GMKtec Nucbox G5 ミニPC 実用レビュー(動画あり) | ALTERNATIVE SPIN

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元東日本ヨーヨーチャンピオンのブログ。スキルトイのレビューや楽器ネタを書いています。レビューのご依頼はスキルトイ情報サイトZESTのフォームからお願いします。

みなさまこんにちは、こんばんは。おじさんです。
 

 

 


今回は軽作業用に購入したGMKtec Nucbox G5(以下G5)のレビューです。いやね、何気なく買ったらこれがなかなか良くって。せっかくなのでレビューしてみようかなと。ここスキルトイと楽器のレビューブログなんだけど。


仕様面よりも体感面に多く触れていきますのでよろしくどうぞ。

 

 

 

<テスト条件>

※電源プランは「高パフォーマンス」に設定。
※リフレッシュレートは60Hzに設定(60または144から選択可能)
※モニター解像度はWQHD。
※BIOS設定はデフォルトのまま。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

  Nucbox G5 製品スペック

 

 

まずはスペック。Amazon商品ページより引用します。詳細は各々確認して下さい。

 

  • CPUタイプ
    インテルAlder Lake-N97
     
  • CPUブランド
    Intel UHD Graphics 1.20 GHz
     
  • CPU速度(GHz)
    基本2.0GHz、最 大3.6GHz
     
  • RAM容量
    12GB
     
  • ROM容量
    256GBまたは512GB SSD、最大2TB拡張可能
     
  • 対応OS
    Windows11 Pro/Linux(プリインストールはWin11Pro)
     
  • 商品本体サイズ
    72*72*44.5mm
     
  • メモリ
    LPDDR5 4800 MT/s
     
  • 映像出力
    HDMI*2 (4K@60Hz)
     
  • ワイヤレス通信
    Wi-Fi5、Bluetooth 4.2、Giga LAN RJ45
     
  • インターフェース
    3x USB 3.2ポート 2 x HDMI2.0ポート
    1 xType-Cポート(12V/3A、本体給電用)
    1x RJ45 LANポート1000M  1 x 3.5mmオーディオポート
    1 x TFカードスロット(MicroSD)
     
  • 電源アダプター
    Type-C 12V/3A
 
注目ポイントは
  • 大好評だったN100よりも高性能なCPU「N97」を搭載(ターボブースト時最大3.4Ghz→3.6Ghz
     
  • GPUもN100より高性能(750mhz→1.20GHz
     
  • 4K画質で2画面出力可能。
     
  • 全ポートUSB3.2 Gen1採用。
     
  • SSDが換装可能。
     
  • クッソ小さい。
     
  • セール時を狙うと2.1万円くらいで買える。
 
あたりでしょうか。消費電力の小ささなどはN100に軍配が上がりますが総合するとN97の方が高性能。Gシリーズの良いところを受け継ぎつつ堅実な進化を遂げたミニPCと言えます。
 
 
 

  G5外観

 

 

本体正面には電源ボタンとUSBポートx2。右側面にロックとTFポート。背面にその他ポートがまとまっています。

 

 

 
 

ミニPCしかりドッキングステーションしかり「なんでこんなポート配置になってるの??」と聞きたくなるような製品が少なくない中、G5のレイアウトはとても優秀です。

 

 

 

 

筐体の小ささはご覧の通り。

 

 
 

 

もちぼっつスタースクリームの方がサイズも態度も大きいです。

 

 

 

  環境改善の度合い

 

 

冒頭で述べた通りG5は「軽作業用」として購入しました。



メインPC(ゲーミングデスク)はDAWを使ったレコーディング、3DCADによるヨーヨー設計、動画編集をするのに申し分のない性能で組んであるため、軽作業時は

 

  • 消費電力
  • 排熱
  • 動作音
     

が気になるんですよね…3Dプリンターといっしょに立ち上げるとワークルームがサウナ化します。

 

 

一方G5くんはというと、

 

  • 消費電力12W
     
  • フルパワー時の本体はそこそこ熱くなるが室温には影響しない
     
  • USB扇風機を最弱モードで回した時くらいの動作音
     
こんな感じ。狙い通りに環境改善できました。
 
 
ちなみに最大100W出力のUSB Type-C充電器とワット表示機能つきPDケーブルを使って電源供給してみたところ、




瞬間最低4W、最大15W、おおむね8W〜12Wくらいを行ったり来たりしてました。ケーブルの表示精度がある程度ガバいことを加味しても妥当な数値かなと思います。
 
 

 

  事務作業の体感

 

 

Officeを含む書類作成ソフト、表計算ソフト、パブリッシングソフト、Webベースのエディタくらいなら大きな不満なく動作します。大容量の画像を読み込んだ時に少しカクつくかな?程度。事務作業の適性は一般的な社用PCと遜色ないレベルです。
 
 
ハイエンドPCでハード由来のモタつきがない快適さを知っている人でなければ大きな不満を感じることはないでしょう。

 

 

 

 

  Web閲覧の体感

 

 

ちょっとした調べ物、ネット通販はまず問題ありません。回線速度が確保できているならAmazonのように画像がバーッと出てくるサイトでも最下部まで表示されるのを待つことなく閲覧できます。

 

 

ローエンドのタブレットPC、Atom搭載ネットブックで味わったあのモヤモヤがない。いい時代になったものです。

 

 

 

  動画視聴の体感

 

 

YouTubeでテストしたところ1080pならほぼ即時読込、2Kは一呼吸あり、4Kはもうひと呼吸と十分な性能を発揮しました。

 

 

いやとんでもないですね。少し前のローエンドPCなんて2K以上にするとブラウザがクラッシュするケースもあったのに。

 

 

 

  余談1:ゲーム性能

 

 

「軽作業用」に買ったPCですが重い仕事もやらせてみましょう。

 

 

有名どころのベンチマーク結果は先人が公開しているので僕は実際にプレイした感想を報告します。

 

 

まずはSteam「バイオハザードヴィレッジ」のDEMO版から。

 

 

 

 

 

うわあ、動く。

 

 

720p+各種設定を最低値にしたとはいえ、カクつきながらも動いてる。ちょっと予想外の事態です。

 

 

もうひとついきましょう。レトロゲームが遊べる「Capcom Arcade Stadium」は…

 

 

 
 

 

FHD+低設定で普通に動く…

 

 

まさかこんなことになるとは…恐るべしG5。

 

 

とはいえ「自分がやりたいあのゲームも動くかも」なんて期待しながら買うのはおすすめしません。

 

 

G5は快適なゲーミングをウリにしているミニPCではありません。あくまで汎用PC。

 

 

 

 

  余談2:DTM性能

 

 

僕の専門分野、DTM(音楽)も試してみましょう。まずはスタンドアロンのアンプシミュレーターから。IK Multimedia Amplitube 5 MAXを起動します。

 

 

 

 

僕がよく使う「48kHz 64sample」設定にしても滞りなくプレイできました。素晴らしい。

 

 

続いてPresonus Studio One Prime。オーソライズが面倒なのでProfessionalにはしてません。「24bit 48kHz 128sample」設定でデモソングを開いてみます。

 

 

 

 

スパイクする瞬間があるものの頻繁というほどではなく。サンプル数を上げればかなり安定します。

 

 

ステムを読み込んでフレーズを考えたりするようなメモ作業は十分こなせますね。

 

 

 

  総評:お値段以上の性能を持ったミニPC

 

G5はこちらの期待値をゆうに超える実力を見せてくれました。

 

 

一般的なデスクトップPCやゲーミング用にチューンされたミニPCには勝てずとも軽作業を含む様々なワークに対し快適な操作性が確保されている。

 

 

これで2万ちょいですよ。まさにお値段以上。

 

 

G5以外に必要なのは

 

  • HDMI接続のモニター(テレビでもOK)
     
  • HDMIケーブル(G5に付属するのは電源アダプターのみ)
     
  • 有線またはUSB子機のキーボードとマウス(再セットアップ時のことを考慮するとBluetooth主体よりおすすめ)
 

これくらい。G5が初めてのパソコンでも初期投資はかなり低く抑えられます。

 

 

本当におすすめ。気になっている人はAmazonセールやプライムデーを狙って購入してみてください。