たんぼとはたけと。ベジスタ信太 -4ページ目

3/21

朝、ネギの苗に水をやる。
培土に白いカビのような、苔のようなものが見られるので
ここ何日かは水を控えていたが、日が照っていたので
思い切って水をかけてみることにした。

引き続き、籾摺り作業。
籾摺機が購入から約6年経っただろうか。
今まで特に大きなトラブルもなく、作業出来たが
こんな時にというか、急いでいる時に故障個所多し。
もちろん交換することで、全く問題なく使えるのだが
なんせこの物流の悪さで、部品の供給が遅れている模様。

ついでに、米を出荷する際に使用する30キロ用の紙袋も
いつも利用しているJAから、在庫が消えたようだ。
何もかもが物流が滞ったせいで、予定通りに進まない。
もちろん焦る気持ちもあるが
誰のせいでもなく、仕方ないことである。

でも、連休明けたら、正常とまではいかなくても
作業が滞らない程度までは戻って欲しいと願う。

夜、臨時のMTG。
臨時MTGの開催を願ったS氏が、近所で不幸があった為
参加できなかったが、それでも開けたのは大きな収穫。

震災をまたいで出荷及び納品予定だったお米や資材などを再確認し
明日からの再確認を分担する。

メンバーに、震災後の農地をどのようにしたら良いか
大学同期のSのことを頭に思い浮かべながら、聞いた。
今日、籾摺り作業しながらも考えたことなのだが
津波によって流れてきたものを片付け、水路を確保したら
すぐにでも復旧できるのではないかと、ずっと思っていたが
津波ということは、海水ということでもあり
それが圃場へ入ってきた影響は計り知れないのではないか。
また、地震によって田圃周りに亀裂が生じ
水がうまく貯まってくれないのでは、という話も聞いた。
そのどちらも農地にとっては大きな問題であり
そう考えたら、簡単な復旧というのはあり得なさそうで
被災したわけではないが、暗澹たる気持ちになった。

福島及び隣接県における放射能汚染、農産物の出荷停止も厳しい。
ただちに健康的な被害はないものと考えているという枝野長官の記者会見だったが
それならば、もっと違った報道や発表の仕方があったのではないか。
あれでは、二次的人為的被害は避けられない。

もう、ホントにすぐ始まる予定であろう種まきとその為の資材。
地震による土地そのものの物理的及び化学的被害など
これから先、クリアしなくてはならない問題が多すぎて
同じ農家として、察するに余りある。
しかし、その実、なんにもしてあげることができない。





3/20

引き続き籾摺り中心の農作業。

午前中、ここ何日か続けている籾摺り作業。
もちろん今急いで進めなければならない作業であるし
震災があってもなくても変わらなかったであろうが
燃料(ガソリン及び軽油)がいよいよ底をつき始めた感じ。
実際は各社半分近くあるのだが、時間の問題であろう。

各JAがこの連休中にタンカーが入り
連休明けには設置してあるタンクが満たされるようだし
事実、休業中のGSにタンカーが入っているのを見ているが
このカツカツの状態が皆同じだとすると
今週でおおよそなくなってしまうのではないかと考えている。
本当に安定するのは、3月最終週ぐらいかもしれない。

昼からお付き合いのあるスーパーの産直コーナーへ長ネギとキャベツの出荷。
出荷ついでに買い物と子供のストレス発散。
カップラーメンや飲物(特に牛乳)、色々なものが枯渇しているが
青果物などは豊富にあり、活気に溢れている。
しかも、買い占めるといった様子はなく、いつもの週末のようだ。
子供のストレス発散に寄ったゲームコーナーでは
いつものように暇なオバサンがコインゲームで熱くなっている。
誰も相手にしてくれる人いないんだなぁと思える余裕。

帰りがけ、産直コーナーを見たら
20個近くだしたキャベツは残り一つとなっていた。

日曜日ということもあり、比較的気持ちに余裕をもって行動した一日。
ここで震災が起こってから印象に残った出来事や気持ちを
覚書のように記しておきたいと思う。

・震災後、iPhoneに「ゆれくる」という緊急地震速報を伝えてくれるアプリを導入。
 15日ぐらいだったか、実際に作動することが一度あった。
 実際に大きく揺れたのは秋田県南部だけだったようだが
 TVもラジオも、そしてこのアプリも一斉に緊急地震速報を音で知らせた為
 子供がこの音を怖がるようになってしまった。
 「怖い」とか「やめて」という反応ではなく
 「(子供の名前)~ねぇ、この音、怖いんだぁ」
 その遠慮がちな様子が、本当に怖かったんだと実感させる。

・TV番組の構成が通常に戻ろうとしているように感じる。
 多少しらけるぐらいに同じ内容を連続して放送し
 しかも、その放送内容が変に偏ってきていることを
 おそらく視聴している人は、そこそこ感じ始めている中
 「同じ映像ばかり流すのは、やっぱ被災者の為にはならないでしょ?
  あえて通常の番組に戻すことで支援したい」みたいな
 ホントかウソかわからないような理屈がありそうで、あてにならない。
 今回の震災ではっきりわかったこと、「マスコミは信用できない」。
※後日付け足し:信用できないのではなくて、最初から信用しているのが
  そもそもの間違いなんだなぁ、と。
  今後のスタンスとしては、「信用できない」ではなく「鵜呑みにできない」が近い。

・前述と関連するが、一方ツイッターのような情報源が
 それなりに機能しているような気がする。
 しかし、それもフォローする人間が誰なのかによってしまうが
 きちんとした利用方法が出来れば、もっと便利かつ迅速な連絡手段になり得そう。

・戦後55年?を過ぎて、バブルを経験し、失われ続けている今を生きて
 日本人のイケテない根幹は、全く変わっていないように思える。
 相変わらず一部の情報に振り回され、誰かを誹謗中傷し
 それによって自分の偽善を満足させようとするのか。
 それが自分にもあることを知った今、変わらなければならない。
 自分達が目標にした大人が、いかにクダラナイ大人だったか
 そして、それは無理でしょ?とかキレイ事でしょ?で片付けてしまっていた大人が
 いかにまっとうで、先を見ていたのか
 これから背中を見られる我々は、もっとしっかりしなくてはならない。

・一斉に色々なところが義捐金を募っている。
 こうした甚大な災害が発生した時、役に立つのが「人・物・金」だと思い知った今だからこそ
 もっともっと効率的に、一致団結して取り組めないものか?

・秋田県知事の佐竹氏にガッカリ。
 これだけ秋田の過疎化が進んでしまっていて、空き家が多くなっている中
 全市町村に、それをリストアップさせ
 住んでもらえるようにする手はなかったのだろうか?
 秋田県知事の声明は、14日以来、発せられてはいない。
 殿様気分は佐竹家代々か?秋田をこれ以上ダメな県にしないでください。

 

3/19

今日も書きます。

朝から籾摺りの続き。籾摺りをしながら、途中電話に出たりして。

来週あたりから物流の一部が元にもどりそうだ。
震災前に依頼していた農産物についてのみ、だけど…。
空きがある日に、どんどん入れてくれているみたい。ありがたい。
どういうわけか、震災前に納品の予定が重なっていて
しかも、納品依頼日が全て震災後だったので、性質が悪かった。

昼近くにある方に不幸があり、葬儀へ家族が出席。
その間に、ネギの苗を見に行く。
この時期、晴れたり曇ったりの差が、ダイレクトに気温差に出るので
管理が難しい。

午後から、また籾摺りの続き。

途中、震災に見舞われたSから頼まれていた車の件で電話が来る。
適当な車を見つけたが、さらに詳細と詰めたいので
希望の値段やら、タイプ、型式などを教えてほしいとのこと。
こちらで必要になるであろう車種を限定し
再度、探してもらうことに。
あとはやっぱり燃料の問題が大きい。

夕方、再びSから頼まれていた車の件で弟より電話。
知り合いに聞いたら、すぐに対応できるとのこと。
しかも、Sが避難したアパートにほど近い。
週末をかけて、一緒に見に行ってくれるように両者をつなぐ。

その際、電話でSに色々と聞いた。

お金のこと、宮城の自宅整理のことなど、色々確かめた。
車はあるものの、燃料がない為に、まったく動けないとのこと。
しかも疲労が蓄積してきたためか、こんな一言が聞かれた。
「東京から西の連中なんて、全く関係ないんだろうな。」と。
S、それは違うぞ。あの惨劇をテレビで見て
なんとも思わない奴はきっといない。
色々と思うところは多々あれど、今は動けていないだけなんだ。

実を言うと、木曜日の夜だったかに、秋田県庁へ被災者受け入れについて電話した。

返答は思いの外、お役所仕事だった。
被災地において被災され、なおかつ避難場所にいて
相手先の県庁から依頼がなければ受け入れられない、とのこと。
この大惨事の中で、確認が必要なのか?
なんと柔軟性のない対応。お役所仕事MAX。

弟にSへ車の手配を至急できないか、確認をお願いする。

※睡魔に襲われながらのブログアップの為
 次の日、一部改編。


嬉しいことのあった3/17、3/18

昨晩は興奮していたのか、ブログのアップを忘れてしまった。
今、毎日書こうと思えているのは
地震によって自分がどう行動したか
周りの状況はどう変わっていくのかを出来るだけ書きたいと考え
手帳や日記では、あまりにも書き込める量が少ないから。

3/17
朝、ハウスに4名集合。
午前中に子供の卒園式があることを伝え
パートさんには一連の仕事をお願いして離れる。

9:30 幼稚園へ
   卒園児の親だけが参加の為か、運動会や発表会ほど三脚(ビデオ用)並ばず
   でも、やっぱり多い。自分は新調したレンズ装着の一眼デジカメ。
10:00卒園式開始。
   子供たちが、きちんと泣きどこで泣くことに驚く。
   自分達の頃は、前の椅子に座る子供にチョッカイを出したり
   とにかく落ち着きのない子供が多かった気がするし
   な~んにも覚えていないのだが
   大人だったらこんな場面で感極まるよねって場所で、きちんと泣く。
   しまいには、自分の子供が泣きじゃくっている様子を見て
   思わず吹き出してしまう始末。相変わらず緊張感には弱い。
12:00卒園式及び教室でのお話終了。
   思いがけず子供のいた部屋から見える小学校の様子が懐かしく
   他の親御さんが子供や先生を撮影したり、話を聞いている中
   一人、窓から見える風景を写しまくる。これもヒンシュクか。

帰宅後、家族でビデオを見ようという話になるも
子供がとにかく嫌がる。泣いていた様子を見られたくないみたいだ。

午後から籾摺りの続き。
ヤマト運輸の営業所に行くも、まだまだ動かない様子。
他の産直をやられている農家の方もいらっしゃって
「大変ですねぇ~」的な話。動き始めたら連絡をもらえるようお願い。
佐川運輸は動き始めているとの情報。
ただし、営業所へ持ち込みした場合のみのようで
当地から一番近い営業所までは、片道40分以上かかる。
しかも、相手先への配達は10日後らしく、全く現実味のない話。

大雪が降り始め、パートさんに早めに帰るようお願い。
ハウスの中にいる為、わからなかったようだが
外に出たとたんに、ビックリしている。半日もしないうちにアキレス腱ぐらいまで積もる。

パートさんに早めに帰ってもらい、一人畑で夕食を収穫。
その最中にポケットに入れていた携帯電話が着信、画面を見たら
今回の震災で大きな被害を受けたであろう大学同期のS!
急いで電話に出ると、とぼけた声で「元気?」。

生存は、他の同期から聞いていたが、直接連絡ついたのは震災後初。
彼とは、卒論を書く途中、現地調査が必要になり
彼が仙台の近くだったこともあり、車を出してもらって
宮城、山形、新潟と一緒に回ってもらった。
全寮制だった為、学校全体がアットホームで仲の良い関係だったが
その中でも一際、仲良くさせてもらった親友と呼べる友達だ。
しかも、どういうタイミングだったか二か月ほど前
家族ぐるみで会ったばかりだった。

震災では大丈夫だったのか、改めて確認したところ、トツトツと語り始めた。
家族は全員無事だったこと。農作業小屋は使えないであろうこと。
家の前に20台以上の車が流されてきたこと。
その車の中に、既になくなった人が乗っていて、簡単には片付けられないこと。
山形の知り合いの農家を頼ったが、世話になりづらいこと。
逃げてきた際の車がガソリン車で、燃料が手に入りづらいこと。
ディーゼル車に乗り換えたいが、手配して欲しいとのこと。

そして、彼の家は、30ヘクタール近い経営面積であったが
そのほとんどが津波でやられ、今年の作付はほぼ無理であろうということ。
「必要ならいつでも呼べ、どんなことしても行くから」と答えた。
そして、いつもノホホンと、のんびりしていて
人の意も介さぬような彼が、電話越しで泣いていた。
自分も泣けた…。
被災地に向けて、色々な援助の仕方があるのだろうし
かかわっている団体の多くが、そのとりまとめを始めている。
もちろんその援助に対しても参加していくが
自分は、彼をバックアップすることで、この被災に対する協力を達成したい。
何十万人という被災者のたった一人かもしれないが
その一人を余裕のある一人が支えることが
もしかしたら復旧への第一歩かもしれないと考えるからだ。

卒園式とこの電話。これだけで、今日という日が最高の日なのではないかと思えた。

夜、当地で経営している他の農業法人の方から
今週末、佐川急便で出荷を予定しているから、もし良ければと誘って頂く。
数量は限定的だし、やっぱり到着は10日以上後らしいが…。
心配してもらえることが何よりも嬉しい。


3/18

朝から母親が、車の燃料がないことを理由にガソリンスタンドに並ぶと言いだす。
言い出し、勝手に並んでくれれば良いのだが
変に周りが煽られて、心理的に焦ってくるのがわかる。
朝から、家族全員イライラしているようだ。

パートさんへ電話で、燃料の都合もあるから休んでくれるように伝えるも
行きたいので行きますの返答。ガソリンスタンドが空いていれば寄るので
それでも遅くはなりますが…という返答。
来てくれるなら、昨日の続きをお願いと伝言。

雪が降り積もっている為、籾摺りを都合で断念し
23年度用種子の選別作業をする段取り。
その最中、妻からヤマト運輸が動き始めそうだと連絡が入り
急ぎ、産直でお米を買って下さっている方への発送作業。
実をいうと、震災後、ニュースからの情報通り
我が家へもお米の発注の為の電話が、ひっきりなしでかかってきており
新米の時期と同様か、それ以上の注文が貯まっていた。
10時前に手はずを整え、いざ当地内の営業所へ。
受取はするが、先方に届くのは未定とのこと。
でも、届けてくれようとする努力の姿勢だけでも、本当に有り難い。
個数限定、配達地域限定だが、動き始めたのは確か。

午後から、最近籾摺りを終えたお米の検査。
その後、朝に段取りした種子選別の続き。
段取り良く終える。
思いの外早く終えることができたので
改めて、ヤマト運輸の秋田主管支店のセンター長へ電話。
こういう時、普段から色々なところへ浮気をせずに
きちんとした礼節ある付き合い方をしておくべきだと改めて思う。
気軽に電話出来、出てもらえるのが本当にありがたい。

で、ヤマト運輸の内情。
とりあえず秋田の主管センターを拡張して、荷物を集めているとのこと。
回復してすぐに集めると、大量過ぎて、またパニックになるとの判断のようだ。
それと同時に、おそらく動き出すであろう手応えを感じているのではないか
そのように深読みしてみた。その通りになってくれることを祈るばかり。

ハウスへ。
パートの二人が楽しそうに笑いながら仕事をしている。
ここに来るための燃料も底をつき始め
毎日毎日、同じ仕事ばかりお願いしている状態なのに…。
彼らの大らかさというか、どうにかなるべ精神に感謝。

夕食時、当地のJAからガソリン等の燃料チケットが届く。
GSにあるタンクが本当に底をつき始め
当地の各世帯へ割り振りするという作戦のようだ。
戦時中の配給制度とはこういうものだったのかもしれないと思いつつ
初めからこうすれば、長蛇の列も解消できたのに、とも思う。英断。
しかし、各世帯割り当て20リットル。
外出は絶対に出来ないし、仕事に必要な量でもない。
考えながら動かなくてはならないことに変わりはないということか。

JA資材課から、農業用資材の在庫状況が文面で届く。
あっても必要数量の7割。ないものもあるようだ。
まだまだ春の作業には時間があるが、それでも他の調達方法を
確保した方がいいかもしれない。
多少、コストがかかっても仕方ないかもしれない。

午後イチに、仲間の生産者と話す機会があり
ミーティングを開いた方がいいのではないかと提案を受ける。
前回のミーティングからまだ10日経たないが
情報交換と共に、今後の方向を打ち出すべき時期だ。

親父が、家族の大黒柱として威厳を保つべく
何があっても動じないそぶりを続けているが
その裏で、つまらないミスや忘却が目立つ。
おふくろが心配して、皆寝静まった頃に相談される。
怒りっぽく、それでいて用事や物を忘れ
自らの招いた失態や他人のミスに対し、ものすごく怒りっぽい。
怒りは人に伝染する。
誰かがちょっと余裕をなくすだけで、皆すぐにあたふたする。
プライドが人のキャパを小さくすると教えてくれた親父が
自らのキャパを小さくしていることに驚きながらも
そういう時代が来たこと、そして、その立場に自分がなっていくことを
今日、痛切に感じた。





3/16

朝、昨日同様予定もしていないのに5名集う。
秋田県内におけるガソリンなど燃料の備蓄状況及び供給時期について
某社で流れている文章が手に入る。
夕方に、県内向けニュースで流れた内容とは180度違う。

雑談も早々に、昨日からの籾摺りを続ける。
今日は雪が降るようで、真冬のように寒い。
被災地の方々の置かれている状況が心配だ。

籾摺り作業前や作業中も、見かけるトラックや
止まっているトラックに声をかけ
出荷をお願いできないか、ドライバーに直談判するも
会社の電話番号を教えられるだけで
しかも、その番号にかけてもほとんどつながらない…。

ドライバーさんやつながった事業所の話では
やはり燃料がないため、長距離は厳しいとのこと。
燃料タンクが二つついていて、5~600リットルつめるような車は
(ダブルタンクというらしい、初めて聞いたけど)
走れるかもしれないが、それでも帰りが確保できないと
やはり難しいようだ。
関西系からは来ないのか聞くと、来たがらないとのこと。
それでも、大きな運輸会社より個人もしくは小さな会社は
まだ話を聞いてくれるだけマシなのかもしれない。
引き続きというか、毎日、手当たり次第に聞いてみる必要がある。
ちなみに、今日印象に残ったドライバーさんの一言。
「あぁ、これ載せて行ったからって、帰ってこれるかどうかわからね」。

昼過ぎ、東京のF商店Fさんから電話。
物流の状態はどうかとのこと。
事情を説明すると、東京も同様で
そろそろお米の配達も難しくなるとのこと。
何の力にもなれない、力のなさが恨めしい。

午後から仕事で秋田市へ。
昼食時、どの車で走ったら良いか家族で相談。
燃料タンクが半分以上無くなっている軽トラに決定。
並んでいるGSがあったら、すかさず並び補給することにして
行くことを命じられる。
帰ってきてからの話だが、妻曰く
「夜中まで帰ってこれないんじゃないかと思ってた」って、おいっ。

近くの秋田自動車道のICへ乗り込み
打ち合わせ場所近くのICへ。
IC降りてすぐにあるGSが狙い目だと決め打ちしていたのが、大正解。
一度並んだ経験から、どれだけの列ならどの程度の時間か読めるので
すぐに並び、20分程度の待ち時間で、入れることができた。
ちなみに、レギュラー2000円分。ハイオク3000円分と書かれた壁紙。
レギュラーはリッター148円、ハイオクは158円。
計算すると入れられる量は、レギュラー13.5リットル、ハイオクほぼ19リットル。
この状況下で、5.5リットルは大きい。
軽トラに、無念のハイオク19リットル。
でも、帰る心配を買ったと思えば安い、と思うことにした。

無事、打ち合わせ終了。

秋田市まで来て、ただ帰ることも無駄な気がしたので
通りすがりにイオン系スーパーへ。
閑散とした店内。人がいるのは食料品売り場だけ。
しかも、その食料品売り場も、品物がなく活気がまるでない。
近所で手に入りづらくなってきている納豆と豆腐を入手。
帰宅すると、家族から絶賛。のせられまくり。

しかし、秋田市内の外食系はほとんど店を閉めていた。
開いていたのはケンタッキーとラーメンぐらいか。
それと、どこのGSに並んだのかわからないぐらいの長蛇の列。
しばらく秋田市内には行きたくない。

ちなみに打ち合わせにお米を持っていったら
思いの外、喜ばれた。
事実、米処秋田のスーパー店頭からも米は消えていた。

明日は娘の卒園式。
明日の夕方からは計画停電も予定され
盛大なお祝いってことにはならない気がするけど
精一杯笑って喜んであげようと思う。
小さなイチゴのロールケーキも、秘密で買ってきた。


3/15

朝から物流の手配に挑む。
昨晩、調布市にあるお米屋さんを通して
知り合った福島の農家さんからメールが送られてきている。
種まき時期が迫るも、資材が滞り
このままでは種まきに支障が生じるとの悲痛な内容。
助けたいが、こちらも資材が手に入らない様子な上に
移動手段すらも限られるようになりつつあり
返信の内容に苦慮してしまう。

生産者仲間とパートさんが期せずに集まる。

トラックの手配に、何度も電話するが
電話すらつながらない状態があったり
つながったとしても、「なんとかしてみます」の一言。
焦りと一生懸命さが伝わるだけに
こちらもどうしたらよいか、わからない。
実際に先方に赴き、交渉したいが
車の燃料が限られている中では
電話のみが唯一の手段になりつつある。

仲間のT氏から軽油を20リットル分けてもらう。
仕事の上で欠かせない軽油。本当にありがたい。

午後から極端に電話がつながらない状態に。

流通が復旧した時の為に、籾摺りを始める。
気持ちが全く集中できていない為か
細かいミスをしている。

明日から計画停電が始まる模様。
電気がストップすることで、被災地が少しでも助かるなら
可能な限り停電した方がいい。

午前中のGSへの昨日をさらに上回る長蛇の列と
夕方頃の救急車のサイレン。
だんだん心理的に余裕がなくなってきているのか。
あまりバタバタせず、できることを可能な限りしたい。


3/14

週末明け、連絡から始まる朝。
先週(地震が起きた当日)に出荷したお米のうち
関西方面へ出荷したお米が、やはり途中で止まってしまったとの連絡。
運送会社より、他の方法へ切り替えて良いかとの確認を受ける。
先方へ確認。上乗せされる経費は先方で持つから至急対応して欲しいとのこと。
運送会社へその旨伝える。
数時間後、切り替える予定だったトラックの手配が遅れているとのこと。
しかも、納品が全く読めず、再度連絡する旨の報告。
追加で、今週納品の段取りをお願いするも時期は未定とのこと。

野菜の苗管理をしているパートさんより連絡。
畑の水が出ないとのこと。
おそらく大元の汲みあげポンプになんらかの問題が発生か。
至急、1000リットルタンクを用意。ポンプと共に運ぶも
着いたころには復旧。無事水かけ終わる。

予備の為に先週から蒔いていた種まきの続き。
午前中のうちに並べ終わり、潅水。

水かけの準備最中、当地のJA資材課へ行くが
春の水稲に関連する資材が、入荷未定との情報。
至急T氏へ連絡し、自分達が発注していた資材の
入荷時期及び可否の確認をお願いする。
ガソリンスタンドは昨日の3倍以上の長蛇の列。

当地における米販売会社の社長へ運送の情報を聞く。
やはり大きな運送会社は全て止まっているとのこと。
もし可能だとすれば、個人で動いている運送屋のみらしい。
今後の情報提供をお願いする。

周辺地域のスーパーの営業情報が入り始める。
やはり物資はどこも枯渇気味とのこと。
開いていても、入り口での販売が主なようだ。
出荷できる野菜は少しでも出荷できるように作業を進める。

同時に我が家の籾摺り作業準備。
出荷はいつになるかわからないが、提供を求められた時に
「まだ出来ていません」では話にならない。
こんな時こそ、今できることを普通にやり
物流が復旧した時に、応じられるようにしておきたい。

T氏に確認をお願いした資材は、やはり遅れるとのこと。
遅れても構わないので、手元に届くことだけを
常に確認してくれるようにお願いする。

春の作業のうち、資材がなくても代替えできるように
対策を考える必要があるかもしれない。
免税軽油の申し込みも殺到しているようで
既に春作業の資材及び燃料に意識が集中し始めたようだ。

夕方、パートさんの休憩時間に合わせ、ハウスへ。
週末の状況や、近隣のスーパーやGSの情報を聞く。
ハウスにある野菜も自ら食べる分、持って帰ってもらう。

携帯電話へ、様々な人から物資提供の申し出や
状況確認のお電話を頂く。
幸い、物資に困っていることは今のところなく
心配なのは移動などで必要な燃料。
幸い、ツイッターなどで、近隣のGSへタンクローリーが入ったなど
実際に自ら確認はしていないが、情報だけは入る。

あいかわらず大学同期のYの消息が掴めない。
彼の結婚式に出席した10年近く前とは、合併により町の名前が変わっていて
いまいち実感できなかったところもあるが
昨晩、地図を確認したところ、かなり大きな被害を受けている模様。
災害掲示板を確認するも、全く消息は掴めず。
同じ同期の、鶴岡に住む同期から電話。
今まで、規制がかかり携帯電話がつながらなかったとのこと。
無事なようで何より。
大学でお世話になった農水省のTさんと連絡を取り合っているが
多くのOB・OGとは連絡がついたとのこと。
ただし、現在学校のある筑波は断水中らしい。
自らの置かれた状況を外に、みんなの安否を気遣ってくれている。
本当にありがたい。

こんなところで不満をぶちまけてもしょうがないのだが
秋田県の対応があまりにも遅すぎる。
岩手及び宮城の隣県であり、被災地から一番近い県で
なおかつ被害の少ない状態であるにもかかわらず
県知事が対応を発表したのが今日の夕方のようである。
秋田県民に対する冷静さを保つアナウンスと共に
岩手、宮城に対する物資、住居の提供を
もっと早く呼び掛けた方が良い気がする。
廃校になった学校や、社会協議会関連施設への受入を
もっともっと早くしてほしい。
週末を挟んだという理由が対応の遅延理由だとしたら
あまりにもお役所仕事過ぎではないだろうか。
実際、秋田県知事は県庁職員からの就任らしいが
あまりにもリーダーシップが足りないような気がする。

一個人として、何かできることを探しつつも
こういった対応へも声を挙げていこうと思う。
乳呑児を抱えたお母さんや年配の方々の映像を見ると
それだけでもしていった方が良いと思える。

今までの行動記録

平成23年3月11日午後3時前 地震発生
・自分:野菜育苗ハウス(パートさんと共に)
 妻:隣町(ISC)
 子:それぞれ教育施設
 父、母:自宅
地震発生時ハウス、大蛇がうねる様な形で揺れ、最初めまいと勘違いしたが
その後、大きな揺れに尋常じゃないことを察する。
パートの方に、携帯電話のTV機能で情報を確認してもらうように指示。
妻に連絡→隣町のSCにいるとのこと。すぐに外に出るよう指示。
TVから飛び込んできた映像に、余計に不安が募る。
すぐ様作業を中断。パートさんを帰宅させる。
電気関係を確認後、子供らを迎えに行き、車に乗せる。
会った途端に、上の子が何も言わずヒシっと腕にしがみ付く。
帰宅すると全員がちょうど揃う。家族の無事を確認。

取引先への出荷が控えていたので、トラックを確認したところ
ドライバーは運転中で、地震について何もわからず。
携帯電話がつながらないということだけしかわからず。
災害の状況がわからなかった為、とりあえず出荷。
出荷と同時に仲間の生産者の無事を確認する。

夕方(帰宅後)、停電と携帯電話・固定電話の不通以外は通常通り。
水、ガスは使用可能。
倉庫から発電機を持ってきて、とりあえず発電。
暖房器具及び炊飯は可能。贅沢を言わない限りは問題なし。
本格的にTV視聴。あまりの被害状況に言葉を失う。
親族で被災地に暮らす者がいた為、確認したが安否不明。
東京出張時に何かあってはいけないと
出張用バッグにしのばせていたマグライトが活躍。
その他、懐中電灯×2、電気ランタン×1、非常用乾電池単三及び単四それぞれ10本以上。
らでぃっしゅスタッフの杉山さんから確認の電話。
こういう時、色々な理由があれども、心配してくれる人はありがたい。

家族揃って早めに就寝。枕元に携帯電話とマグライト、ランタン。

3月12日

朝、昨日の出荷にかかわるドライバーから電話。
納品先に断られたとのこと。担当者へ連絡し納品できるよう手配。

朝から商店街へ電池を物色。前日に長蛇の列ができ
緊急時に必要だと思われる物資は全てなくなっている。
幸い、棚の一番わかりづらいところにあったと思われるガスランタン用の
燃料が残っていた為、購入。チョコレート二つも。

そのままCOOPに行くも、同様に長蛇の列。
知り合いに会うも、挨拶しても余裕のない人、ある人それぞれ。
妻、ある程度の食料品を購入。
帰宅後、パートさんらの家族安否を確認。
無事が確認されるものの、朝からカップラーメンを食べているとのこと。
うちにある食品を分けるべく、来てくれるように連絡。
父、母、隣町の祖母の状況を確認する為外出。

午後、発電機を使ってボイラーを焚く。
母、様々な理由により長く風呂に入れていなかったのを解消。
皆、体を温める。
夕方、停電及び食料が長く不足すると予測。
発電機用のガソリンを入手しにGSに行くも、今日の提供は終了。
周辺地域に探しに行くが、一人20リットルの制限。手に入るだけ有り難い。
ただし、携行缶へは入れてもらえず、車へ。
携行缶へ入れてくれるところを探し、一か所見つける。
個人商店、大声で怒鳴り合っている様子。10リットル。

帰りに開いていたローソンへ寄る。
カップラーメン及び電池などの棚は空っぽ。
燃料が手に入った安堵感から、コーヒー一本。

夕飯。家族揃って食べられることに、感謝。
キャンプ用ガスランタンも使用。
片付けをして、テレビを見ていたところへ、明りが灯る。
夜8時前後、停電解消。一同に安堵感が広がる。
同時に安否不明だった親族も、なんとか無事にいることを確認。
携帯電話がつながり始める。
島田さんらとメールにて連絡。

3月13日

携帯電話がつながるようになったので
様々な人へ連絡。大学の同期に多数の被災地の人間がいる為、確認。
色々な被害を受けながらも、ほとんどが無事の模様。
ただし13日19:43現在3名安否不明。

午前、生産者メンバー2名集合。
とりあえず必要な今後の対応を協議。
GSが開いたとのことで、急ぎ向かうも長蛇の列。
一台あたり20リットルの制限。

昨晩からPCも回復した為、PCにてツイッターを確認。
みなさんから心配して頂く。ありがたい。

普通の生活に戻りつつあるが、気持ちが落ち着かず。
とりあえず子供らと遊ぶ。

夕食時、これから必要になるであろう物品を家族で確認。
仕事の段取りと共に、これからについて予測し合う。

そして、今。

ブログに残したいこと盛り沢山&カメラ熱再燃。

しばらくブログをアップしていなかった為か
ここ2カ月程の間で、きちんと記録しておきたいことが
本当に盛り沢山になってしまった。

今はとりあえず箇条書きにして
後日、一つ一つ書き記したいと思う。

・ら中部センターにてT氏と二人でプチ配送車同乗(2/25)

 良かった、行って良かった。
 昨年まではRadixで企画され、それに参加する形だったのが
 今年は自分達の意志と島田さんのお力添え
 そして、沢山のスタッフの協力で同乗させてもらった。
 現地に行くまで多額の交通費がかかり、3倍近くの時間をかけ
 それによって取引が増えるわけでもなく
 誰の為に行なうでもなく、まさしく自分自身の為に。
 毎年終わるたびに、決して忘れてはならないものが確かにここに存在し
 このイベントの大切さを痛感する。
 「ありがとう」の一言。

・あきたファーマーズカフェvol,1(3/2)

 盛岡出張から遅れて参加。
 入り口で入室を「お断り」されそうになるも入れて頂き
 なんとか雰囲気だけは感じることができた。
 色んなことを感じたのだが
 とりあえず秋田の地において「場」が出来たことを、歓迎。

・カメラ熱再燃。

 レンズ、買っちゃった~。25mm-f2.8のパンケーキと呼ばれるレンズ。
 このレンズがメチャクチャ面白い~。
 標準で付いてきた2本のレンズも、決して悪くはないんだけど
 今回、購入したレンズは、学芸発表会用だったカメラを
 自分の一生涯の趣味にしてくれるのに十分なレンズ。
 ヤバいです、マジでヤバいです。
 毎日カメラ握ってます、写真撮ってます。
 オリンパスのキャンペーンも手伝って、フラッシュも注文しちゃったぁ。
 自分が探していた理想とするハンドストラップも
 何故だか、カメラ熱が再燃すると同時に
 とあるメーカーから新発売されてしまい、そちらも発注。
 バッテリーも、CFも買っちゃったぁ。
 
$ベジスタ信太の農作業日誌

ロマネスコ

ベジスタ信太の農作業日誌-ロマネスコ

我が家で収穫中のロマネスコ。
あくまでも試験段階なのだが
思いの外美味しく出来たのでアップ。

一月に出荷できる品目がない中
品目選定の一つとして、期待は大きい。