキャンディたち。
そのうちのひとつを手に取ると、
びっとビニールを破り、躊躇なく口に突っ込んだ。
唇が完全に閉まらないのはキャンディから伸びる白い棒のせい。
彼女は前歯で棒を噛むと、左右に転がしながら腕を伸ばした。
「女子から言わせてもらうとさ、
チョコバナナもペロペロキャンディも、
全然エロくないわけよ」
「まあ食い方にもよるな」
確かに彼女の食べ方だと全然エロくない。
舌を使わないことにはあまりエロさがでないのではないだろうか。
彼女の唇はそんなに厚いわけでもないし。
「ついでに言うと、ショーパンなんて冬は寒いからタイツはかないとやってらんないし、夏だっていろいろ処理しなきゃだからマキシとかのが楽なのよ」
「あー女子ってそういうの、大変そうだよな」
「それから、ミニスカはいてるからって誘ってるわけじゃないわよ当たり前じゃない」
それから彼女ははーあ、とため息をついて雑誌を放り投げた。
男子ってわかってなぁーい
そしてそのまま後ろにひっくり返る。
「だけど女子も俺らのことわかってないだろ?」
目の前には、ふふんと勝ち気な笑みを浮かべる彼女。
ミニスカはいて生足でついでに言うと無駄毛処理もバッチリで、そんなおみ足を大胆に投げ出して、俺のベットの上に寝転がってる女子に、
なんの感情も抱かなかったらその方が不健全だ。普通じゃない。
「バカね計算づくよ」
誇り高く笑う彼女の唇からは、甘ったるくて懐かしい、夏の匂いがした。
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