先日、藤沢のシーコングを訪ねた。
店頭には相変わらずシーコングの稼ぎ頭のボード達が犇めいており、この地が現在日本で最もロングボードを販売しているショップなのだと、改めて、そのボリュームに圧倒された。
店頭には稼ぎ頭の一角を担うダノーのHOGもしっかりとラインアップされており、川口のサーファーズ同様にこのショップも日本にPIGを根付かせた偉大なシップなのだと実感した。
しかし、シーコングのウェブサイトを見ているとHOGの中古が多い事に気が付いた。
長年に渡ってHOGを販売しているのだから、その物量の多さにも頷けるのだが他のボードと比べると、やはり多い様な気がしてならない。
以前、こんな会話ををシーコングスタッフとした事を思い出した。
「ダノーのHOGに憧れて購入したものの扱いきれなかった・・・」と、手放す者が多い事を。
ダノーのHOGは、先日の更新でも軽く触れたがスーパーキックテールの恩恵もあり、PIGである事を忘れてしまう程軽快な動きを齎せてくれる。
また、特有の重量感から一度レールが入ろうものなら、爆速でフェイスを突っ走る事が出来るミラクルPIGなのである。

この画像、実は友人のマイク・ブラックから送られてきた一葉で、彼が身を任せているボードは紛れもなくダノーのHOGである!

マイクの技量は勿論だが、ダノーのHOGのポテンシャルの高さはこの一葉が全てを物語っているのではないだろうか?

また、マイクはPIGではノーズライドを刊行する事は殆ど無いのだが、ご覧の様にダノーのHOGはノーズライドさえも繰り広げられるPIGなのである。

勿論、俺自身はこんなダイナミックなサーフィンは出来ないが、HOGの持つポテンシャルが「どの程度のモノなのか?」を知ってもらいたく、今回はダベンポートのPIGの続きの更新ではなく、予定を変更した次第である。
PIGは乗り辛い・・・
確かに、そうかも知れない。
しかし、だからと言ってノーズライダーが乗り易い訳では決してない。
要は極めようとすれば、どのボードも同じなのではないだろうか?
マイクもPIGにのめり込む前はタイラーのノーズライダーやスティーブ・ブロムのフィッシュに乗っていた。
彼は決してPIGオンリーな男ではない。
しかし、これらの画像が示す様にPIGは様々な可能性を秘めたボードであるからこそ、マイクはPIGにのめり込んで行ったのだ。
俺が尊敬するランス・カーソンを筆頭に、フィル・エドワーズ、デューイ・ウェーバー等々、時代を創って来た男達は、皆、PIGでマイクの様なサーフィンをしていたのだ。
HOGに限らない事だが、PIGを手放す前に今一度のフィーリングを感じてみては如何であろうか?
Keep Surfing!!!!!!