辿り着いたボード | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

1990年代の事になるが・・・

俺の記憶ではランスカーソンのボードは鎌倉のノーブランドが代理店をしていたと記憶している。

 

 

しかし、いつの間にか「今後、ノーブランドでは扱わない・・・」との事でオーダーを断念していた時代があった。

 

 

そう、確か・・・

この時代はサーファーズでも取り扱いがなく、ノーブランドでオーダーが出来ないとなると本人に直接オーダーするしかい。

 

 

しかし、この時代に一個人がシェイパーに直接オーダーするには少々難関であった。

しかも、相手がランス・カーソンである。

 

 

ランス・カーソンが日本の代理店とスムーズに取引できない事は後に知った訳だが、無理くりオーダーしたらしたで苦い経験になっていたかも知れないが・・・

どうしても、ランス・カーソンのボードが欲しかった。

 

 

さて、どうすれば良いか?

 

 

そうだ!

彼に頼もう!

 

 

彼とは学生時代の友人である。

 

 

大学を卒業して商社に勤めていた友人は、その頃丁度西海岸に出向していた。

 

 

彼には一度ドナルド・タカヤマのシェイプルームに行ってもらった事があるので今度も大丈夫だろう・・・

因みに、その彼は全くサーフィンとは無縁の男なのだが、商社マンならでは交渉力でタカヤマに2本オーダーをしてもらった事がある。

 

 

彼はドナルド・タカヤマが誰なのかも知れなければ、勿論、ランス・カーソン事も知らない。

 

 

しかし、カリフォリニア界隈のビーチで「ランスは何処に住んでいる?」とサーファーに尋ねれば辿り着けると伝えると彼は引き受けてくれた。

 

 

そして、友人を通してオーダーの詳細な確認が行われた。

 

 

タカヤマの時もそうだったが、サーファーで無い者にオーダーの詳細を伝えるのは本当に難しい・・・

いつも何気なく使っているサーフィン用語が全く通じないのだから。

 

 

そして、数日後に「彼に会ったよ」、「デポジットは建て替えておいた」、「出来たら連絡をもらう事になっている」と告げられ・・・

届いたのがコレである。

image

ランス・カーソンお手製のピンテールである。

そう、これは俺が初めてランス・カーソンにオーダーしたボードでもある。

 

 

ランス・カーソンがビッグウェンズデーのマットのモデルだったと知った時から彼のファンになっていた・・・

そして、彼のボードが乗りたくなってサーフショップを探しまわったが、目に留まるのは9.6ft前後の短めのボードやボックスフィンばかりであった。

 

 

俺が欲しいのとは違う・・・

このボードは妥協せずに時間を費やし、ようやく辿り着いた悲願のボードである。

 

 

そんなボードを次回の更新では紹介してみたいと思う。

 

 

Keep Surfing!!!!!!