【インド文化紹介】水星のホーマ（護摩）：ヴェーダ祭祀ヤジニャ（ヤギャ）

【インド文化紹介】
水星のホーマ（護摩）：
ヴェーダ祭祀ヤジニャ（ヤギャ）

ヤジニャ（ヤギャ）は、古代ヴェーダ祭祀の一部であり、否定性を除去し肯定的な影響を促進するために行われる加持祈祷儀式です。

１月30日、インド・チェンナイにて専門家により日本からの依頼で行われました。

ヤジニャとは：

ヤジニャ（yajña）は、古代から神官によって行われてきた、供養儀式、加持祈祷儀式です。

動詞語根は「供養する、崇拝する」などを意味する「ヤジュ（yaj）」です。

ヴェーダの祭儀書ブラフマナスやヤジュル・ヴェーダに記載されています。

ヤジニャの実施：

プージャーとホーマなど一連の儀式が執り行われます。

プージャーは、「供物を捧げる、崇拝する」という意味で、祭壇や自らを清めた後、神格の勧請を行い、祈りを捧げ、マントラを詠唱し、米、水、食べ物など様々な象徴的な供物が捧げられます。

ホーマは、特定のヴェーダのマントラを特定の回数詠唱しながら、祭壇や炉に捧げものを捧げ、精妙な肯定的な影響を生み出し、否定性を除去しようとします。

ホーマと護摩（ごま）

ヤジニャのなかではホーマ儀式が行われます。ホーマと護摩は、両者とも火を用いる儀式であり、護摩はサンスクリットのホーマの漢字音写です。これは、インド系宗教において行われます。

ホーマ (Homa):
- ホーマはサンスクリット語の「होम」（IAST: Homa）から音訳された語で、焚焼や祀火を意味します。
- バラモン教やゾロアスター教などの宗教で行われ、供物を火中に投じて煙にし、天上の神々に捧げて祈願する儀式です。
- インド・イラン共通時代のアーリア人の宗教儀礼としての火炎崇拝に起源を持ち、拝火教とも関連があります。
護摩 (ごま):
- 護摩はサンスクリット語の「होम」（homa）を音訳して書き写した語で、供物やいけにえを意味します。
- バラモン教の宗教儀礼であり、古代ペルシャ発祥のゾロアスター教でも拝火教として行われていました。
- 仏教の密教でも護摩は修法として存在し、主に真言宗や天台宗、チベット仏教などの密教系宗派で行われます。
- 護摩にはさまざまな目的があり、外護摩と内護摩の2つの祈祷方法があります。
護摩は、煩悩を焼き払う象徴的な儀式であり、火を焚いて供物を神仏に捧げて天に届けることで、福を祈るために行われます。現在でも神社や寺院で護摩祭が行われています。

目的：

ヤジニャは、生命の進化を促進する行為を指します。

否定的なカルマの影響をやわらげるか、肯定的な影響を生み出し、より良い人生を過ごすためのものです。

現在でもインドでは日常的に行われています。

障害除去、富と繁栄、結婚成就、病気改善、学業成就、子宝祈願、ビジネスの成功、健康長寿、誕生日、結婚式、世界平和など、個人から世界のためとさまざまです。ヤジニャは、神聖な火を燃やし、その火に奉納物を捧げることから発展しました。そのメカニズムは科学的には分かっていませんが、精妙なエネルギーが作用するとされています。

ヤジニャについて：

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