中小企業のFacebook採用ページを盛り上げるために必要なこと | Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

Facebookをはじめとするソーシャルメディアの普及によって、企業における採用活動が大きな変革のときを迎えています。
霞が関の人事コンサルタントがソーシャル採用コンサルタントに転身し、変わりゆく採用の手法やマーケットの姿をリアルにお伝えします。

本日のNHK「おはよう日本」で2013新卒採用における2ヶ月遅れの採用・就職活動に関する特集がありました。編集の方向性としては、企業と学生の双方に戸惑いが…といった内容です。
私もちょこっとだけ出演させて頂き、Facebookの口コミ効果についてお話させて頂きました。

さて、今日はFacebook採用ページ、とりわけ中小企業のページはどうすれば学生に認知され、盛り上がるのか? について、大阪へ移動中の新幹線からお伝えしたいと思います。

今日現在、すでに320を超えるFacebook新卒採用ページが立ち上がっています。
昨年と比較するとその業種はさまざまで、今後も更なる広がりが見込まれています。

では、その盛り上がり具合はどうか?というと、企業間でかなりバラツキが見受けられます。
倫理憲章による影響もあって、まだ就活生は本格的な就活モードに入っておらず、全体的に低調な滑り出しと言えますが、やはり知名度の高い有名企業にたくさんの「いいね!」が集まっています。
この反面、知名度の低い中小企業の多くが苦戦している様子で、ファンの数が100名はおろか50名にも満たないページが多く存在しています。

「結局のところ、ナビサイトと同じ人気投票じゃないか?」という声が聞こえてきそうですね。
ところが、中小企業の中にもたくさんの「いいね!」を集めているページがいくつか存在しているのです。

一体なにが違うのでしょうか?
きっと、Facebookにお金をかけて立派なコンテンツに仕上がっているからでしょう?
まず、このような声があがってきそうです。学生の興味を惹くようなコンテンツを用意すれば、自ずといいね!が集まる…ある意味正しいかもしれません。
ここで言うコンテンツとは、Welcomeページの見栄え、インパクト、その他のタブページによる社員紹介などを意味することになるのでしょうか。もしくは、ウォールに展開する記事そのものを指しているのでしょうか。

では、それだけでファンの学生が友達を呼び込んで盛り上がるFacebookページになるのでしょうか?
答えはNoです。

ひとつの傾向としての事実をお伝えしたいと思います。
規模は小さくとも多くのファンを集めているFacebook採用ページの多くは、ベンチャー企業に集中しています。
ベンチャー企業はもともとITリテラシーが高いからソーシャルメディアの活用の仕方を知っていて…だからFacebookページに学生が集まるんだ!という声。
残念ながらこれは答えではありません。

彼らの多くは採用担当である・ないに関わらず、すでに数多くの学生との接点を持っています。リアルな場で築いた接点をソーシャルメディアで紡ぎ、ソーシャルメディア上での接点をリアルな出会いに繋げています。
つまり、個として学生と接点を持ち、その企業の採用Facebookページを応援したいという思いを持った学生ファンを既に獲得しているのです。

ソーシャルメディア上で影響力を持ったインフルエンサーと呼ばれる学生たちの影響力は絶大です。どんなに優れたコンテンツよりも大きな拡散力を持っています。

従来の大手ナビサイトのような感覚で学生が来てくれるのを待っていても、決して彼らは来てくれません。
ラクをしてファンを獲得できるほど、ソーシャルメディアは甘くないのです。

幸いソーシャルメディア上には、たくさんの学生との出会いを提供してくれる場があります。そして、その場はリアルにも存在しています。

ソーシャルメディアを活用した採用を成功させたい!
本気でそう思うのであれば、自分たちが学生に会いにいくだけの行動は不可欠です。その姿勢に共感を示す学生は必ずソーシャルメディア上で反応を示してくれます。

今ならまだ間に合います。
Facebookページ左下の「いいね!」の数を嘆く前に、ほんの一歩踏み出してみませんか?