五重塔と五大元素との深い関係
東京・日野市の五重塔(高幡不動)
場の雰囲気がよく、東京・日野市の高幡不動にお参りに行くことが時々あります。ひときわ、五重塔が遠くからも輝いて見えます。
この五重塔は、お釈迦様の遺骨である舎利を収めるために建てられ、天と地を結び、亡くなった人々の魂が通る場所を象徴すると言います。
五重塔は仏教の宇宙観を表す
五重塔の造りは、五重塔は仏教の宇宙観を表し、宇宙を構成する五大元素に由来するとされます。
といっても、ヴェーダ哲学において古来、五大元素が物質宇宙の宇宙の構成要素だと言う考えから来ています。
基礎が「地」を表し、塔身は「水」、笠は「火」、請花は「風」、宝珠は「空」に対応しています。
五つの要素(五大元素): 五重塔は、古代インドの宇宙論に基づいており、この論理において"五"は五つの基本的な要素(五大元素)を象徴します。
【五大】
1.プリティヴィ(土):物質構造
2.ジャラ(水):物質の持つ流動性
3.アグニ(火):物質の持つ熱や変化
4.ヴァーユ(風):物質の機能や動き
5.アーカーシャ(空間):物質が存在する場所
仏塔の起源は、仏舎利(釈迦の遺骨)を祀るために建てられた「ストゥーバ(卒塔婆)」と呼ばれる塔です。
五蘊(ごうん)説
五大元素ではなく、五蘊(ごおん)だという説もあります。
【五蘊】
1.ルーパ(色):身体の外部的な形や構造。
2.ヴェーダナ(受):感覚と感情の経験。
3.サンジニャーナ(想):外部の事物や内的な思考を識別する力。
4.サンスカーラ(行):個人の意思決定、意志、意識の活動。
5.ヴィジニャーナ(識):認識、知覚、主観的な意識。
いずれにしても宇宙は、物質元素(色)によりできあがり、なかでも生命は精神的な価値(四蘊=受想行識)を持っています。
ヨーガ・サーンキャ哲学
ヨーガやサーンキャ哲学では、五大または五蘊徒は異なるプラクルティ(物質原理=エネルギ-)とプルシャ(意識)というものがそれらの基盤にあると言います。
プラクルティは五大と五蘊を生み出すエネルギーであり、プルシャはそれらが気づきの力を持てるようにする意識の場です。
仏教にもヨーガにも共通するのは5つの要素により世界が構成されているという点です。
それを経験するために五つの感覚器官があると言います。
五大と五感の関係で言えば、
鼻は土(構造)を嗅覚として、舌は水(味)を味覚として、目は火(色)を視覚として、皮膚は風(触)を触覚として、耳は空間(音)を聴覚として知覚します。
しかし、五感の大半は視覚ですね。
ヨーガや瞑想はその五つの要素を超えたところのエネルギーや意識の場を直接的に経験し、知るための実践とされています。
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