ダノーのマリブチップを引っ張り出す事によって封印されていた様々なボードに乗る機会が巡って来た訳だが、引っ張り出したついでに一緒にガレージの奥から引き出したボードがあった。
チップの色味を意識する事になったそのボードは紆余曲折を経て我が元へとやって来たのだが、思えば、それら2本を一緒に比較する事はこれまでになかった。
「どうせなら一緒に画像に収めてみるか?」と、少々童心が躍り出し、お気に入りの音楽をバックに手にしたボードを並べてみた。
手前がノーズグライダー・・・
そして、奥がチップである。
元々は、このノーズグライダーのデザインコンセプトが気に入って物欲に駆り立てられたのだが、以前も綴った通り、その時には縁が無く、致し方なく同様のコンセプトにてチップを依頼した訳だが・・・
全くの別物が仕上がって来た時にはキャンセルも考えたが辛そうな表情を浮かべる当時のシーコングの店長の事を思うと、そうも云えず、このまま引き受ける事となった。
しかしながら、改めて対してみるとカリフォルニア感満載の「テキトー」が随所に詰まっており、笑みを浮かべながら「まぁ、これがダノーなんだね」と自身で納得してしまった。
同じ色味で依頼したにも関わらず全く色の深さが異なっている事が判る。
更には、ラメの分量にも大きさの差がある事が判る。
レールにレースを施して欲しいと依頼をしたが・・・
ここもカリフォルニア感満載の「テキトー」が反映されスルーされている。
極めつけは「フィンにラットフィンクを入れて欲しい!」と要望したにも拘らずまさかのソリッド!
ここまで違うと、流石に当時の店長の辛い表情も納得出来てしまう。
「どうしてこうなった?」とダノーの頭の中を覗いて見たくなるほどだ。
しかし、「良いシェイパーは良いボードを創り上げる」と云う名言に嘘は無かった。
こうして、2本並べてみると・・・
やっぱり、ダノーのボードは美しい!
これは紛れもない事実である。
2本の美しいボードを眺めているだけで、これまでのミスは「戯言」で済ませてしまうから不思議だ。
ノーズグライダーに続きチップもワックスを施したので、機会があればビーチでも2本並べてみたいものである。
ダ・キャット、ランス、アダムに続き、持ち込むボードは整った。
さぁ、秋のサーフタイムの始まりである。
Keep Surfing!!!