ムルテュンジャヤ癒しの言霊

無病息災を願って
神聖な古代ヴェーダ・マントラ
シヴァ/ルドラ/ムルテュンジャヤ
癒しの言霊

改訂版ヒーリング・マントラ

9年前（2015年）にリリースしたCD「ヒーリング・マントラ」（Healing Manta）の音源を調整したものを動画としてYOUTUBEにアップしました。

収録されている、ルドラ、シヴァ、ムルテュンジャヤのヴェーダ・マントラは同じ一つの自然の力で、“再創造のための破壊力、医薬力、解脱力"という三つの異なる側面を表すものです。

マントラ(真言)を、静かに目を閉じて聞くことで、こころが刺激され、疲労やすとレスの解消にもあります。また、伝統的には、「健康回復、輪廻の解脱、癒しの波動」をもたらすと言われます。さらに、これらは健康長寿、無病息災、天命成就、厄除祈願などの祈祷句でもあり、祭祀おいて現在も詠唱されています。

アコースティックメディスン、音薬(おんやく〉

このCDは、最初「アコースティック・メディスン、音薬(おんやく〉」とサブタイトルを入れました。特にシヴァのマントラのなかのムルテュンジャヤは、病気の治癒や医薬の代わりに使用されることもあります。ヒーリング効果が期待されるマントラ、つまり、癒しの言霊とも言えます。

このCDには、ルドラやムルテュンジャヤに関する、ヴェーダの

マントラやストートラ（賛歌）などが含まれています。ヴェーダ・マントラには、リグヴェーダ、ヤジュルヴェーダやサーマヴェーダなどが含まれています。

マントラ

マントラは特定の韻律により構成される詩句です。日本で言う和歌や短歌や俳句のように、音節の数が決まっています。15種類ほどのパターンがあります。

サンスクリットの音の響き、韻律、音階、言葉の意味などが総合的に、人間の生理や心理に影響を与えるとされます。

シヴァマントラ:

ヨーガの始祖、破壊の力の神格など
シヴァの意味：吉兆、友好的、親切、優しい
性質：心の平静、精神的安定

ルドラマントラ:

ヴェーダで暴風雨の神格化、シヴァと融合
ルドラの意味：吠える者、恐ろしい
性質：否定的エネルギー除去、困難の克服、勇気

ムルテュンジャヤマントラ:

シヴァの別名
ムルテュンジャヤマントラの意味: 死への勝利
性質：生命力、不安・恐怖・病気の克服

ヒンドゥーおけるシヴァ

シヴァの原型：

インダス文明以前におけるシヴァの原型は、主に文学的および宗教的な伝承に依存しています。シヴァの崇拝が古代の先住民族の信仰と結びついている可能性があります。

パシュパティシール（石印章）の解釈：

インダス文明の遺跡から発掘されたシヴァを描いたとされるパシュパティシール（石印章）は、その解釈は議論の余地があります。シヴァと関連づけられる一方で、一部の学者はこれが単なるバッファローの神格である可能性も指摘しています。議論が続いています。

インダス文明のヨーギーなどの彫刻や絵画は、ヨーガの実践を示唆していると解釈されています。ただし、具体的なヨガの形式や哲学がどれだけ含まれていたかは不確かです。

ルドラとシヴァの融合：

ヴェーダ時代において、ルドラという神格がシヴァとしての特徴を吸収し、後の時代にはシヴァとして統合されていきました。

インドラと他の文明：

シヴァはインドラと同一視され、ヴェーダ文化の神格であり、その特徴や物語が他の文明にも似た神格として存在する可能性があります。

タントラとシヴァ派の発展：

シヴァの崇拝は後の時代においてタントラ文化と結びつき、シヴァ派が発展しました。これはより神秘的な宗教的実践を含むようになりました。

ハタ・ヨーガの始祖：

シヴァはハタ・ヨーガの伝統において重要な役割を果たし、ハタ・ヨーガはシヴァからの教えに基づいていると考えられています。

吉兆と暴風雨：

シヴァは多面的な神格であり、異なる側面には異なる特性があります。彼は同時に善と悪、創造と破壊の神でもあります。ルドラはその中でも破壊の側面を強調した形態です。

破壊の神：

ヒンドゥー教において、シヴァは三位一体の一つであり、破壊（サンハーラ）の神と見なされています。しかし、この破壊は新しい創造のための前提条件とも見なされ、サイクル的な時間の流れを象徴しています。

ハタ・ヨーガの始祖

シヴァ神はヒンドゥーの神格で、古代インダス文明では造物主のパシュパティ神として崇拝されていたようです。ヨーガの始祖はシヴァ神とされ、シヴァは、最初のヨーギー（アーディ・ヨーギー）と呼ばれています。その源流はヴェーダ以前のインダス文明以前までさかのぼります。

ハタ・ヨーガの始祖とされ、最初にハタ・ヨーガの知識を伝えたとされています。そこからシヴァの持つエネルギーを崇拝の対象とするシヴァ派やシャクティ派が生まれ、タントラ（密教）の技法が実践されました。

そのタントラからハタ・ヨーガがゴーラクシャにより体系化されました。

シヴァには、従って、様々な名前があります。

・ルドラ

・ムルテュンジャヤ

・マハーデーヴァ

・ダクシナムールティ

・イーシャーナ

・ほか多数

ルドラ、暴風の神格化

ヴェーダの時代には、ルドラという暴風雨を神格化したルドラをシヴァ・ルドラ「吉兆なルドラ」として登場します。ルドラは「吠えること」を意味します。暴風雨を表現したことがうかがえます。すべてを破壊し新たな生命がそこから生まれます。

またルドラは医薬の神としても崇拝されています。

ヒンドゥーの時代になると、シヴァ・ルドラは「シヴァ」と呼ばれ、人格化され崇拝の対象となりました。

ムルテュンジャヤ「死の勝利者」

ムルテュンジャヤとは、ムルテュ「死」、ジャヤ「勝利、克服」を意味し、「死の勝利者」「死の克服者」などとなります。

誰もが死す運命にある人間ですが、悟りを得ない限り人は未成就の欲求を実現するために何度も生まれ変わるとされます。その生死のサイクルを輪廻（サンサーラ）と言います。

死への勝利とは、この輪廻という生死のサイクルを終えると言うことです。つまり、宇宙の根本原理に帰一融合すると言うことですね。

CDに含まれるマントラのタイトル

瞑想 - dhyānam / Meditation / 00:00
- ガナパティ（ガネーシャ）
- グル（至高の教師）
- ルドラ（シヴァ、ムルテュンジャヤ）
- ガナパティ（サーマヴェーダ）
- ルドラ（サーマヴェーダ）
祈願（ルドラ・マントラ）- rudra prārthanā (Rudra Mantras)
シヴァ六音節賛歌 - śiva ṣadakṣara stotram
ムルテュンジャヤ賛歌 - mṛtyunjaya stotram
シヴァ五音節マントラ - śiva pañcākṣarī mantraḥ
シヴァ・マントラ - śiva mantrāḥ
ルドラ礼拝マントラ - rudra namaskāra mantraḥ
ムルテュンジャヤ・マハー・マントラ - mṛtyunjaya mahā mantraḥ
イーシャーナ・ルドラ（サーマヴェーダ）- vasiṣṭhasya ca rathantaram
10. ルドラ（サーマヴェーダ）- athāparam agner harasī
ルドラ（サーマヴェーダ）- kṣurasya harasi
ルドラ（サーマヴェーダ） - arasī dve / Rudra Sāma
シヴァ百八御名 - śiva aṣṭottaraśata nāmāvaḷiḥ
ムルテュンジャヤ祈願（108回）- mṛtyunjaya japam
ムルテョール・ハローデーヴァ（サーマヴェーダ）- mṛtyor haraḥ lokānāｍ śāntir uttamam

マハー・ムルテュンジャヤ（ルドラ/シヴァ）のマントラパワー
ヴェーダ詠唱~アコースティック・メディスン〈音薬〉
ヒーリング・マントラ~癒しの言霊
Vedic Chants as Acoustic Medicines
Healing Mantras
– The Divine Power of Rudra - Śiva- Mṛtyunjaya

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