ビーチのボードを持ち込むと、一際、小脇に抱えられた小振りなボードが目に付く様になった。
ついこの前までは長いボードを小脇に抱えていた者達が挙って小振りなボードへと移り変えたのが一目で判る。
あぁ、これが流行りなんだなぁ・・・
正に今はミッドレングスがトレンドなのだ。
1960年代後半に訪れたショートボード革命の時の様に、それまでロングに乗っていたサーファーが怒涛の様に短い板に鞍替えしたあの光景と同じ光景が21世紀にも訪れたのだ。
しかし、このミッドレングスの流行・・・
ピークは疾うに過ぎたと云う者もあれば、今が正にピークと云う者もいる。
まぁ、俺には縁の無い話なのだが、海の向こうのカリフォルニアではどうなのでだろう?
ある知人は「確かにミッドレングスの勢いは凄いね」、「これまでロングに乗っていた多くのサーファーが乗り換えている」等、状況は日本と同じ様である。
しかし、こんな話も転がり込んで来た・・・
「ミッドレングスは既に終わったよ」、「早い段階でミッドレングスに乗っていサーファーはスーパーロングに乗り換えた」との事である。
「スーパーロング?」
ちょっと聞き慣れない言葉であるが、どうやら10.6ftオーバーのボードの事を指す様である。
「グライダーか?」と再び尋ねると「グライダーかと云えばグライダーだが、古典的なボードを長くしたモノだ」と教えてくれた。
例えばPIGのスーパーロング。
これは俺が以前所有していたダノーのHOG。
長さは実に11ftある。
同様に、こちらのボードも11ft。
マイク・ディッフェンダッファーのグライダー。
同様のスキップ・フライは10.6ft。
そして、ランス・カーソンのノーズライダーも長さは10.6ft。
これらのボードの画像を送ってみると・・・
「おお!正にこの手だよ!」、「この手のボードが人気あるんだ」と教えてくれた。
しかし、メールにはこんな事も最後に付け加えられていた。
「ミッドレングスがトレンドになるまでかなりの時間が掛かっているからスーパーロングもトレンドを迎えるのには数年かかるだろうね。」
「彼らは決してトレンドを意識している訳では無く、今はスーパーロングの方がミッドレングスよりも楽しい!と思っているから乗っているんだろうね」と締めくくられたいた。
ビーチを埋め尽くすかの様な勢いで流行り続けているミッドレッグスから怒涛の長さを誇るスーパーロングのトレンドは、果たして日本にも来るのだろうか?
Keep Surfing!!!!!!