全く同じボードが2本ビーチで並ぶ事は余り無いのかも知れない。
こと、バルサボードに限っては皆無に近いのかも知れない。
しかし、この日は知人がバルサを持ち込んだ事もあり、海でタイラーハジキアン渾身のバルサボードが2本並ぶ事となったのだ。
基本スペックは全く同じ9.6ft・・・
ハンドシェイプとは云え、それほど大きな差はないのではないか?
2本のバルサを対比するまでは、そんな事を思っていた。
しかし、早速大きな違いを目の当たりにする事となる。
それがフィンの形状だ。
この画像からも確認できる通り、奥のバルサはベースが長くなっている事が解る。
手前のフィンにフォーカスをしてみるとその差が解るのではないだろうか?
一方、こちらは奥のバルサのフィンである。
比べてみるとなんと・・・
その差は1インチもあったのだ。
上からの画像を見てみるとその差は一目瞭然である。
俺が所有するバルサの方がシリルアルが若かったので、タイラーが途中で仕様を変更した可能性もあるが、こればかりは本人に聞いてみなければ判らない。
また、上からの画像で気付いた事だが、テンプレートがあるとは云え、テールのサイズ、形状が全く同様になっていた事に驚いた。
今更ながら、タイラー・ハジキアンと云うシェイパーの度量の深さを思い知らされた気がする。
それ以外で大きく異なるのはボードの比重である。
クロスが異なるのか?
はたまた、バルサ材の密度が異なるのか?
双方を持ち比べてみるとかなりの差を感じる事が出来た。
バルサの組み合わせはどちらも6本から構成されており、この辺りはベルジーやジェイコブスの影がチラつく様でならなかった。
彼らがタイラーに齎せた影響は多大であった事が安易に推測出来た。
バルサ談議に花が咲き、気付けば2ラウンド目のサーフィンを忘れる所であったが、ボードをフォームに切り替えて再び海に向かったのだが、知人と口を揃えて「フォームは乗り易いなぁ」であった。
嘗て、ベルジー&ジェイコブスがPIGを世に送り出した時に「時代が変わった」と称された様であるが、こうして、2本のバルサチップを見て、乗って、そして、フォームに乗り換えてみるとサーㇷボードの進化を確実に感じる事が出来た様な気がする。
バルサを持ち出せる回数は限りがあるが、またこうしてバルサを並べて談義をしてみたいと思った。
しかし、クラシックなロングボードは本当に奥が深い。
だからこそ、魅了され続けてしまうのであろう。
Keep Surfig!!!!!