ジム・フィリップス・・・
クラシックのロングボードに乗る者だったら、恐らく、この名を知らむぬ者は居ないではなかろうか?
デイル・ベルジー最後の直系にして、現在もハンドシェイプに拘り続ける男であり、現在のサーフシーンにおいて、スキップ・フライと並び、「特別」とされる数少ないシェイパーでもある。
本日は、その最後の直系と謳われているジム・フリップスのボードである。
ジム・フィリップスの事は今更俺が語る必要もないかと思うので、これまでの彼の栄光の歴戦は語らないが、本日紹介するボードは正に彼が「特別」ある事を象徴する1本ではなかろうか?
それがこちらのボードである。
如何であろう?
ストリンガーに注目をして頂きたいのだが、センターに対して左右のストリンガーが外側にカーブが掛かっているのが判る。
この形状のストリンガー・・・
四国で活躍する日本屈指のビングウェバーである櫛本さん曰く、ベースボールストリンガーと呼ぶらしい。
この豪華絢爛のフォームにベルジー譲りのPIGのエッセンスが注ぎ込まれており、フォーム同様に豪華絢爛な仕込みが随所に組み込まれているのである。
1990年代のクラシックログでは良く見掛けたウッドのノーズブロックであるが、昨今では、この様な仕様を好む者が少ないのか?ビーチでもサーフショップの店頭でも余り見掛けなくなった様な気する。
そして、ストリンガーと並んで、このPIGの特徴でもあるが・・・
このフィンである。
今日のタイトルに敢えて、「モダンPIG」のフレーズを入れたのだが、PIGでありながらマニューバに特化したサーフィンも堪能出来る・・・
正に、典型的なモダンPIGの仕様である。
個人的には、このタイプのフィンはPIGには好かないのだが巨匠の創るモノならばと受け入れた次第である。
しかし、いざ、所有してみると、どうしてもこの形状のフィンが許せなくなり、以前チラリと紹介した深紅のボードに繋がる訳だが、それはまたの機会に紹介出来ればと思う。
さて、このPIGの特徴でもあるベースボールストリンガーに沿うようにディケールがあしらわれているのは、深紅のボードもクリアのボードにも違い無く、どちらも抜群の存在感を放っている。
ディーケールを中央にあしらったセンターストリンガーには、お手製のサインが掛かれており、正に至れり尽くせりなボードとなっている。
ざっと急ぎ足で紹介したジム・フィリップのモダンPIGだが、次回は全く同じ仕様でハーフムーンを纏った深紅のPIGを紹介したいと思いますので、ご期待頂ければ幸いです。
Keep Surfing!!!