昨年の秋の話になるが、長年カリフォルニアの友人に預けていたビンテージのバルサボードが手元に届いた。
渡米した時にと思っていたのが、様々なアクシデントに見舞われ、更にコロナ過の影響の為、送ってもらう事となったのだが、そのバルサを通して様々な事が見て来たので少しずつ綴って行ければと思っている。
先日、改めて有するバルサを数えてみたら物凄い数に事になっていたのだが、カリフォルニア産とそれ以外では同じバルサのボードでも様々な所が根本的に違っていたのが解った。
また、ビンテージを有する事で解ったのが、シェイパー自体がビンテージバルサを理解して削っているか否かである。
そして、同じビンテージのバルサでもマリブチップとPIGでは全く異なる事も解った気がする。
まぁ、俺はサーフボードのプロフェッショナルではないので、あくまでも素人目線での見解なのだが、先週触れたこのバルサを削った男は明らかに「バルサを理解している」と感じられる創り込みが随所に散りばめられていた。
このボードを削った男は今ではセミレジェンドと称すべきタイラー・ハジキアンである。
面白い事にタイラーがバルサに着手したのはマーケットニーズからではなく、大袈裟に云うと「自身の研究の成果」を表した事によるリリースからである。
タイラーはその若さから「後出しじゃんけん」が出来る立場である。
その後出しを優位に生かした成果が、このバルサへの着手とも云えるのではないだろうか?
彼はジェイコブスの下でシェイプスキル上げて行った訳だが、その先には常にデイル・ベルジーの存在があったと云われている。
ジェイコブスを通し、ベルジーに触れる事で全盛期にバルサを削っていたリアルレジェンド達から多くの事を学ぶ事が出来たのはタイラーの大きな「財産」ではなかろうか?
そして、その成果を表したのが・・・
バルサなのである。
なぜ彼がチップをチョイスしたのか?
タイラーがバルサをリリースした時に「?」と思った事を次回の更新では綴ってみたいと思う。
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