リペアを施す・・・ | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

以前、海で掴み合いの喧嘩をしているサーファー同士を見掛けた。

 

 

やり取りを聞く気は全く無かったが余りにも大きな声を挙げていたので自然と耳に入って来てしまう。

 

 

どうやら、どちらかのミスでボードが接触したらしい。

そして、双方のボードが破損した様だ。

 

 

成る程、これは解らないまでもない。

 

 

日本人サーファーにとってサーフボードは特別なモノなのであるのだから・・・

 

 

特別なモノだからこそ、大切にする。

大切にしているからこそ、揉め事の火種となる事がある。

 

 

一方の海の向こうのカリフォルニアにはどうであろうか?

 

 

ボード同士が衝突しても、「気を付けろよ!」と笑顔で対処する事もある様だ。

彼等にとってサーフボードは「楽しい時間を過ごす為の道具」に過ぎないのだ。

 

 

いや、日本人だって同じだ。

ただ、お国柄がそうさせているんだと思う。

 

 

誰だって、楽しい時間を過ごしたくて海に来ているに揉め事なんて起こしたくないのだから・・・

 

 

カルフォルニアのサーファーはボードのクラック如きではムキにならないのか?

楽しい時間を過ごす為に、そこは敢えて気にしないのか?

 

 

そんな彼からサーフボードを譲り受けると、とんでも無いボードが送り届けられる事が多々ある。

 

 

最初はタイラー・ハジキアンのボードだった。

 

 

「俺のボードに乗ってくれないか?」と譲り受けたのは彼が自身の為に創ったノーズライダーだった。

送られて来た大きなダンボールを開封すると、そこにはご覧のボードが詰め込んであったのだが、「ワックスは塗りっぱなし」、「レール、ノーズ、テール」はクラックだらけ・・・

 

 

「本当にタイラーが乗っていたのか?」と思ってしまう程だった。

 

 

しかし、彼のサーフスタイルを思い起こすと・・・

ピックアップにそのままボードを突っ込んだりするのだから「そりゃぁ、クラックも入るよな」という事になる。

 

 

同様に、マイク・ブラックから送られて来たこのボードもそうだった。

ジム・フィリップスのシモンズなのだが、至る所にクラックが入っており、しかも、ワックスは塗りっぱなし、更には彼がペットとして飼っている豚の毛がワックスに散りばめられているのだ。

 

 

タイラーの時で免疫が出来ている俺でも流石にこれには驚いた。

 

 

しかし、このボードに至っては、それらの比ではなかった。

なんと、クラックが15カ所以上もあったのだ!

しかも、「これ穴か?」と思える程の大きなクラックも!

 

 

ある程度は想定していたが、「流石にこれは凄いなぁ」と、思いながらもリペアをする事にした。

 

 

 

「乗れる状態で送るよ!」と云って、この状態なのだから、きっと、彼はコレで乗っていたのだろうが・・・

 

 

流石に「これは凄いねぇ、アダム!」と、声を大にしてしまった程である。

 

 

次回の更新ではアダム・ダベンポートから譲り受けたジェイコブスのPIGを紹介したいと思う。

 

 

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