今から60年前の1959年・・・
この年は後にサーフィン業界に大きな影響を与えるサーボードメーカーが多数誕生した事をご存知だろうか?
現在、巷に溢れている全てのノーズライダーのお手本となったと云っても過言ではないデビッド・ヌヒワのノーズライダーを世に送り出したビング・コープランド率いるビングサーフボードが誕生したのも1959年だった。
カリフォルニア屈指のレジェンドとして君臨し続け、今も尚、ハンドシェイプに拘り続けているスキップ・フライが所属し、エンドレスサマーで主役を務めたマイク・ヒンソンがライダーとして活躍していたゴードン&スミスも誕生は1959年だった。
タイラー・ハジキアンによって、そのポテンシャルの高さを世に再認識させたウィングノーズや奇抜なアウトラインで今も尚ヴィンテージ市場では高値を維持しし続けているアグリーを世に送り出したCONも1959年の誕生だった。
シーコングによって日本マーケットにその魅力を浸透させ、チーターやトラッセルズ・スペシャル、バナナ等の名品を再認識させたハーバーも誕生したのは1959年だった。
そして、我がスーパースターであるランス・カーソンを始め、ドナルド・タカヤマ、ロバート・オーガスト、ミッキー・ドラ、マイク・ドイル、マイク・パーパス等のスーパースターが集っていたジェイコブスも1959年の誕生だった。
ブランド誕生から60年・・・
これらのメーカーが世に送り出して来たボードは現代サーフに多大な影響を与え続けていると思うと、「1959年は特別な年だったのではないか?」と、つくづく思う。
また、創業年が'50年代と'60年代では響き自体にも大きな差がある様にも思えてしまうから不思議でならない。
しかし、この生誕60周年を祝ったアニバーサリーモデルが登場しているのは俺の知り限りではビングとハーバー位ではないだろうか?
そもそも、欧米では日本とは異なり、5年、10年単位で創業を祝う傾向は著しく少ない訳だが、ブランドがマーケットに根付く様に盛り上げる行事毎は日本では大きな意味を齎していると云われている。
ビングやハーバーのみがアニバーサリーモデルをリリースしている背景を考えると、国内で代理店として活躍しているサーファーズやシーコングがマーケットに活気を付けている事が良く解る。
本来は、これらの中にジェイコブスやゴードン&スミス、CON等も加わっていなければと思うのだが致し方が無い事なのだろう。
これらのレーベルに多大な影響を受けた俺としては、この60年周年と云う記念すべき2019年は5大レーベルでサーフィンを楽しみたい思った。
こんな変態が日本に1人くらい居ても良いのでなかろうか?
Keep Surfing!!!