サマルカンドには3泊したのですが、そのうち1日作って、チムール皇帝の宮殿跡、世界遺産のシヤフリサーブスに行ってみました。
歩き方によると、行き方はタクシーチャーターか、乗り合いのタクシー。もちろん乗り合いの方が安いのですが、途中で乗り換えとか何だかややこしそうなので、宿に事前にタクシーチャーターの可否と値段を聞いていて、40ドルというのでお願いしておきました。
 
当日あいにくの雨でしたが、予定の9時にロビーで待っていたら、運転手が来ない。30分後にようやく来てくれたので出発です。まあ、時間感覚的にはこんなものなのかも。
個人でタクシーチャーターなんてこと、もちろんしたこと無かったのですが、一日拘束で往復200キロ近くでしかも難路の峠越え。申し訳ないほどの低価格です。
これがGetYourGuideなどの観光旅行オプショナルツアー予約サイトだと200€とか、末端のタクシードライバーが潤うならまだしも、きっと業者のエグい中抜きなのでしょう。

 

途中の山中は濃霧になり、運転はウズベキスタンのタクシーの中では安全運転の人でしたが、なかなかにスリルがありました。

 

彼はどうも初めて行くところだったらしく、シャフリサーブスに近づくと赤信号で止まるごとに窓を開けて別のドライバーに行き先を書いています。ん、ナビが動いていない?

 

ともあれ迷わずに到着。

超巨大なチムール帝の銅像が出迎えてくれました。

 

遺跡保存地区は縦1キロほど横300メートル程の大遺跡公園(平城宮跡みたい)になっており、よく整備されています。どの国の投資なのか気になるところですが、ウズベキスタン、観光関連の箱物投資が目立つ気がします.

国内産業が苦しいと安易にインバウンドに頼るどこかの国みたいです。政治家さんいくら抜いているのでしょう。

 

これがアクサライ宮殿跡の大門。チムール帝最大の建築物で200メートルくらい離れたチムール像がある辺りまで宮殿だったそうです。破壊したのは帝国分裂後のブハラの王様だとのことで、修復はされず残っています。

 

 

 

内側には青い装飾も残っていました。

 

思ったより大迫力。

 

 

 

タクシーはここの駐車場に止まって欲しかったのですが、ここが遺跡公園の入り口、これは現代作です。

 

ここでUターン。チムール像から北に公園を1/3ほど歩きましたが、ここから南の端まで歩きます。ようやく雨も止んできました。

 

新しく見える建物も16世紀のキャラバンハウスだったり.

 

 これはなんだったか。同じような時代の建物だったはず。

 

15世紀の建築群、ドルッティラヴァット建築群。この辺りが遺跡公園の南端です。

 

踊り場にありがちな記念写真地名板。巨大門が遠くに見えます。

 

入場料を払って内部に.

 

 

ここが瞑想の家という、青色が美しいコク・グンバスモスク。

自分としてはこの青が行った中では一番美しく感じました。

 

 

 

 

 

 

最後に行くの主要遺跡を望みますが、この辺で軽くお昼を。

 

南門の駐車場辺りで唯一営業していた店、超地元飯屋でした。英語なんて一切通じませんが、マンティはあるらしいと理解したので注文。これと水1リットル、パンは自動的に付いてきました。味のことは言いますまい。25,000スムだから300円です。

店の子(小学1年くらいに見えた)がお手伝いしていて可愛らしかったです。

 

店のテレビでドラマやっていたのですが、美女が黒い袋をいきなり被せられて拉致されて、袋を取られたらもう殺されるというような恐怖の表情の向こうに指輪を持ったイケメンが。

このプロポーズ演出でOKするんかーい、と、つっこみながら見てました。

 

 さて、さっきまた建物の方に。縦長の遺跡公園の逆サイドから戻る感じになります。

 

ドルサオダット建築群。

やはり入館料要。本来チムールはサマルカンドでなくここへの埋葬を望んでいたそうですが、壮観というより、ここは素朴な建物で、現在もモスクとして使われており、お祈りが始まったので早々に退散しました。

 

 

 

なんか変でありがたいお言葉のプレート。

 

ここからは、チャータータクシーが止まったチムール像横の駐車場まで歩きます。

途中土産屋街があったのですが、お洒落な建物に反してオワコン状態。箱を作って需要読み誤って廃墟を作るって、大阪市をベンチマークしたのか。まあ、民間の仕業か役人の仕事かは知りませんが。

 

この眺めがお気に入りでした。

 

運転手さんと無事合流.翻訳アプリ(彼はウズベク語でしかやり取り不能でした。ダウンロードしてきて良かった)でお昼どうすると聞かれて、一緒に食べて奢るのが正解だったかと後悔したのですが、断って一気にサマルカンドに戻ってもらいました。

 

途中でガス補給。メタンガスカーでした。ボンネット側にガス補給口があり、補給中はみんな外に出る必要があります。

 

往路は濃霧だった峠道。止まってくれて、気を利かせてくれたのかと思うと、

 

自分のセルフィー用かーい。

撮ってくれと頼まれたのでポーズ付きの写真2枚撮って差し上げました。

 

でもこの景色は最高。もう一回止まって2人で写真撮りました。

 

標高1380m(アプリ実測値)の峠のバザール.

ここでも止まって、自分に営業かと思ったら自分用のお菓子を買ってました。白い車は乗ってきたタクシーです。

 

この白いのはヨーグルトを固めたタブレットで二つぶ分て貰いましたが、塩味でした。トルコのヨーグルトドリンク、アイランを乾かして丸めたやつっぽい。

 

ここを超えたらあとはひたすらドライブ。峠の入り口両側にチェックポイントがあって、往路のサマルカンド側ではトランクまで開けられましたが、それ以外は徐行して通過。

何せアフガニスタンと国境を分ける国なので、実効性は別として警戒体制であるようです。

 

片道85キロ。運転の荒い人に当たらず、なんか可愛らしい人でした。チップ10%(ホテルのフロントにも5%)渡して、相場感は分かりませんが感謝として一日トリップ終了でした。


それにしても人件費の安い国です。一日個人チャーターなんてヨーロッパでは絶対できない。

彼の一日の儲けはいくらだつたのか。メタンガスの値段は分かりませんが、ホテルのにいちゃんもマージン取っているでしょうし。