なぜ雑念が浮かぶのか 雑念、DMN、瞑想 | トウドウ (ヴェーダプラカーシャ)オフィシャル

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ヴェーダセンター代表、瞑想教師/ヨーガ哲学&アーユルヴェーダ講師、インド政府公認プロフェッショナルヨーガ・インストラクター、同プロフェッショナルヨガ検定試験官、産業カウンセラー、ヴェーダ詠唱家

 

 なぜ雑念が浮かぶのか 
雑念、DMN、瞑想

 

 

 

 

目を閉じていて、何も考える意図がないのにも関わらず、雑念が自然に浮かぶのはなぜでしょうか?

 

 

常に活発な心

 

なぜ雑念が浮かぶのか?

それは、人の心は外界からの情報に対して反応するように活発であり、常にそれらに対して思考や感情が動いているからです。

 

人の心はいつも完全に静止することは難しく、さまざまな想念や感情が現れる傾向があります。外界からの情報に刺激され、過去の経験の記憶が即座に雑念として浮かびます。外部からの刺激があれば、それに関連する過去の経験の記憶が発現し、現在の外部の状況を評価し始めます。

 

 

 

デフォルトモード(DM)

 

特にデフォルトモード(DM)と呼ばれる状態では、記憶が整理される過程で様々な想念が浮かびます。DMとは特定の脳のデフォルトモードネットワーク(DMN=Default Mode Network)が活発になった状態で、意図的に何かを考えているわけではなく、ぼんやりとした状態で起こります。注意は定まらず散漫な心の状態です。

 

 

 

潜在的な印象

 


さらに、人の心は無意識や潜在意識の領域からの影響も受けます。過去の出来事や未解決の問題などが潜在意識に潜在的な印象として存在し、それらが現在の出来事や刺激で突然浮かび上がり、雑念として現れることもあります。

 

 

 



 

 

瞑想中の雑念

 

瞑想の実践により、心を静めることができるようになると、雑念は減少します。しかし、記憶を整理したり浄化活動を行ったりする際には、雑念が生じることがあります。

 

完全に雑念がなくなることは難しく、前述した通り、それ自体が人間の本質的な特性です。

 

注意を集中する、呼吸に意識を向ける、あるいは特定のイメージや音を想像するなどの方法を使用することで、心は静まり、時折無念無想の瞬間が訪れます。それが無種子サマーディまたは対象の認識を持たないサマーディです。

 

 

 

デフォルトモードネットワーク(DMN)


 

DMNは、脳の異なる部位が相互に連携して形成されるネットワークです。主に、以下の脳の領域がDMNに関与しているとされています。

 

これらの領域がDMNを構成し、意識的な思考を行うときには抑制され、自己関連の思考や内省、未来の計画などが活発になるとされています。DMNは、休息状態や内省、自己関連の思考などに関連があるとされ、瞑想などの状態でも活動が変化することが知られています。

 

DMNに関連する脳の部位:


背中前頭部(Posterior Cingulate Cortex)
後帯状回(Posterior Parietal Cortex)
前帯状回(Anterior Parietal Cortex)
前帯状前野(Medial Prefrontal Cortex)
側頭部(Lateral Temporal Cortex)

 

デフォルト モード ネットワークの領域を示すfMRI スキャン。背側内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部および角回(WIKI

 

 

 

DMの例

 

デフォルトモードネットワーク(DMN)は、主に自分に関する思考、内省、未来の計画、記憶の整理などに関与する脳のネットワークです。DMの具体例は以下の通りです:

自己関連の思考: 

過去の出来事や経験についての思考、自己の特性やアイデンティティについての考え。

内省: 

内省的な思考の促進。例えば、感情、意図、欲望、信念などについての考えや、他人や周囲の状況と比較して自分を評価する内省的な思考。

未来の計画: 

将来に関する思考を活発にする。例えば、将来の目標や計画、予想、希望などについて考える。

記憶の整理: 

過去の出来事や経験を整理し、振り返りながら、それらをつなげて意味を作り上げるプロセスに関与。

社会的な思考: 

他人との関係や社会的な相互作用に関連する思考も促進するとされています。他人の視点や感情を理解し、他人との関係性を検討するときにDMNが活発になることがあります。

創造性: 

空想やアイデアの生成、異なるコンセプトの結びつけなど、創造的な思考プロセスにも関連。

 

 

SOMA瞑想

 

SOMA瞑想(そうまめいそう)は、ヨーガの瞑想法の一つです。自然な形での注意の向け方で心を静めます。

 

瞑想とはヨーガでは、そもそも「注意の集中状態」を指します。『ヨーガスートラ』ではサマーディ(没我)を得るプロセスとして説かれています。

 

DM状態と注意の集中状態の混在がSOMA瞑想の体験を構成しています。

 

このなかで様々な雑念が浮かんだり、特定の対象(マントラ、呼吸、肉体部位、チャクラ)に注意を向けたりするなか、心や脳や体は深く安らぎます。

 

その安らぎのなかで、心や体や脳は休息を得て、疲労やストレスが解消されます。またシステムは浄化され、心の根源の純粋な意識が体験されることもあります。それは真我と呼ばれる本質的な自己(私)の貴重な体験です。

 

SOMA瞑想

 

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