NALU・100号 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

NALUが通巻100号を迎えた。
創刊から20年掛けての100号到達である。
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方向転換をしてしまいNALUへの愛情も薄れつつあった俺だっだが、愛読していたサーフマガジンがこうして長きに渡って歴史を刻んで来た事は素直に嬉しく思う。


創刊号から愛読しているNALUだが、20年間で一体どれだけの歴史を刻んで来たのか知りたくなり、ガレージに詰め込んだ90冊以上に及ぶマガジンの山を引っ張り出し、暫し見入ってみた。


創刊号はご覧の様なモノクロの表紙となっているのだが、これが非常に神秘的でインパクトがあって今でも好きであったりする。
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創刊号の主だった特集はハワイアンログであった。
一般的なサーフィンの解釈ではサーフィンと言えばハワイ・・・
創刊号という事もあり、万人受けするような編集企画だった事が窺える。
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また、NALUでお馴染みなのが巻末特集のショップガイドである。
まだインターネットが普及していなかった事もあり、俺もこのガイドを大いに活用し、色々なショップを探訪させてもらった記憶が蘇る。


久しぶりに目を通してみると、現在、日本のクラシックロングボード業界を牽引しているサーファーズやシーコングの名はまだ見当たらないが、かなりの頻度で通わせてもらった老舗のエムズが創刊号から登場しているのには少々笑みが零れてしまった。
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同じく、エムズ同様に通わせてもらった今は無きチャンズも、創刊号から顔を連ねていた。
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当時はチャンズとエムズが共にベルジーを打ち出していたので、ベルジー好きの俺としては双方のショップに顔を出させてもらったが、最終的には三井さんの人柄に魅かれ、エムズがメインショップになって行った記憶が蘇る。
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(10号に共にベルジーの広告を出していたエムズとチャンズ。上がチャンズでしたがエムズの広告)
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また、ファンタジーアイランドも創刊号から名を連ねていたのには驚いた。
当時の阿字ヶ浦のショップには行った事は無いが、ここオーナーだった方は良い兄貴肌の人で、今でも尊敬できるサーファーの一人である。
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2号目になると、今度は国内のロングボード文化を特集した内容であった。
表紙はソニー・バードマンで有名なジャッキー・バクスター親子。
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俺も同じボードを所有している事から、この号の表紙には妙に親近感があり、創刊号同様にモノクロとなっている事から印象深い号だったりする。
ページを開くとドナルド・タカヤマがチームライダー達と共に2ページ渡って紹介されていた。
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右の女性が手にしているボードは、まだメジャーで無かったイン・ザ・ピンクである事は言うまでも無いが、タカヤマのライダーをしていたプロの方の話では、元々、イン・ザ・ピンクはプロユースのピーキーなボードだったそうで、それを一般向けに乗り易くデチューンしたものが、今のイン・ザ・ピンクだそうである。


創刊号、2号に登場するボードは、その殆どがシングル・スタビなのだが、中にはご覧の様に、既にカリフォルニアではヴィンテージPIGに乗っている少年も登場しいる。
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ダナポイントの一葉なのだがヴィンテージでは無く、「オールドボード」と紹介されている所に時代を感じてしまう。
また、後に発売され、多くのクラシックロングボーダー達のバイブルとなった「SURF '60s STYLE」の布石となる特集もしっかりと収められていた。
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また、我が国サーフシーンも当然ながらスポットが当てられており、後に映画「稲村ジェーン」の切っ掛けともなった要人達の1960年代の日本のサーフィンの在りき姿もしかりと収められている。
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当たり前の事だが、カリフォルニアのサーファー同様に、皆、シングルのボードを抱えながら、仕事や学校にも行かず、ただ只管サーフィンの事だけを考えていた若者たちの姿が描かれている。
そして、その時代から数十年後の1995年に日本を代表するロングボーダー達がどんなボードに乗っているのかも収められている。
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時代を象徴するかの様に、皆、ショートボードが長くなった様なボードばかりが紹介されていた。


こうして、改めてNALUと言うマガジンを読み返してみると、本当に読み応えのあった本である事が再認識出来た。
そして、思った・・・
NALUこそが、国内全てのロングボーダーの「バイブルであったのではなかろうか?」と。


次号は新たなスタート切る記念号になるらしい。
予告では特集はロングボードの様だが、果たしてどのような特集になるのであろうか?
久しぶりにNALUが楽しみに思えて来た。


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