ロングボードのカテゴリー | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

一度、サーフィンの世界に足を踏み入れるとサーフボードには様々なカテゴリーが存在する事を知る様になる。


サーフィンに興味が無い者からすると、サーフボードはどれも同じに見えるに違いにない。
しかし、少しでも興味を持つ様になるとロングボードとショーボードがある事を知る。


俺はショートボードの事は全く無知なので書き綴る事は出来ないが、ロングボードに目を向けると3つのカテゴリーに分けられている事に気付く。
古き良き時代のスタイルであるクラシック。
ショートボードの様なトリッキースタイルのパフォーマンス。
そして、どちらのスタイルも楽しめるオールラウンド。


このカテゴリーの区分けはメディから発信されたものだと思うが、クラシックにしか目が無い俺はパフォーマンスとオールラウンドに関してはショートボード同様に無知である。
ロングボーダーで無い者からすると全部一緒に見えるのだろうが、クラシックを好む者からするとパフォーマンスとオールランドは次元の異なる世界であって、逆の場合も同様である事は間違いないと思われる。


そんなクラシックにスポットを当てて行くと、更に3つのカテゴリーがある事はあまり知られていない。
実際に俺も知人のジャーナリストに聞くまでは意識もしていなかったし、知る由も無かった。


3つのカテゴリー・・・
一体、どの様に分けられているのだろうか?
答えはこれである。
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これはランス・カーソンのシグネチャーである。
イメージ 2
一方のこれはモーリー・ポップのエリミネーター。
イメージ 3
そして、これはタイラーのノーズライダー。
如何であろうか?
ジャーナリスト曰く、クラシックは下記の3つに区分け出来ると言うのだ。


ランスのシグネチャーはレプリカ。
モーリー・ポップはヴィンテージ。
そして、タイラーのはモダンクラシック。


真相を知った時には「なるほど・・・」と、思わず納得してしまった。
確かに、これは同じクラシックでも全く別物である。
まぁ、ヴィンテージは比較にはならないが、レプリカとモダンでは全くコンセプトが異なって来る・・・


レプリカは題材となっているベースが決まっている為、オリジナルから大幅に異なる仕様にする事は出来ない。
仮にそれをやってしまった場合には、それはレプリカでは無くなってしまうからである。


一方のモダンクラシックは、簡単に表すと「タラレバ」である。
シェイパーが思い描いた「俺だったら・・・」、「こうしていれば・・・」等を汲み入れられて入る為に、斬新さが魅力であったりする。


こちらはハーバーにオーダーしたPIGなのだが、当時の資料に基づいて「忠実な再現」をテーマにしている為、ロッカーやレール等のサーフィンを楽しむ上でのカスタマイズはされているが、基本的なアウトラインは当時と同じ様に仕上げられている。
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一方のこちらは稀代の天才と謳われるロビー・キーガルが、思い描いたPIGである。
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PIGの伝統的なアウトラインは残しつつも、現代のサーフィンにとって必要な要素が多分に汲み入れられた彼のオリジナルPIGである。
ハーバーのPIGもロビーのPIGも、同じPIGであるのにテーマやコンセプトが異なる事によって全く異なったPIGになってしまうという事なのだ。


どちらのPIGが良いとか駄目とかではなく、これはマニューバとオールラウンド、そして、クラシックと同様の違いがあるという事なのではないだろうか?


ロッカーやレール等の違いはあれど、1960年代のスタイルを堪能したいのであればジェイコブス、ビング、ウェーバー、ハーバー等の伝統的なクラシックブランドのレプリカを乗れば良い。


伝統的な中にも「現代の要素」を採り入れたスタイルを楽しみたいのであれば、タカヤマ、クーパーフィッシュ、ガトヘロイ、タイラー等のヴィンテージをも超越したモダンクラシックを乗れば良い。


しかし、自分で書き綴って言うのもなんだが、ロングボードというのは本当に奥が深い。
こと、クラシックに関しては確固たる歴史が付いて回るから尚更奥が深い。


以前、知り合いの方がこんな事を教えてくれた・・・
「ショートボードはギアだけど、ロングはそうではない!」
「持つ喜びを得られるのがロングの醍醐味である!」
と・・・


正にその通りである。
だから、ロングボードは面白く楽しいのだと思うのだが、皆さんはどう思われるでしょうか?


Keep Surfing!