ここの所、調子が良い・・・
サーフィンの腕前が上がったという意味ではなく、ボードを引っ張り出し、そして、ワックスアップをするテンポがだ。
「そんないつでも出来る!」と思われがちだが、意外に一連の作業が億劫で「乗らずのボード」を溜め込んでしまった経緯がある。
テンポの良い内に温存しておいたボードを引っ張り出し、この日もワックスアップを敢行する事にした。
手に取ったのはロビン・キーガルにワンオフでオーダーした「ヌヒワモデル」のオマージュノーズライダーだ。
以前紹介したので詳細は省くが、このボードはワンオフでオーダーしたPIGの完成直後にダメ元で「ヌヒワのノーズライダーを削って欲しい!」と依頼した経緯がある。
完成から数年が経過した訳だが、久しぶりに手に取ってみるとレールの感触が現在メインで乗っているボードとは全く異なる形状になっていた事に驚いた。
この数年、ヴィンテージ及びヴィンテージライクなボードが中心だったので、「このピンチ気味のレール、久しぶりだなぁ」と声を上げてしまった程である。
ロビンのレールと云うよりはニュージェネレーションズのレールと云った感じだろうか?
さて、久しぶりに手に取ったボードを改めて見てみると様々な点に気付く。
決して見落としていた訳ではないが、入手直後は興奮し過ぎて自身にとってのウィークポイントに目を瞑ってしまう事があるので時を経てチェックすのも面白いものである。
ヌヒワモデルの特徴と云えば・・・
聳え立つ様に宛がわれたフィン。
そして、このノーズラインである。
オリジナルはストレートにラインが入っているモノが多いのだが、ロビンはここをウェーブラインにて描いている所が非常に彼らしい。
そんなノーズ部分をひっくり返すと大きなコンケーブがお目見えするのだが・・・
らしきモノが確認出来ない。
ロビンの好みなのか?
コンケーブが殆ど入っていないのだ。
タイラーやダベンポートらが削り上げるノーズライダーはヴィンテージをオマージュしている事から大きく深いコンケーブが入るのが特徴だが、実際にそこまで深いコンケーブは不要である事を後にドナルド・タカヤマが示した事によりコンケーブの大きさや深さは余り重要視されなくなって来たと聞くが・・・
これはどうなのであろうか?
見た目では全く判らない。
素手で撫でてみると辛うじてコンケーブの様な感触はあるのだが・・・
それでも微かにだ。
過去にCJネルソンのシグネチャーとしてロビンが削ったスティレットがリリースされていたが、その時のノーズライダーとは対極的である。
色々な想いを描きながらワックスアップを施した訳だが、このコンケーブ擬きの乗り味はどの様な感じなのであろうか?
このボードを入手した事によって手放す事を決意したスティレットを放出せずにストックしておいて安堵する一方で、二つのノーズライダーを乗り比べてみたいと探求心が沸いて来た。
ビーチが待ち遠しい。
Keep Surfing!!!!