新しいシグネチャーの製作過程 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

以前にも綴った事が、歴戦のシェイパーになればなる程、皆、同じ事云う・・・

「シェイプは大した事ではないんだよ」、「肝心なのはシェイプまでの工程なんだ」と。

 

 

実は、この一連のやり取りで一番時間が掛かったのがボードの形状を決めるまでの数式である。

 

 

俺はシェイプに関しては全く知る由もないが、この数式が新しいボードを制作するに当たって非常に重要なのだそうだ。

 

 

この数式に関してはマイクとロジャーの間で概ねミーティングが行われた訳だが、秩序を重んじるロジャーはその一部始終を俺に報告して来るのだ。

 

 

その経緯の中でロジャーは「マイクがフィンは君任せたいと云っているんだ」、「どんなフィンが望ましいと思う?」と一方を寄越した。

 

 

これまでのマイクのシグネチャーを振り返るとウッドフィンを装着したものは皆無であった。

結果、俺は即答で「彼の新しいシグネチャーにはウッドフィンが良いと思う」と伝えるとロジャーは開口一番「それなら良い案がある!」と一枚の写真を見せて来たのだ。

 

 

それは彼がハーバーのシェイプルームで仕事をしていた時にリッチ・ハーバーから見せられた縞模様のウッドフィンだった。

 

 

素材はアフリカ産のゼブラウッドと云って、味気のないクリアなPIGには非常に映える素材であり、アイコンにはぴったりの素材であった。

 

 

フィンの形状に関しては紆余曲折を経て、ベルジー&ジェイコブスのバルサPIGをヒントにロジャーがテンプレートを起こし、ご覧の様なフィンが創り上げられる事となった。

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また、ディケールに関してもダベンポート以来のダブルネームの復活となり、マイクが主宰を務めるSurf A Pigのディケールもオンされる事になった。

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ロジャーは制作の過程をマイクだけでなく俺にも随時送っており、ボードの進行状況は手に取る様に伝わって来た。

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画像の形状から送られて来た画像の全てがスマホで撮影されたモノである事から、「ロジャーも現在ツールを駆使しているんだな」と笑みが零れてしまう程である。

 

 

そして、待望のマイクの新しいシグネチャーモデルが完成する事となるのだが、この続きは次回の更新で綴って行きたいと思います。

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そして、少し早いですが本日の更新を以て本年の更新を終了とさせて頂きます。

 

 

毎度の事ながら自分勝手な云い回しで不快に感じ方もいらっしゃるかも知れませんが、最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました。

 

 

今年は昨年以上にコロナが拡大をし、多くの方が大変な時を過ごされたかと思います。

俺自身も2ヶ月に渡ってサーフィンを自粛して来ましたが、来年は多くの方の笑顔が海に蔓延している事を切に願うばかりです。

 

 

皆様にとって2022年が素晴らしい年となる事を祈っています。

どうぞ、良い年をお迎え下さい!

 

 

Keep Surfing!!!!!!