今回は 怨憎会苦(おんぞうえく) について少し書きたいと思います。
こちらも先日書いた「愛別離苦」、「求不得苦」と同様、四苦八苦のうちの一つです。
字を見ればなんとなく解る方もいらっしゃると思いますが、簡単に言えば自分が嫌だな~と思う人と会ったり、一緒にいなくてはならない苦しみのことです。
学校や職場、ご近所付き合い、家族や親戚などなど、誰しも経験があるのではないでしょうか。
いちいち癇に障ることを言ったり、いつも誰かの悪口ばかり言って人を不愉快にさせたり、相性が合わなかったり…。
嫌だと思う事は人それぞれだと思いますが、これも誰もが抱えている苦しみの一つだと仏教では説いています。
世の中にこれだけ多くの人間がいれば、意見の合わない人、相性の悪い人、価値観が違う人がいて当たり前です。
自分ひとりが苦しいのではなくて皆、大なり小なり苦しんでいるのです。
仏教では、これらの苦しみがあるのは当たり前の事で、その苦しみを集めているのは実は苦しんでいる本人なのだと説いています。
「自分から好き好んで苦しみを集めてなどいない。あの人が悪いからじゃないか。」と思うのも当然かと思いますが、その「あの人」に心を奪われてはいけません。
ひどい目にあえば合うほど「あの人」が頭から離れなくて、そして頭から離れない間は自分が苦しむのです。
私もまだまだ修行が足りないので、時々心を奪われたり、不意に思い出してイラッとしてしまいますが、そんな時に実践しているのが「お通りください」方式です。
勝手に名付けた方法ですが、私には効果があって重宝しています。
思い出さないようにしようと努力すると、かえってその事を考えてしまうので、思い出してしまった時には「あーそうそう、そうねー。そんなこともあったよねー。はいはい、さよならー。お通りくださいー。」と一歩引いて他人事のように眺めることで、自分の感情がその記憶を引き止めないようにしています。
何回か続けていくうちに嫌な記憶が薄まっていきます。
普段意識していないと思いますが、良いもの悪いものにかかわらず、いろんな記憶が頭の中を走馬灯のように駆け回っています。
その中で嫌なことには感情が反応しやすいので、嫌なことばかり思い出すという錯覚に陥っているのです。
悪感情が苦しみの元かもしれませんね。
話が少し逸れてしまった感じですがあしからず。。