就活生はFacebook採用ページに集まるのか!?③就職情報サイトとの関係を考える | Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

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Facebookをはじめとするソーシャルメディアの普及によって、企業における採用活動が大きな変革のときを迎えています。
霞が関の人事コンサルタントがソーシャル採用コンサルタントに転身し、変わりゆく採用の手法やマーケットの姿をリアルにお伝えします。

「就活生はFacebook採用ページに集まるのか!?」

シリーズ3話目。いよいよ本題の「いいね!」が集まるFacebook採用ページ

の前に、リクナビ、マイナビといった就職情報サイトとFacebookページの

関係について触れてみたいと思います。


リクナビ、マイナビといった大手就職サイトには約60万人の就活生が

登録しています。

そして約1万社の企業がそこに集う、まさに就活マーケットです。


ここから離れてFacebookページのみで新卒採用を行なう勇気ある企業は

現状では極めて少ないのではないでしょうか。

私がコンサルティングにあたっている企業に、ITベンチャーは1社も

含まれていません。

よほどの覚悟でFacebook一本に絞れば、それはそれで就活生が集まり

そうな気もしますが、さすがに私も・・・

「2013採用はFacebook一本でいきましょう!」とは提案できません f^_^;



就職情報サイトにはさまざまな機能があり、単に母集団を形成するための

ものではなく、企業との相性を見極める機能や、その後の進捗管理を

行なう機能など、企業にとっても就活生にとっても頼りになる存在です。


その反面、決まった枠組みの中でPRを行なうには限界があり、中小企業や

知名度の低い企業にとっては母集団形成すらままならず、仕方なく

トップページのバナー広告の大きさを競ったり、

特集記事のオプションを使ったりと、有名企業や採用予算の潤沢な企業が

大きな母集団を形成できるという、歪な構造が成り立ってしまっている

のが今の新卒採用の偽らざる現実です。

また、そこには就活生が自分たちの個性を発揮できるような環境も

残念ながらありません。


私は企業様へのご提案にあたって、採用におけるFacebookへの期待は?

とお伺いしています。

その期待されるものが、既存の就職情報サイトに置き換わる可能性の

あるものであれば、積極的にFacebookを活用するようお勧めしています。


Facebookを活用するからと言って、採用予算を上積みできる企業は

少ないのではないでしょうか?

これまでと同じかそれ以下のコストで同等以上の効果を生み出すことが

できると判断できる場合、もしくは2013は明確なリターンは求めず、

「いま始めることに意味がある」という企業には、Facebookを積極的に

活用することを推奨します。

今年始めることと来年始めることでは、大きく意味合いが違ってきます。

現在利用されている就職情報サイトの各機能やプランの中で、Facebook

が代役を果たせるもの、もしくはより大きな効果が期待できるものを

ピックアップすることが先決です。


それによって削減された就職情報サイトへの予算をFacebookにまわす

ことが、社内稟議を図る上でも利にかなったやりかたでしょう。



では、具体的にどの部分で削減ができる?

次回へ続く・・・。