バガヴァドギーター
第3章 行為のヨーガ
(カルマ・ヨーガ)
矛盾の指摘
3-2
व्यामिश्रेणेव वाक्येन बुद्धिं मोहयसीव मे।
तदेकं वद निश्चित्य येन श्रेयोऽहमाप्नुयाम्॥ ३-२॥
vyāmiśreṇeva vākyena buddhiṁ mohayasīva me,tad ekaṁ vada niścitya yena śreyo'hamāpnuyām.
あいまいな言葉で私の知性を惑わすかのようだ。だから、明確なひとつの言葉で話してほしい。私が最良のものを得るような。
※ṁ=鼻母音のm、ṅ=喉音のn
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アルジュナは、前の章でクリシナが説いた言葉の矛盾に疑問を抱きました。そのため、「あいまいな言葉」で混乱したたと感じています。多くの言葉よりひとつのはっきりした言葉で真意を知りたいためここで質問しました。納得のいく答えを得るための指導を仰いでいます。
以下がその矛盾するように思える第2章の詩節です:
- 戦いの準備をせよ(2-38)
- 3つのグナから離れよ(2-45)
- 行為を行わないことに執着すべきではない(2-47): 行為を行うよう説く
- ヨーガに留まり行為をなせ(2-48)
- 行為は劣るもので知性のヨーガからは程遠い(2-49)
- 知性に結びついた者は善行悪行(行為)をともに捨てる。ヨーガ(行為のないこと)に専念せよ。ヨーガは行動の技術である(2-50)
- 知性が迷いの泥沼を離れるとき・・・無関心となるだろう」(2-52)
このように、「知性」と「行為」の重要さが教えのたびに矛盾するので、真実を知りたいと...(続きはメルマガで)
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