2本のダベンポート | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

楽しい事は時に時間の感覚をも鈍らせる事があると云うが、これまでに書き綴って来た一連の炎天下でのボード整理も同様で気が付けば数時間もの間、サーフボードと睨めっこ状態であったのだから完全に童心に帰っていた様だ。

 

 

先週の更新でランスのPIGにワックスアップが終わり、いよいよ後半戦に挑む事になるのだがその前にこの2本を並べてみた。

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手前はアダム・ダベンポートにワンオフで創ってもらったダ・キャット。

そして、奥はヴィンテージファブリックを持ち込んでカスタムを施してもらったPIGである。

 

 

このボードも入手までかなりの時間を要した想い入れの深いボードだが、いざ、手元に届くと中々乗ってあげる事が出来ず今に至ってしまった。

 

 

2本並べて撮影するまでは気付かなかったが、こうして客観視してみると共にファブリックである事に気付く。

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ダ・キャットは1970年代製のフィリックスのヴィンテージファブリック。

PIGはビーチタオル等でもお馴染みの'60sサーフディケールのヴィンテージファブリック。

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どちらもアダムのボードに相応しいファブリックではないかと自負している。

 

 

アダムはこれらのボードを制作している最中に「君をイメージして削り、ラミネートをしていたよ」と云ってくれたのが印象的で、遠く離れた地であってもサーファーとシェイパーが繋がっている事を感じ取れたボードでもある。

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フィンはどちらもアダムがワンオフで制作したモノで、PIGのハーフムーンは俺がアダムのシェイプルームを訊ねる前には既に木材が用意されたいた。

ダ・キャットフィンもスコット・アンダーソンから借りて来たアーリーダキャットのフィンを模写しテンプレートを制作したらしい。

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そんな、想い入れの深いボード・・・

先ずはPIGからワックスを塗り始める事に。

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美しいデッキにワックスを塗るのは多少なりとも気が引けるが、あくまでもサーフボードである・・・

ここは目を瞑ってファーストグリップを試みる。

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更には、ダ・キャットにも手を加え・・・

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そして、2本のボードの準備が整った。

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後はビーチに持ち込むだけである。

さぁ、2本のダベンポート。

最初の海水を浴びるのはどちらだろうか?

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双方のディケールが海水を恋しがっている様にも見えなくないから不思議なものである。

そして、残すは1本。

ワックスアップはまだまだ続く。

 

 

Keep Surfing!!!!