昨日今日と風が強く、
せっかく今年初めて咲いたヤマボウシの花が茶色く縮れてしまうのではないかと
ハラハラしています
6月の風はいろいろ名前が多くて
古代から日本人はこの梅雨時の風にこころ惑わされてきたのだろうと思います
黒南風(くろはえ) 梅雨時の憂鬱な湿った南風
白南風(しろはえ) 梅雨明けの明るい南風
そして
荒南風、又は新南風(あらはえ) 梅雨中の激しい風
やっぱり年甲斐もなくこの荒南風にソソラレマスネ
ウチの猫の額ほどの庭のフェイジョアは昨年初めて花が咲いて
今年も楽しみにしていたのですが
咲いた途端にこの風で花弁が散ってしまうかと心配していました
この翻弄される白い花を俳句に読みたいと検索していたところ
これを見つけました
新ばえの花に酔えるか乱れ足
翻弄されていたのは弱弱しい花ばかりではなく
風のほうだったのかもしれません
人の恋路を邪推する無粋な作為よりも
今日の風の湿り気に耳を澄ませてみたいものです