たんぼとはたけと。ベジスタ信太 -2ページ目

6/10・11 とことんオーガニックシンポジウム2011他

エフティピーエス株式会社 代表取締役 徳江倫明さんが代表を務める
オーガニック・マーケティング協議会(準備会)主催の
とことんオーガニックシンポジウム2011に参加してきた。

本当は3月の15日に開催される予定だったのだけれど
震災の為、延期されての開催であった。

当初、出席する動機の大部分が
取引先のいくつかから同時にお声掛け頂き
一社ぐらいからの誘いであれば断っていただろうけれど
さすがに出席せざるをえないなぁ的なものだった。
場所が憲政記念館という国会議事堂に近い場所だったことも
行く理由の一つではあったかもしれない…。

参加してみての感想は
ただ率直に、「参加して良かった」。
得意のまわりくどい言い方をすれば
絶望の真っただ中にいることを知ったから
希望を抱くことができるのだ、ということ。

第一部では徳江さんが実施した有機農産物について行なったマーケットリサーチの結果を報告し
それについて、法政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科教授の
小川孔輔さんとの対談であった。

そして、「オーガニックの可能性を語る10Mit. リレートーク」を挿み

第二部 オーガニックの新しい風~これから農業、普通にやればオーガニック~
という「若者が作る新しい生産・流通・消費のカタチ」と銘打ったパネルディスカッション。

第三部 こうやって広げる日本のオーガニック。 日本の農業、もうひとつの道。             「日本農業、もうひとつの道ー全ての人は農業をする権利がある-」

第一部で過去の有機農業運動を含めた、今現在の状況をつぶさに報告し
二部において、それにつながる今の新しい動きを紹介。
第三部では、今現在主流となっている流通関係者が、その動きを得て
有機農産物のシェアを広げる為に、どのような手を打つかといった流れ。

あまり長く書くつもりもないので、率直に書いてしまう。

業界の革命児だと自負してきた自分達は
知らず知らずのうちに井の中の蛙状態。
そんな中で進んできた業界全体は
景気の動向<不景気感>や原発による問題によって
さらに閉塞的な環境になってきている。
しかしながら、有志の有機農業生産者によって
草の根的に受け入れられ、想いを継承されてきた学生や若者たちが
自分達の育ってきた時代背景とそれによって育まれた価値観などを加味しながら
それこそ網の目のように、アメーバ的な活動期に入ってきており
それがジワジワと広がってきているんだなぁという感想。
それに比べ、現存する各流通団体は
今もってその井戸から出る気はない…、そんなところであろうか。

第三部のパネルディスカッションの最後に
質疑応答の時間があったのだが、聞きたかった。
「あなた方は過去20年行なってきたことを、
 これから20年、もう一度繰り返すのか?」と。
「具体的に1%程度しかない有機農産物のシェアを
 倍にするために、具体的に何をしますか?」と。

相変わらず点と線。
若手のアメーバ的な活動は、時間こそかかるかもしれないが
おそらく彼らはジワジワとその活動範囲を広げるだろう。

今、思い浮かんだキーワードは「老害」。

シンポジウムの終わった夜、澁谷経由で池ノ上へ。
途中、R社のMさんが来てくれ、対話を重ねる。
個人的には、ここ何年かで一番実りある夜になった。

次の日、自分達のお米の販売状況や、農産物の状況を確認するべく
東京駅と銀座界隈をブラブラ。もっと他に回るべきところもあったのだろうが
それはそれで久しぶりにゆっくりとした時間を持つことができた。

アップルストアにてiPhoneのプロテクト?を更新。
そろそろ壊れそうな予感がしていたので
これでこの先一年は安心して使っていられそうだ。

しかしながら、自分が学生の頃のアップルストアなんて
一部のマニアックなユーザーしかいなかった印象があるが
今は、老若男女がいて活気がイイ。
インターネットが発達し、クラウドという概念が普及し始めた今
win仕様のPCでなければならない理由もそれほどなく
単純にユーザーの立場で考えられたMacに人が殺到するのは
先に書き連ねて来た有機農産物農業界のこれからに
当てはまるようで、それはそれで末恐ろしくも面白く、頼もしい。

変わらない、もしくは変わる転機を見つけられない組織は
衰退の一途を辿るのみである。
大人になった自分達は、否定も賛成もせずに
自ら淡々と新しい活動をしていくのみである。

この二日間は、自分達のこれからを確定させるのに
必要十分であった。

いつか克明に振り返るであろう2011年

田植えも間近である。
冬に雪が多かったことに加え
春の天候の悪さが祟って
田圃の状況はかつて経験したことがないほど
悪い。

ここ何年か、春先になると会う人、話す人に
「異常気象だから、今年はどうなるか、わからないよぉ」と
お米や野菜の出来について
半ば脅しともとれる言動をとってきたが
今年は本当にシャレにならない…。

しかし、シャレにならなすぎることに加え
震災による被害がそれを躊躇わせているのか
ニュースにすらならないからか
自分から話題にすることはない。
そして…、こういう年にこそ、本当の被害はやってくる。
そう思っている。
くしくも、今年から始めたばかりの寒試しは
最悪の一年を指し示し、今のところ外れてはいない…。
怖すぎるのだ。


今頃になって
今年の年初めに「岐路になる一年」って感じていたよなぁ、と
勝手に自分の記憶を改編している。
自分を騙すのも自分、なのだ。

農業という職業を選び
今の営農方法を模索し始めた当初
とにかくお米を買ってもらう為に色々なことをした。

そんな中で、思い出深いというか、忘れようのない
社会人人生で一番最初にお米を買って頂いたレストランが
今年をもって閉店すると連絡があった。
ちなみに、経営不振ではない。
レストランの名前や、オーナーシェフの名前を書きたいが
10年を超える、家族的な付き合いをしてきた中で
おそらく、まだ知る人が少ないことに加え
それなりに、というかよく知られたお店だったと思うから
こんなブログから伝わってしまうとマズイ。

お米の注文を電話でもらい、ちょっとした近況報告などの中で
彼女からの思わぬカミングアウトであった。
閉店理由は、広島で宿泊できて美味しい料理が出せるお店を出すとのこと。
今までの人生のほとんどを東京で過ごしたであろう彼女が
縁とタイミングが合って、広島に移り住むことになったという。
ちなみに(このフレーズ、多いなぁ)、結婚ではない(残念ながら)。
一発で気にいった住まいがあったそうだ。
その、ある種の軽さが彼女らしく
電話で驚いた振りをしたものの、実はそれほど驚かなかった。
これからの2年ぐらいで、何かしらのアクションがあるだろう、とも思っていたし。

このお店から頂いた縁は多い。
仕事も多少含みながら、プライベートで頂いた縁はとにかく多い。
そして、その縁から学んだことも。

彼女から学んだことの多くは、これからも振り返るのだろうけど
何よりも肩書きの無意味さとか、感性が合うことの大切さ
人として、素で向き合うことのできる自分でありたいと思わせられた。
そして、実行するというパワー。

思い出深いのは、お米を買ってもらうようになって半年後。
真冬の秋田に、お店のスタッフと一緒にやってきて
予約でいっぱいの某有名温泉を当日キャンセル分を一室押さえ
(なんという運の強さ、それこそが彼女の力)
混浴風呂に、全員で躊躇うことなく入り、語り
たらふく呑んで、食べて、みんなで川の字になって、グーグー寝た。
ちなみに、この時、まだ会って二回目ぐらいだったはず。

その二日だけで、性別の持つ意味と無意味さを教えられたし
価値観や感性が合うということの大切さとか
自分自身のそれらを信じる姿勢を学んだのだと、今になって思う。

彼女の新しい門出だ。
出来ればお店が閉まるまでに、大好きな人たちを連れて行きたい。
家族や友達、らでぃっしゅのお世話になっているスタッフなんかも。


先日、ブログにも書いた「自炊」。
未読だった本も読むようになり、すこぶる快適。
で、本を読んでいて
相変わらずの農繁期に、思考のスパイラルに。
ちょっと今の状況を修正したいなぁと思っていただけに余計。

彼女の年齢を重ねても尚、やりたいことに向かい続ける軽やかさ。

下記の対談内容など、今まで自分が無理をして守ろうとしていたこと
(5月18日「ほぼ日刊イトイ新聞」MIT石井裕先生の研究室から引用。)
それが正しいことなんだと思いこもうとしていたことが
(みんながそうだから、自分もそうしなければならない、とか)
それほど重要じゃない
もしくは、そぐわない人間もいるってことが
わかっただけで楽になったし
それを卑下する必要なんてないんだ、と思い始めている。

決して大きく道から逸れているわけじゃないんだから
もうちょっと自分らしいアプローチをしてみよう。
そう思えてる今日この頃。

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糸井 「目的」と「劣等感」は
    似てるけど、ずいぶん違います。

    嘘の希望をしゃべって
    リーダーに立候補して
    それに合わせて
    「みなさんいらっしゃい」と誘う形が、
    どうも、ぼくにはそぐわないんですよ。

石井 あ、それってわかります。
    やっぱり、
    ストラグル・フォー・エグジステンス
    というけど、
    人間、そんなかっこいい目標を抱えて、
    東大一直線って、ありえないわけです。

糸井 そうそう。

石井 いろいろ紆余曲折があるわけで、
    それをいかに肥やしにするか、
    たのしむかが重要だと思います。

糸井 そう。それは
    個性でもあるわけだから。

石井 アメリカに来てやっていくことは
    インフェリオリティー・コンプレックス
    ばかりです。
    劣等感の塊です。

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自炊

先週ぐらいだったろうか
本をPDF化してくれるサービスサイトの利用を始めた。
この手のサービスを待ち望んでいる人は多いらしく
通常、利用しようと思うと既に4~5ヶ月待ち。
しかも、待ち時間なしで利用できるプレミアム会員になろうにも
枠が決まっているようで、欠員が出来なければ募集しない有様。

そんな中、ふと確認してみようとサイトを訪れてみると
なんとプレミアム会員に空きができたとのお知らせ。
急ぎ登録すると、無事にプレミアム会員になることが出来た。

利用料金は、無料会員として使った時とそれほど変わらないが
OCRやファイルのタイトル変更など
追加料金が発生することを考えれば
プレミアム会員になった方が、断然お得。
しかも、一ヶ月50冊までは、先方に連絡なしで
送りつけることができるという
その手の段取りがメンドクサイ自分にはもってこいのサービスっぷり。

早速、プレミアム会員登録の次の日
そのサイトで決められた基準内で50冊分、送ってみる。
この50冊。
50というと、結構な量に感じられるかもしれないが
いざ送る準備をしてみると、その少なさにびっくり。
未読の本も含めて、机回りに積み重ねられた本から送り始めたのだが
机回り、具体的には視界から本がなくならない…。
毎年、年末になると本当に必要な本だけを選抜し
残った本は透明な衣装ケースにしまうのだが
全くそれに届かないことが判明。
一ヶ月、いや、せいぜい二ヶ月の利用でプレミアム会員をやめようと
思っていたのだが、これではいつまでかかるかわからない。

しかしながら、このサービス。
絶版になっている本をも裁断し、PDF化しようかどうかは迷うところだが
それ以外の本に関していえば
OCR化され、デスクトップで検索かけられることを思えば
半ば宝の持ち腐れ状態だった本を生き返らせることができるのではないだろうか。
いつも、何かにつけ、ぼんやりと思い出す程度だった文章に
いつでもアクセスできることの意味は大きいかもしれない。

ちなみに、これらのPDF化されたファイルというか本を
PCなりMacで読むのは無理があると思い、端末も既に発注済み。
アマゾンで販売されているKindleにも惹かれたが
評判の良さとデータをSDカードで読み取れるという利点に軍配が上がり
SONYのReaderに決定。
来月中旬には届くようだから、今から楽しみでしょうがない。

ちなみに先ほど挙げたサービスサイトに送った50冊は
既にPDF化され、手元に届いている。
サービスの一つとして、それぞれの端末に合わせたチューニングを
無料で行なってくれるのだが
SONYの端末を待つまでの間、iPhoneで読んでみようと思い
それようにもチューニングしてダウンロードしてみた。
液晶の為、多少目が疲れる感じは否めないが
それでも色々な機能が使え、それだけでも便利この上なし。

こんなことをブログにアップする時間があったら
事務仕事と農作業を、きちんとしろよと聞こえてきそうだが
まずは机回りの整理からと思い至ったことなので
許してください。
明日から晴れるようなので、雨で滞っていた仕事が
一気に進む?進めなきゃいけない。
今からドキドキしている、そんな真夜中2時半。

4/11 福島から届いた箱。


朝から曇り空ではあるが、風がない。
絶好の機会とばかり&親父がいないのをイイことに
水稲育苗用ハウスに着手。
※この仕事、その時々によって瞬時の判断を求められ
 また、チームワークが必要となるため
 ちょっと仕事のやり方がちがう親父がいたりすると
 怒号が飛び交う(決して仲が悪いわけではない)。
 その為、多少?短気な親父は僅かな時間でも
 いない方がペースをつかみやすかったりする。

ネギを含めた野菜の作業に来ているパートさんにお願いし
日曜日にダンプへ載せていたハウスに使う資材を運び
一気にハウスにビニールをかける。

昼近くになって、およその下準備は出来上がり
人数が必要となったタイミングで親父登場。
手首が痛いと行ってい病院から帰還。

結果、一日で全て終わらせたかったが4分の1ほど残る。


先週末に福島の知り合いの農家から箱が届いていた。
個人名でお付き合いしていたので
送り主の会社名に初め、肥料メーカーからのサンプルか
何かと思いこんでしまっていたが
見覚えのある個人名が書かれており、驚いて今日開封した。

中身は、福島産の大葉。
「震災の影響で市場では売れなくて」とおっしゃっていた大葉だ。
また手づくりだと思われる大葉のペーストも。

早速、夕飯のサラダと刺身の付け合わせに頂いた。
冬季の大葉の為、香りは少なめだが
その清々しく鼻を抜ける香りからは
震災と原発による影響で売れなくなってしまった悔しさが
感じられるような気がした。

また、ご自分が取り組んでおられる農法の資料と
昨年から取り組まれている新しい品種の株が一株入っていた。
ぶんけつも多く、着粒数もかなりのものだ。

添えられていた手紙には
所有農地の放射線量が基準より低かった為
6日より農作業を再開したこと。
福島だけで約1万ヘクタール作付けできないであろうこと。
食料不足が心配される為、減反はやめて欲しいこと、など。

ただ、一緒に入れられていた新品種の株については
一切、送った理由は書かれていなかった。

もう手に入らない品種だと思われたのかもしれないし
昨年の出来を自慢したかっただけなのかも…。
でも、勝手な深読みかもしれないが、何かを託された気がして…。
既に種まきの準備が始まってしまっているが
この一株の籾を種籾にし、圃場のどこかに植えてみようと思う。
福島で作付けできなかった農家の方々の想いも一緒に。

③(言葉、汚いですし、戯言です。)
農家をなめんじゃねぇ。
震災で今年作付けできなくったって、絶対に復活させてやる。
いつか、買わなかったことを、見捨てたことを悔やませてやる。
同じ農家として、今年作付けできなかった農家の痛み
風評被害によって買ってもらえなかった農家の痛みは
日本の農家の痛みだ。









4/10 農繁期直前最後の日曜日

朝、長ネギ苗に水やり。

稲の苗を育てるハウスの準備。

昼間、選挙へ。

高円寺で反原発デモ。Ustで確認。
ツィッターで革命という文字を見る。
変革を求める声が日に日に高まっている。

4/9 斉藤和義と今、そして、これから出来ること。

朝、ネギ苗に水をかける。
昨日は停電の為、水が止まってしまっていたので
(夕方には復旧したが、かけたくなかったので…)
結構、ギリギリな感じで焦っていたが
苗にはそれほど大きな影響はなかったと思う。

その後、有機栽培用種子(あきたこまち)の温湯消毒。
自宅のお風呂を丹念に水洗いし、何度も流した後
お湯を貯め、さらに沸かし、60℃まで上げる。
昨年同様、作付け面積が1.2ヘクタールなので
種籾の量としては7キロ入りの袋が8袋。
若干多めだが、何かあった時の為の予備も含んでいる。

昼少し前に終わったが、時間が半端だった為
いつも日記代わりにアップしているブログへ
CSRなどについて少々。
まとめきれてはいないが…。

昨晩、斉藤和義のUstreamを視聴。
一昨日、ネット上で物議を呼んだ「ずっと嘘だった。」。
一昨日、その曲はYouTubeにアップされたのだが
ビクターなどで問題になったのだろう、削除されていた。
しかし、保存に成功したユーザーが
しつこく何度もアップしたおかげで、手に入れることができた。

芸能人?アーティストとして彼は彼にしかできないことをしている。
もちろん、彼の考え方に異論がある方もいるかもしれないが
彼は彼の信じる考え方を歌に託し、世間へ警鐘を鳴らしている。

彼はそれが商業ベースにはのらないこと
そして、周りを危険の渦に巻き込む可能性があることを熟知している。
その証拠に、昨晩のUstのライブで、「ずっと嘘だった」を歌う際に
それまで一緒に映っていたドラマーを外した。

ふと、彼が忌野清志郎の30th記念ライブに出演し
「シュー」を歌っていたのを思い出した。
その時も、昨晩も、カッコ良かった。

慈悲を求めるキャッチコピーを並べて
被災地の農産物を消費することこそが、彼らの為なんだという。
本当だろうか?確かに一助にはなろう。
しかし、その実、商品棚やカタログからは彼らの商品はおろされ
代わりに消費者が無くなったことさえ気付かないように
同じ種類の商品が並ぶ。

福島の美味しい桃やお米は、すぐには戻ってはこない。
戻ってはこないけれど、みんな待っているというメッセージを
棚やカタログを空けておくことで伝えられないだろうか?
それが、どれだけの支えになるのだろうか。
自分達が埋めるはずだった棚やカタログが
他の産地の農産物で埋まり、何事もなかったかのように
消費者は満足していく。
それが果たして、これからの時代が求めていることなのか?

自分達の置かれている環境が脆く
きちんと支えていかなければ、つながらないことを
伝えていく、そんな流通が存在しても罰は当たらないと思う。


CSR(企業の社会的責任)とCSV(共有価値の創造)

CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)
CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)

今回の震災によって
身近に感じていたり、お世話になっている企業の対応から
謀らずも、その企業体質を読み取ることができたのではないだろうか。

少なくとも、自分の期待を超えた、もしくは期待ハズレという感覚は
結構多くの方が感じたのではないかと思っているし
たいそうなタイトルを書いたが、自分の感覚としては
その程度のことを感じたということである。

ここに参考にした「ルディー和子さんのブログ」を挙げたい。
2011年2月15日アップの内容から一部抜粋
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CSRとCSVの違いを明確にするために、マイケル・ポーターは、フェアトレードを例にあげる。

企業がフェアトレード生産物を購買するのはCSRです。
たとえば、チョコレートの原料となるカカオ豆への代金として、
(資本家に搾取された不当に安い価格ではなく)公正だと認定された価格を
農家に支払うことで、アフリカの貧しい農家の収入をふやす。
こういったフェアトレードのしくみは、企業にとっては、
従来よりも仕入れ価格が上がるわけで、農家の収入がふえるぶんだけ、企業側のコストがふえる。
よって、プロセス全体として生みだされる価値は変わらない。

だが、CSVの考え方では、農家に新しい技術を教え機械を導入したりすることによって、
生産量をふやし豆の品質をよくすることを目指す。
よって、農家にとっても企業にとっても利益が増大する、
つまり、全体として新しい価値が生みだされたことになる。
シェアできる価値の創造・・・Creating Shared Valueです。
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CSRを重視してきたんだろうな、という企業。
CSRからCSVへと転換を図っているんだな、という企業。

ここにきて、一番ガッカリしたのは
今まで人知れずCSVを重視してきたのに、CSRで誤魔化そうとした企業、である。
ルディー和子さんのブログにもある通り
CSVは結果が出るまでに時間がかかる。
だから、最初からCSVを進めてきた企業にとっては
この不況下、多くの企業が進めているCSRで社会の目を誤魔化し
短期利益を優先していく姿勢が、なんとなくではあるが見えてくる。
(ただし、CSR及びCSV共に利益の出づらいシステムであるとは思う)

勿論、経営上見ることのできる数字だけにとどまらず
その姿勢は、今回の震災に対するサポートのスピードにも
大きく表れている気がする。

CSVを重視してくると、おそらく企業の体質というか社員の姿勢が
トップダウンではなく、自ら判断し動くようになると考えられる。
なぜなら、遠い未来を見て行動することも
また、今、目の前に起こっていることに対して行動することも
かかわる人間に対し有益であれば、時間軸は関係ないからだ。

しかし、CSRは違う。
プロセス全体として生み出す価値は変わらないものの
進める企業のコストだけが増大する為
トップの判断を仰がなければならない。
その為、CSRを進めていくと、企業体質はトップダウン式になり
行動の決定において「会議」が重要なものとなり
スピードは落ちるのである。
しかも、先にも述べた通り、生み出す価値は変わらない。
というより、生み出す価値を変えないように努力する。
価値を向上させることよりも
下げないことに尽力するのである。

まだまだ考えがまとめきれていないが
今回、各企業に対して感じた印象は、長期にわたって影響するだろう。
少なくても自分は、これによってこれから色々と判断したい。









4/8

朝から停電と強い雨。

キャベツの二回目の播種。精米中止(午後から停電解消で進める)。

取引先及び仲間の生産者から電話が重なる。
携帯電話の機能なのか、Aさんと電話で話していても
Bさんからの電話を携帯が受けている。
おそらく電話した相手は、「なかなか出ないなぁ」的な印象だろうが
こっちは他の方と話していたりする。
便利なようで、不便な機能。



4/6、4/7

4/6

葱畑に残ってしまっていたネギを
ハンマーモアと呼ばれる草刈り機で
粉々にし、畑にすきこむようにして耕起。
一部、色々な作業の都合で残したが、ほぼ完了。
後は定植作業に入っていく。

昼間に仕事を終える際、葱畑で近くの農家の方から
声をかけられ、色々な話を聞く。
春になって、亡くなられた方がいたり
年齢的な問題から作付けを断念された方が多いらしく
「急に畑を借りてくれって言われてよぉ」的な話を聞いた。
この時期になってしまうと、あらかた作付けの苗準備が終わっており
急に声をかけられても、何も植えられずに終わってしまう。

高齢化の波は、まだまだ止まりそうもないし、先行きも見えない。
営農したい若手農家の栽培面積にも限界があり
いよいよ耕作放棄地が増えてくるのだろうか?

4/7

今年から長ネギの定植方法を大幅に変える。
今までは管理機で、ひとつひとつ作業を進めたのだが
今年からトラクターでの作業をメインに考えている。

その準備として、今日はメーカーが
作業機の取り付けに朝からやってきた。
仕組み自体は簡単だし、それほど時間もかからないだろうと予想したが
取り付け予定の作業機について、熟知していないメーカーの担当者がきてしまい
ほぼ一日、調整作業で終わる。

強烈な一言。
「ちょっとわからないので、工場長にTV電話で見てもらいながら教えてもらいます」!
「来週、よくわかる他の営業連れてきますんで…」!!
近くの畑で、似たような作業機で仕事をしている人を親父が見つけ
「ちょっと参考に見てきたら」という一言をオレに言い
それを横で聞いていた営業マンが
「あ、自分も見に行っていいですか?」!!!
おいおい…。

段取り良く作業を進める為に用意していた苗や
他の資材・機材は全て持ち帰り、キレイに耕起してあった圃場を
ただただ、新しい作業機のデモの為にぐちゃぐちゃにして終了。

夜11時32分。
風呂にも入らず、居間でうたた寝していた時
いきなりガタガタガタッと大きく揺れた。
同時に停電にもなったが
寝ていた為、目が暗闇に対応したのか
どこにもぶつかることなく、寝室の家族のもとへ。
比較的強い揺れが続いたものの
特に大事にはならずに済んだ。
まだまだ気を抜いちゃいけないと強く感じた。






雪がちらつく4/4、晴天の4/5

4/4

朝から雪がちらつく。
時々、吹雪いているような天気になるから性質が悪い。
R社G部長よりTEL。
陸前高田への炊き出しの募集へ申し込んだことの反応。
いかせてもらえそうなことになり
一気に気持ちが引き締まる。

午前中、いよいよ稲の種まき準備を本格始動。
といっても、育苗用の床土及び覆土を運ぶ準備。
我が家では種まき作業の際に
一連の種まき機器へフレコンと呼ばれる1トン程土の入った袋を
倉庫の天井に吊り下げ、自然落下させる形で投入するので
まずは、そのフレコンの準備。

途中、上の子の入学祝いということで
母方の伯父が家に来てくれ、そのお礼を言う為、家に戻る。

午後、午前中の続きを多少行ない
準備できたフレコンを、毎年土を購入している業者へ運ぶ。
同時にネギを植える畑の耕起準備。
昨年片付けられなかった資材を、きちんと片づける。

トラクターを畑へ運ぶ。
それと同時に、今年の定植から使用予定の新しいアイテムが届く。
それなりに大きい機材なので、後日メーカーが来て
取り付け及び使用説明を行なう予定。
メーカー担当者のつまらない話が長い。

月の第一月曜日ということで、午後6時半より
ベジタブルスタイルのミーティング。
震災を受けての市場動向や、お取引頂いているところの情報など。

福島の状況を受け、約1年程考えていたことが
なんとなくまとまりかけており、初めてメンバーに話す。
会社の目指す方向と在り方。
そして、それを受けての今回への対応策。
決して短気を起こしているわけではなく
長い目で見たときに、やはり自分達のやり方とは
少し違うと感じていること、など。
※これについては、改めてきちんとアップする予定。

夕方、とある福島の生産者の方から電話。
どうやら今年は作付けできそうになく
秋まで食べるお米はあるが、それ以降食べるお米はないから
提供してもらえないだろうかというお話。
特にお孫さんへ安全性の高いお米を食べさせたいとのこと。
「是非」と返事をさせて頂いた。

自分達で作付けできない悔しさが伝わる電話でもあったけれど
何よりも、自分達の食料が現地での活動を通して
手に入る入らないというレベルで危ういという感触があったのだろう。
種すら蒔いていない今の時期に連絡がきたことの意味が重い。

米農家が、米農家に、米をお願いすることの
辛さが、扱う人たちには伝わっているのだろうか。

4/5

朝、R社のG部長より電話。
陸前高田への炊き出しがなくなったとのこと。
陸前高田で被災され、今なお避難所で暮らす方々へ
なにかできればと考えていたが
準備した数と被災された方との数量バランスがうまくとれず
混乱を招く可能性がある為、中止とのこと。
緊張の糸が、少しだけ緩む。

午前。
生産者仲間のN氏から草を刈り取るための、ハンマーモアを借りる。
葱畑の残査を、粉々にするつもりで借りる。

お昼2時間程前、今年使用予定の肥料が届く。
お昼過ぎまでかかり、生産者それぞれに振り分ける。

午後から昨日業者へ依頼した稲苗用の土を運ぶ。

それだけで、ほぼ一日が終わってしまう。