ジョン・ペック | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

不思議なもので、サーフィン界には「神」と崇められている人物が複数存在する。
一般的に有名な「神」はジェリー・ロペスなのだが、1963年に世界で最初にレギュラーフィッターでパイプラインを制したジョン・ペックも「神」と崇められている。

 

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パイプライン・・・
ロング、ショート問わず、サーフィンをしている者ならば一度は耳にした事があるだろう。
ノースショアの中央に位置し、レギュラー側をバックドア、グーフィー側をパイプラインと呼び、チューブの名所として世界一有名なポイントである。
また、世界一テイクオフが難しいポイントであるとも言われている。



 

そんなパイプラインは、1961年に映画「エンドレスサマー」の撮影でこの地を訪れていたブルース・ブラウンとマイク・ディッフェンダッファ、フィル・エドワーズの三人が、カメハメハ・ハイウェイのパイプライン(ライフライン)建設工事に綾かって名付けたらしい。




 

今日は、そんなパイプラインと所縁があり、サーフィンの「神」の一人と崇められ、生きた伝説として崇められているジョン・ペックのシグネチャーモデルを紹介したいと思う。



 

ジョン・ペックが半世紀以上のサーフィン歴の中で、シェイプした本数が100本に満たないという話は有名であるが、この名品が誕生する切っ掛けとなったのが以前紹介したこのエリミネーターだと言う事は余り知られていない。

 

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詳しい事は判りかねるが、ジョン・ペックはチームライダーであったモーリーポップのエリミネーターを幾度となく乗った事によって、名品への手応えを感じたのではないだろうか?
そして、こちらがジョン・ペックの名品、ペネトレーターである。

 

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俺は自分が撮影したこの画像を見ているだけで興奮してしまっているのだが、如何であろうか?
このアウトライン、ボードオタクとしては何もコメントが浮かばない程パーフェクトである!
エリミネーターから継承されている2ストリンガーなのだが、軽さを考量してレッドウッドではなくシダーが使われている所にジョンのこのボードに対する拘りを感じざる得ない。

 

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ノーズとテールにはペネトレーターを象徴するレッドのカラーフォームが使われている。

 

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また、フィンはそれ程大きなレイクを採っていない所が興味深い。
回転性よりも安定性を求めた故のフィンのチョイスだったのであろうか?

 

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勿論、モーリポップ故に、フィンはBOXフィンである事は言うまでもない。

 

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そして、ディケールも当然ながらモーリー・ポップである。
ペネトレーターのロゴは入らず、ジョン・ペックの名だけが刻まれている。

 

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さて、実はこのヴィンテージとは別に現行のペネトレーターをジョン・ペックにオーダーしているのだが、オーダーしてから彼是4年の月日が経ってしまっている。
オーダーを忘れていたのか?
はたまた、気が乗らなくて4年の歳月が経ってしまったのか?
いずれにせよ、解った事はオーダーして四年以上もの月日を要するから、半世紀で100本に満たないシェイプの本数なのであろう。



 

オーダーしたのは俺サイズの10ft。
そして、ジョン・ペックのボードとしては邪道?なグラスオンである。
いつ出来上がるのか判らないが・・・
ジョンの年齢を考えると少々不安であるが、出来上がったらお披露目したいと思う。




 

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