今日は学生向けに書いてみようと思う。
このところのソー活ブーム?の中で、頻繁に新聞やテレビの取材を受けるのだが、記者から必ずと言っていいほど聞かれるのが「企業人事はFacebookで学生のことを調べたりするんですか?」ということである。
この質問に関しては、なぜかしつこく聞かれることが多い。「そうですね。調べますね。」と答えない限りずっとその質問が続きそうな気がすることもある。きっと学生側の関心も高い事柄なんだろうなあと思う。そして煽りたいんだろうなと。
Twitterやmixiでの不謹慎な書き込みによる内定取り消しなどの報道が、必要以上に学生を神経質にさせている。
で、答えは…なんとも言えないわけだが、ほとんどのケースにおいて現時点ではNoと言えるだろう。
現時点において企業がfacebookに期待することのNo.1は、学生に対する情報の発信である。
静的なwebサイトでは伝えきれない企業の側面やハイライトをタイムリーに学生にキャッチしてもらいたい…というのが偽らざる本音。
そこから先、実際にいいね!を押してくれた人のプロフィールをざっと眺めることはあっても、その人のウォールや詳細な情報を見に行くことはほとんどない。
ほとんど…というからには、時には詳細を見に行くこともあることになるが、その情報を見たところで何らかのアクションを起こすような社内ルールの整備もなければ余裕もないので、ざっと見て終わりである。いいね!を押したからといって、学生のデータが一覧表で出力されるわけではない。
きっと学生のアクションも基本的には同じでなかろうか?コネクションサーチでOB,OGを検索して…。ごく一部の学生はアクションを起こし、その他大勢は何もしない。ただ、見てみるだけ。
少しずつ就活生のうごきが出てきたように思うが、新卒採用のFacebookページの投稿に対して「いいね!」の数は増えてきたが、コメントが入ることはほとんどない。たまに入っても、就活支援会社や社会人のカキコミがほとんどだ。
就活が本格化する過程において学生からの積極的なコメントが入るのだろうか?
実際には、ほとんどの企業は学生からのコメントを待ち焦がれている。
私は現在運用されているFB採用ページのおよそ10%に関与しているが、基本的に人事の皆さんはひたすら"待っている"。
就活生のあなたにはコメントを入れる勇気があるだろうか?
もし勇気を振り絞ってコメントを入れたとしよう。きっと企業側は跳び跳ねたい衝動をグッと抑えて、あなたのコメントにいいね!やコメントを返してくれるはずだ。
しかし、その行為が良くも悪くも選考に影響することはまずナイと言っていいだろう。
といいつつも、あなたが採用面接までこぎつけることができて、「あのときFacebookにコメントさせていただいたのは私です!丁寧にご返答いただきありがとうございます!」と言われれば、悪い気はしない…というか、むしろ嬉しい。
もちろんコメントの中身は大事だが。。
就活生、採用担当者のソー活元年の苦悩はしばらく続きそうだ。
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