いかないで | セルロイド保管庫

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柔らかな盾の中で

 

 

 

昔からずっと、どこにいても取り残される疎外感があって、

それをどうにかしたいと思ってきた。

 

でも、多分私、「ひとりぼっちだ」「さみしい」を感じたくて、

そのために生まれてきたんだと思う。

今日急に、“あ、そうだったんだ。。。” って、腹に落ちる感覚があった。

だから私のこれまでの生き方や感じ方は、間違ってなかったんだよ、きっと。

 

そう実感できたら、もう今死んでも後悔ないや、って思った。

こと切れる瞬間、この体で生きてきた私に「ありがとう」って言う自分を想像した。

悲しいというよりは、不思議とあったかい。

 

生きることの不安とか心配は相変わらずあるけど、

何かを手に入れることの執着がさ---っと引いていく感じ。

 

___なんとなく、なんとなく。

私は意外と?長生きするのかなと、思った。

だってその方がお別れも多くて、何度も何度も置いていかれるから。

 

今でも、「いかないで」と呟くと、その言葉だけで涙が出る。

あんなに恐ろしかった“たったひとり置き去りにされる感覚”が、

ただもう、愛おしくってしょうがない。