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Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

Facebookをはじめとするソーシャルメディアの普及によって、企業における採用活動が大きな変革のときを迎えています。
霞が関の人事コンサルタントがソーシャル採用コンサルタントに転身し、変わりゆく採用の手法やマーケットの姿をリアルにお伝えします。

先日、学生を対象に就職支援事業を行っている友人から興味深い話を聞いた。


友人「うちには優秀な学生しか集まらなくて困っている…。」

私「優秀な学生が集まってどうして困るの??」

友人「ひとつは事業の目的から見た観点。もうひとつはマネタイズの問題。」

私「と言うと??」

友人「そもそも、これから社会に出て行く学生に対して、内定を取ることが目的ではない就職支援をしているし、その事業の価値はあると思う。でも、集まってくるのは就職に困ることはないであろう優秀な大学に属し、かつ情報感度も高く、意識の高い学生たち。2:6:2の法則で言うところの、上位2に属する学生なんだ。僕が本当にサポートしてあげたいのは6に属する中間層の学生たち。集客やマネタイズの観点から見ても、この層の学生たちが動いてもらわないと、事業の目的が達成できない。」

私「なるほど…。」


このところ学生の意識は二極化していると言われる。先日、コラボセミナーをやらせて頂いた常見陽平氏に言わせると「多極化」しているとのこと。

具体的な根拠に乏しいものの、Facebookを活用している学生も情報感度が高く、優秀と言われる学生層が多いと言われている。実際、大学別にFacebookユーザー数を見ても東大、早稲田、慶應と上位校が並ぶ。

中小企業の採用担当者からよく聞く話はこうだ。
「やはり上位校の優秀層は欲しいが、うちの会社の身の丈を考えるとなかなかそうも言っていられない。現実問題として、学生は何だかんだ言っても大手思考なのだろうし、Facebookを使えば優秀な層が取れるかと言えば、やはり難しいのが現実でしょう…。だから今までどおり、ナビサイトで極力大きな母集団を作って、そこから適性検査やってグループ面接やって、複数回面接やって採用するしかないんですよ。」

心の中でいつも私は思う。
~あなたが変わらない限り、理想とする学生は採れないでしょう~


きっと、この数年で「採用の在り方」は大きく変わってゆくでしょう。
優秀な学生との出会える機会は、ソーシャルメディアの出現によって飛躍的に向上しています。
私のそんな想いは先日のブログでご確認下さい。→http://ameblo.jp/vectorweb/entry-11025755635.html

いよいよ来週、9月27日(火)に近藤塾の協力の下、「ソーシャル世代の現役大学生から学ぶ魅力的な企業と採用戦略」と題した緊急セミナーを開催いたします。

どんな企業も「欲しい」と思う現役大学生4名をお招きしています。この機会にズバリ本音を聞きだしてください。
これからの採用の在り方を再考する絶好のチャンスです。まだ申し込みは間に合いますので、参加を希望される企業の採用担当者の皆さんは急ぎお申し込み下さい。
セミナーお申し込みはコチラ→http://kokucheese.com/event/index/17252/
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このブログでは企業人事担当者向けの情報を発信しています。今回初めて学生に向けた記事を書きます。
ただし、「今日は明確に学生の皆さんに対してメッセージを発信する…」というだけであって、常日頃からこのブログは企業人事の皆さんだけでなく、学生の皆さんにこそ見てほしいという思いがあります。

今回のブログタイトルをあえて「就活生の皆さんへ」とせず、「学生の皆さんへ」と題したのにはワケがあります。
それは、わずか数ヶ月の就職活動期間、数十分の面接だけで人生を左右されるような、今の新卒採用・就職活動のあり方を変えたいとの想いからです。

決して「大学1年生、2年生のうちから就職活動を始めろ!」というわけではありません。
学生生活をエンジョイしながらも、その学生生活の延長にある社会との接点を持った学生であって欲しいということです。
その社会の中に生きる「社会人」との接点をソーシャルメディアを活用することで紡いでほしいと願っています。

私は採用コンサルタントであり、基本的には企業人事の皆さんを対象に仕事をしています。残念ながら学生の皆さんとの接する機会は多くありません。
私のクライアントは大手・中堅の製造、小売、流通、サービスなど、今のソーシャルのながれに対して「敏感」とは言えない企業が多いです。

今年の6月からFacebookを活用した新卒採用について、こういった企業を対象として定期的にセミナーを実施しています。このセミナーは毎回ほとんど満員です。
これは企業人事の皆さんが今の新卒採用の在り方に疑問や課題を抱え、新たな解決策を模索していることの表れでもあります。

セミナーに参加する人事担当の皆さんの約3割程度はFacebookのアカウントを持っていません。残りの7割の皆さんはと言えば、このうち半分程度はアカウントは持っているけれども…といったFacebook初心者の皆さんです。
ですからFacebook採用を説明する以前に、ソーシャルメディアとは何か?Facebookとは何か?から始めなければなりません。これは偽りなき現状ですが、私のセミナーを通じてFacebookを始めたり、本格的な活用をスタートする採用担当者も少なくありません。

私は学生の皆さんに対する想いと同じことを企業の採用担当者に伝えています。
「大学1年生、2年生の優秀な学生を青田買いしなさい!」とは言いません。
一言「口説ける人事」であって欲しいと言います。
“口説く”ためにはまず、相手を理解しなければなりません。
学生向けに「面接マニュアル」があるように、採用担当向けに「面接質問集」なるものがあります。これって、化かし合いですね…と。


きっとこれからの新卒採用は学生の皆さんが変えるんだろうなと思います。
その点で、ソー活を運営している㈱ソーシャルリクルーティング代表の春日さんや、インテリジェンスの三石さんなど、学生の皆さんに対してソーシャルメディアの活用を啓蒙し、本質を語る姿を見ると、本当に意義のあることをされてらっしゃると感じます。


学生の皆さんは、「ソーシャル活用=ベンチャー企業」というイメージを抱えていませんか?
少しずつではありますが、私たちのクライアント(非ベンチャー企業)もソーシャルメディアを採用活動に活用しようとするうごきが出てきました。
その中には本質的な活用方法とは言えないFacebook採用ページもあるでしょう。
それでも未知の新たな採用手法にチャレンジしようとする企業の姿勢は賞賛に値します。学生の皆さんもそこで企業の存在を初めて知ることや、魅力に触れることもあるでしょう。
これからオープンする我々が手がけた複数のFacebook採用ページでは、就活生を応援するためのアプリや、企業イメージを大きく変える仕掛けが用意されたものもあります。

さらに、リクナビ2013の企業情報には「いいね!」ボタンが設置されます。
また、企業はFacebookページを無料で作成できます。
これによって間違いなく、Facebookアカウントを持つ就活生が増え、Facebookページを持つ企業が増えるでしょう。

私はこれからも粛々と企業人事の皆さんへのFacebook活用を啓蒙していきます。
そして大学関係者とFacebookの非公開グループで、大学でのソーシャルメディアの活用について日々議論を交わしています。

いま変革の最中にあるのを感じています。
思いがけず長々とまとまりのないブログを書いてしまいました。
まだまだマイナーな就活手段であるソーシャルメディアの活用が、学生のみなさんの将来を変え、日本の未来を変えると信じています。
TechCrunchの情報によると、Facebookに「読んだ」「聴いた」「見た」ボタン、さらには「欲しい」ボタンまで導入されるらしい。
http://jp.techcrunch.com/archives/20110919facebooks-new-buttons/

あくまで情報筋からの情報とのことでFacebookからの正式発表ではないが、私の周辺ではこの件について賛否両論さまざまな意見が飛び交っている。

ある人は、「いろんな感情の表現ができることはいいことだ!」と言い、ある人は「私だったらこんなボタンを作る!」と言い、またある人は「シンプルであるからこそのFacebookが「いいね!」なのだ!」・・・と、受け止め方はそれぞれである。

なお、記事の中に「悪名高いBeaconプロジェクト」との記載があるが、これについての過去記事はこちら。
http://jp.techcrunch.com/archives/ok-heres-at-least-part-of-what-facebook-is-announcing-on-tuesday/


全体像が見えないので判断がしづらい状況ではあるが、個人的にはボタンが増えることには否定的である。
「いいね!」の中に込められた想いを憶測することも楽しみのひとつであるし、何よりシンプルであることが想像力を掻き立ててくれる。
たしかに「いいね!」という言葉が当てはまらないケースにしばしば遭遇することも事実だが…。
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