ブロックチェーン技術が、日本の金融機関でも本格的に広がりつつある。

 

今日の日経新聞で別々の記事であるが、2つ紹介されている。

ひとつは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の三菱UFJニコスの完全子会社化。

三菱UFJニコスを、MUFGのキャッシュレス決済強化の担い手・司令塔とするとのことだ。

当然、MUFGが発行予定の仮想通貨においても、三菱UFJニコスが中核を担うこととなる。

 

もうひとつは、4地銀が連携してブロックチェーン技術を利用した金融サービス基盤構築するということ。ブロックチェーンの高いセキュリティを、金融機関のアカウント管理に活かすと。

 

これまで、日本の金融機関のフィンテックについては、

主に、AIを使ったロボアドバイザーが取りざたされており、

このブログでも度々書いてきた。

 

ブロックチェーンについては、ビットコインをはじめとする仮想通貨で既に用いられている技術。

今回、金融機関での利用、特に地銀において利用されているということで、裾野の広がりが見て取れる。

 

日本で、ベンチャーだけでなく、メガバンクをはじめとする既存の金融機関においても

テクノロジーを利用し、『顧客のためになるサービス』がどんどん生まれてほしい。

 

フィンテックが『投資のバズワード』でなく、『顧客のためになるサービスを担う基盤技術』として

本格的に広がってほしいものだ。

 

著名投資家のウォーレン・バフェットは「理解できない分野には投資しない」といって、IT分野に投資しなかった人物。
そのバフェットが、2011年、IBMに投資したことを明かした。

そして、6年の歳月を経て、バフェットは、保有しているIBM株式の3分の1を売却した。

IBMは、5年連続の減収という状況。
ワトソン(AI)事業は伸びているが、サーバー事業等の減収を補うまでには至らない。

IT分野は、イノベーションが起こりやすく、メインプレーヤーが変わりやすい。
企業が、IBMのサーバー販売やコンサルティングサービスを利用し、自前でIT環境を構築・メンテナンスすることが当たり前だった時代が変わってしまった。
クラウドサービスにより、低コストでのIT基盤の利用が可能となるに伴い、IBMの業績を牽引していた花形サーバー事業はかつての栄光を見る影もない。
IBMもクラウド事業を行っているが、AMAZONと比べると、その差は歴然。

バフェットいわく、「IBMを6年前と同じように評価できない」「IBMは大きくて強い会社だが、競合も同じように強力だ」と。

割安な株価、かつ、将来にわたり利益の見込める企業に投資するバフェットの考え方からすれば、IBMの今の状況は、投資対象にふさわしくないというのは理解できる。
IBMは、今一度、将来に向けた戦略を明示すべき時だろう。

また、バフェットは、「AMAZONの大きな買い時を逃した」と言っているようだ。
ただ、環境が激変するIT分野は、まだまだイノベーションが起こりうる。

バフェットのいう「理解できない分野には投資しない」という点で、投資対象には合致しないのではないか。

AMAZONでさえ同じ轍を踏むことになりかねない。

仮想通貨やAIを活用する新事業を展開するため、資本金1億円で新会社を設立すると発表。

 

みずほFGは持分法の非適用とするためにプライムをとらず、アメリカVCのWiLがプライム。

他には、伊藤忠商事、損保ジャパン、第一生命という株主構成となると。

新会社は、事業インキュベーションの役割を担い、手始めに、東南アジアで電子マネー発行の構想があり、現地の日系企業との連携を視野に入れて事業を行う。

成功後は、M&AやIPOを目指すということだが・・・。

 

懸念点としては、株主が多すぎるとそれぞれの思惑があり、政治的なやりとりが結構面倒くさい。

また、みずほ銀行から社員を出向・兼務させるというが、腰掛けパターンだとなかなか成功しないというのも常。

 

技術的なところでは、AIにしてもブロックチェーンにしても、日本ではベンチャーの方が圧倒的に勢いがある。

ロボアドバイザーも、メガバンクから出ているのは提案型のみで、一任型はベンチャー主導。

参考;ロボアドバイザーのサービス比較

 

日本のメガバンクによるフィンテックは、まだこれから。

海外勢から見ると遅れをとっているので、是非巻き返してほしい。