中年サラリーマンはミタ「裁判傍聴日記」 -3ページ目

中年サラリーマンはミタ「裁判傍聴日記」

刑事裁判を傍聴した、裁判所内での裁判官、検察官、弁護人、被告人、証言人のやり取り。
事件の内容などを、ザックリと書いています。
法律とは無縁の私が書いています。
変な事を書いている場合がありますので、ご了承願います。




名古屋地方裁判所

平成27年2月20日(金)

2号法廷

強盗、強盗殺人、強盗殺人未遂、窃盗

事件の内容は→愛知県蟹江町母子3人殺傷事件

被告人 男性 林振華(りん・しんか)31歳

裁判長 松田俊哉裁判長
右陪審(女性50代)
左陪審(男性30代)

検察官1(男性40代)
検察官2(男性30代)

弁護人1(男性50代)
弁護人2(女性40代)
弁護人3(男性30代)

裁判員

A(男性30代)
B(男性60代)
C(男性40代)
D(男性?代)
E(女性40代)
F(男性?代)


 刑事裁判傍聴ノンフィクションライターのacceleです。
 タイトルでお察しの通り、蟹江町母子3人殺傷事件の判決公判傍聴へ名古屋地裁へ約2年ぶりに訪れました。

 これまで傍聴した公判とは、比較にならない程マスコミでも報道されている事件です。
 (実名報道されており、ブログでも差支えないと判断して全て実名です。)

 当然のように、傍聴券は抽選になります。
 私自身、抽選の傍聴券へ並ぶのも初めての経験でした。

 何人くらい集まるか分からない、この判決公判を傍聴へ行くかどうかは前日まで迷っていました。
 2月20日この日、狙っていた訳ではないのですが有給休暇を入れていましたから、後は名古屋地裁まで行くか、行かないかです。
 東海3県初裁判員裁判で死刑の求刑を出され、死刑判決濃厚な公判の傍聴券抽選に並んで外れても当たり前と思い向かいました。

 そして結果を先に言いますと、
『当たり引きました』

 いつもは、くじ運の悪い私ですが、この日は何かが降りてきたようです。
 豊橋から来た私に、ご褒美をいただいた気がしました。

 引きましたと書きましたが、文字道理自分でくじを引くからです。
 東京地裁では、パソコンで抽選すると聞いた事あるのですが名古屋地裁の抽選初体験ですから、どのように抽選するか全くわからず列に並んでいたのです。

 そして、抽選方法は菜箸?(料理に使用する長い箸)その物を、係の方が両手で輪っかを作り30本くらいの束を持っており、その中から1本引きます。
 箸の先っぽに赤色が付いていたら、当たりという仕組みでした。(今時、意外とアナログですね)

 そうなんです!私が引いた箸の先っぽには赤色の印が付いていたのです!
 係の方から、「当たりです」と告げられて傍聴券をいただき、反射的にガッツポーズしたと思います。

 この日、一般傍聴券交付枚数は66枚程度と裁判所のHPに記載されていましたが、おそらく200人以上は並んでいましたから、倍率3倍以上と思われます。


 それから抽選場所は裁判所西側スロープ付近にあるのですが、そこから直接2号法廷に入る入口があり、傍聴券を握りしめ法廷に入りました。

 入口では、「傍聴券がないと入れません」と係員が声をかける、先に傍聴席に入った方数名が出てきたり交差するバタバタした中、傍聴券を印籠のように係員へ見せつけて入りました。

 法廷は今まで入った中でも断トツで広く、そしてゴージャスです。
 裁判官の後ろの壁は、大理石造り(本当に大理石かは不明)と、天井も高くお~凄いな~が第一印象です。

 傍聴席には、記者席や関係者の席が設けられています。
 最前列には法廷画家さんや記者の腕章付けた方が座っており、緊張する公判を感じられました。
 おそらく半数以上が、報道関係の方だと思われます。(私のような偽物ライターではなく、本物のライターさんに囲まれていました)


 本題に入ります。

 被告人が入廷します、服装は赤いスエットに黒いジャンパー姿です。
 身長は高く180㎝くらい、あるように見えました。
 長髪で顔が隠れており、法廷も広い事もあり遠く被告人の表情は全く分かりませんでした。
 
 イラストで描いたように、後ろから見た被告人は右に頭を傾けほとんど動かずのままでした。

 
 そして、判決が言い渡されます。

裁判長「主文を言い渡す前に、量刑に至った理由を先に述べます」

 これを聴いた記者さん数人が、ダッシュで法廷から出て行きます。(私の隣に座った記者さんも飛び出し、3分後にはまた戻ってきました)
 そうです、主文を後回しするという事は、死刑判決を意味するからです。

 私もこの裁判長のセリフを聴いた時には、唾をのみ込みました。



 事件の概要をザックリ説明します。(判決しか傍聴していませんから、報道機関からの情報が主な内容です。)

中華人民共和国出身の林振華被告人は、2003年に私費留学のため来日した。
埼玉県内の専門学校へ行き、2006年4月三重大学人文学部へ入学した。

 被告人は別の窃盗事件で、検察官から20万円の罰金刑を受ける事になると言われ、金がない被告人はこのままでは罰金が払えず、収監されると大学も辞めさせられる。両親の期待を裏切り全てが台無しになる考えます。

 2009年5月1日、被告人は路上強盗を計画し、モンキーレンチやクラフトナイフを準備して住んでいた津市内から、名古屋市内へ電車で行きます。
 しかし、都会の雑路では犯行は難しいと判断して近鉄電車で三重方向へ向かい、最初に停車した蟹江駅に降り立ちます。
 蟹江町内で路上強盗のため周りを物色中に、1人の女性をターゲットにしたが通行人などがいて、襲う機会を逃した。

 さらに町内を物色中に、山田喜保子さん(当時57才)宅に猫が入って行くのが見えて、入口ドアの隙間から家に入るのが分かり侵入しょうと考えた。

 そして、午後9時過ぎに家の中に入り、明かりが点いているリビング横の和室で金目のものを物色中に喜保子さんに見つかり、部屋から出て行くように喜保子さんから言われているが、金を手に入れるためには殺しても構わないと考えて、持ってきたモンキーレンチで喜保子さんの頭を複数回殴りつけて死亡させた。

 午後9時45分ごろ、この家の次男雅樹さん(当時26才)が勤め先の洋菓子店から帰宅してくる、被告人は家にあった包丁を使い、雅樹さんの背中を包丁の刃が反り曲がるほど強く数回刺し殺した。
 司法解剖でわかった事は、死因は左肺動脈切断による出血ショック。
 他にも顔を殴打された跡や、首には爪が食い込むほど強く絞められた跡があり、激しく争った事が分かっています。


 2人を殺害後も、金品を手に入れていない被告人は家の中を物色していたが2日午前2時半ごろ名古屋地内で友人たちと飲食していた3男、勲さん(当時24才)がタクシーを使って帰宅してきました。

 被告人は玄関で勲さんへ襲いかかり、着ていた上着をまくり上げて別の衣服を頭から被せて首の周りを粘着テープで固定した。

 襲う際には、クラフトナイフを使い、勲さんの首の後ろに深さ5㎝の刺し傷や肩にも4か所ほど刺し傷を受けています。
 被告人から金を要求されるが、勲さんは「うちに金はない」と答えるなどした。
 (他にも、被告人から二人を殺した事やいくつか会話しておりイントネーションが外国人のようだったと後で話している)

 勲さんの両手首に電気コードで縛り、雅樹さんを殺害した和室に勲さんを寝かせて、被告人は血が付いた自分のパーカーを洗濯したり、喜保子さんを殺害した時の血をふき取ったりしていた。
 
 その後も、被告人は居座り続けて、喜保子さんが息子たちに用意した夕ご飯をすべて食べたり、飼い猫を殺している事が分かっています。

 5月2日朝、無届で出勤してこない雅樹さんの勤め先の方が家を訪れますが、誰も応答しない事を不審に思い、地域課の警察官をつれて午後0時20分ごろ家に行きます

 そして勲さんが自力で玄関から出てきて、「強盗に襲われました。2人殺されています。犯人は逃げました」と警察官に伝えた。

 警察官が玄関から入ると、廊下の奥で上下黒ずくめの若い男が座っていたので、「大丈夫ですか?出てきなさい」と声をかけています。
 警察官は、救急車の手配や署に連絡している2分間の間に、被告人は裏の勝手口から逃走します。


 警察官は、現場で犯人を目撃していたにも関わらず、その後3年以上被告人が捕まる事はなく、警察の初動捜査が問題になった事件でもあります。 
 勲さんから「犯人は逃げました」と聞いたから、まさか犯人ではないと思い込んだのかもしれませんが、まぬけ過ぎます。
 他にも、喜保子さんの遺体は和室の押し入れに入れられていたのですが、2日に発見されず翌3日にようやく発見したり、事件発生8日後に報道へ発表するなど警察へのバッシングがきつかった事件です。

 被告人は勲さんの腕時計や、現金22,000円他合計20万円を山田さん宅から奪い逃げています。
(罰金はこれを支払い収監を逃れたと思うと、やるせない思いです。。。。)

 2009年12月本件が捜査特別報奨金対象事件に(期間:2009年12月10日~2010年12月9日)
 
 
 2012年12月28日、津市内で自動車窃盗事件で逮捕された中国籍の林振華(当時29才)のDNAが本件の遺留品と一致したため、名古屋地検は強盗殺人および、強盗殺人未遂の容疑で起訴した。



 事件の詳細が分かれば分かるほど被告人の身勝手な動機が許せません。

 強盗の動機は「金に困っていた」ですが、08年津市内の書店でコスプレ用セーラー服を万引きしたり09年4月に津市内のスーパーでフグ刺しなど9176円分を万引きした窃盗罪で罰金刑になったのですが、フグ刺しやセーラー服は生活に困った人が万引きする品ではありません。

 被告人は犯行後も帰国せず、11年三重大学をちゃっかり卒業し三重県内の自動車部品会社に就職しています。
 職場での評判は良く、QC検定4級を取得しており上司は中国の工場へ幹部候補で出向させるつもりだったようです。(私も来月QC検定受験します。いやそんな事はどうでもいいのでが。。)
 しかし、「給料の高い仕事に就く」と言い残し12年6月会社は辞めています。

 そのまま普通に生活していたら、この事件は迷宮入りになるところでしたが12年10月19日津市内で時価160万円の自動車窃盗で逮捕されたのがきっかけでDNAが蟹江町事件と一致して、逮捕されています。
 大学生の頃から万引きを常習的に行い、在学中に強盗殺人事件を犯し普通ならバレないうちに帰国すると思うのですが、自分に捜査の目が向けられていない事をいい事に日本にのうのうと住み続けていた被告人の神経が理解できません。

 
 普通の生活をしようと思えば出来たはずなのに、盗みや強盗、必要なら殺人で生活する事を選んでいるのです。

 自動車窃盗で逮捕された時にも、6本のナイフを持っていた事も分かり、次の凶悪犯行を行うのも時間の問題だったのかもしれません。


 
 裁判長は、「無期懲役を選択するべきではない」「死刑を回避する特別な理由はない」と述べた。

 主文、被告人を死刑に処する。
 訴訟費用は負担させない。
 控訴を申し立てるには2週間以内に出しなさい。
 以上で閉廷します。

 最後は本当にサクッと終わりました。
 午後3時から始まり、中国籍の被告人に対して中国語の通訳をはさみ1時間で終わりました。
 
 検察官の横には、被害者参加制度を利用して被害者3男、勲さんも座っていました。
 
 判決後の新聞社のインタビューで勲さんは裁判員や裁判官に対して「被害者のための裁判をしてくれた。ありがたく思う」林被告人に対して「何を考えているのか分からない。抜け殻のようだった」と話した。
 勲さん自らも被告人から大怪我負わされていますから、被害者が納得できる判決結果でよかったと思いました。

 私の感想は、死刑制度を反対する気はありませんが、死刑で罪を償いきれるのか?と疑問に思います。
 それよりも一生罪と向き合い、終わる事のない辛い懲役生活を続けさせて、自分が犯した罪の重さを思い知らせる方がよいと考えるからです。
 死ぬだけでは許せないと思います。
 勲さんに聞かれたら怒られそうですが。。。

 判決後、被告人が退廷するのを見ていましたが、刑務官に促されヨロヨロと歩く姿は廃人のようでした。

 傍聴席から法廷内に入ろうとした人がいて、係員から「入らないで下さい!」と注意されていましたが、被告人の来日した父親でした。(翌日の新聞で分かったのですが、情状証人として証言台に立ち証人尋問に応じています)

 私は被告人の声を聴くことが出来ませんでしたが、公判では裁判員からの質問に沈黙する事が多く真実を探ろうとする裁判員も困っていたようです。
 初公判から結審まで10日間を要したこの公判、裁判員の皆さん本当にお疲れ様です。

当てた傍聴券です。
 


以上です。


 人気ブログランキングへ


裁判 ブログランキングへ
 


名古屋地裁豊橋支部

平成27年1月26日(月)

401号法廷

詐欺、詐欺未遂(審理)

被告人(男性20代)

裁判長(女性30代 谷本奈央裁判長)

検察官(男性50代)

弁護人(男性30代)


 刑事裁判傍聴ノンフィクションライターのacceleです。
 ブログを長い間放置して申し訳ありません。

 月に2回の更新を目標にしていましたが、ところがどっこい2か月に1回の更新がやっとの事です。

 そこはacceleの事だと思っていただいて、寛大にお願いします。

 それでは本題に入ります。

 おっと、その前にこの公判は、審理の傍聴です。
(審理の公判は、1回以上の公判期日がすでに済んでおり検察官から起訴状朗読や、冒頭陳述は前回終わっています)

 いきなり被告人質問から始まります。

弁護人:今回の詐欺罪ですが、振り込め詐欺の受け子役をあなたは複数回やる事になったのですが、どうして何回も続けたのですか?
被告人:会社をクビになってから、次の仕事も見つからなくてお金がなかったから・・・・
弁護人:振り込め詐欺の仕事は、誰から誘われたのですか?
被告人:仕事も無くてブラブラしていて、以前遊びに行った六本木のクラブで顔見知りの○○から声をかけられて・・簡単に1回5万円稼げる仕事があるから、やってみない?と誘われました。
弁護人:怪しい仕事とは考えなかったの?
被告人:まずい仕事なら直ぐに止めるつもりでしたから・・・

弁護人:そうやって誘われて、いつからその仕事やり始めたの?
被告人:その日は、スーツと携帯2台渡されてから六本木近くのホテルで寝ました。
弁護人:数日後に電話が携帯にかかってきましたか?
被告人:はい、夜中に電話がかかってきて、○○に来いと言われたのですが、お金が無いから行けないと言ったらお金は出すからタクシーで直ぐに来いと言われました。

弁護人:その翌日に振り込め詐欺の受け子役をやった訳ですね?
被告人:はい
弁護人:それでも怪しい仕事とは気付いていた訳ですよね?
被告人:はい
弁護人:どの時点で怪しいと思ったのですか?
被告人:2~3回目には気付いていました。

弁護人:自分の名前も偽っていますよね?
被告人:はい
弁護人:まずい仕事なら止めるつもりだったんじゃないですか?
被告人:他に仕事もなくて・・・・5万円もらえるならと・・・・
弁護人:5万円が魅力だったのですか?
被告人:はい

弁護人:いつからこの仕事やり始めたのですか?
被告人:4月頃からです。
弁護人:回数はどれくらいやりましたか?
被告人:分からないです。

弁護人:あなたの役割について聞きますが、茶封筒に入った社債と引換にお金を受け取って、受け取ったお金を回収役へ渡す事でしたね?
被告人:はい
弁護人:被害者の方がお金を持って来るまでのやり取りは、あなたは知らない訳ですよね?
被告人:はい


弁護人:逮捕されたのはいつですか?
被告人:6月27日です。
弁護人:それでは7か月以上勾留されていますね。
被告人:はい(裁判員裁判でも無いのに7か月勾留とは理由がありそうです)
弁護人:川崎市の被害者○○さんからは大金を何度も受け取っていますが、悪い事をやっていると考えなかったのですか?
被告人:やっている時は考えなかったです。

弁護人:それでも被害者へ宛てた反省文には、反省の言葉が書かれていますよね?
被告人:捕まってからは、大変な事をしてしまったと反省しています。
弁護人:被害者は高齢者ばかりですよね?老後の資金を騙し取られて本当に困ってると思いませんか?
被告人:申し訳なく思っていますが、自分はお金も無くて返せませんし罪を償う事しか出来ません。

弁護人:逮捕されてからは、警察の取調べは素直に応じましたか?
被告人:はい
弁護人:川崎の○○さんは逮捕された後に、被害者の自宅へあなたが警察へ案内して行き被害者が分かったのですよね?
被告人:はい

弁護人:5万円は何に使ったのですか?
被告人:生活費に使いました。
弁護人:今後の事ですが、どの様な判決になるか分かりませんが、いずれは社会に出ます。どのようにして生活するつもりですか?
被告人:仕事しなければと思っていますが、自分は中卒なので大検とって仕事探します。(大検いらないから先ずは働け!)

弁護人:あなたのおばさんや、ご兄弟もあなたの監督を協力してくれると約束しています。お父さんも被害者へ謝罪文を書いてもらいましたよね?
被告人:はい、多くの人に迷惑かけました。
弁護人:今後2度と犯罪しないと約束できますか?
被告人:はい


 振り込め詐欺の受け子役で捕まった若い兄ちゃんです。
 顔は老けていますが、20代半ばと思われます。
 こんな兄ちゃんと言うと失礼ですが、高額な社債を取り扱う人にはとても見えません。

 逮捕された後は、捜査機関の取調べは素直にペラペラしゃべったようです。(この兄ちゃんも、主犯格に利用されただけのように感じました)
 
 振り込め詐欺グループは巧妙な手口で被害者からお金を引っ張り出すのでしょうね。。。
 言葉巧みに騙して、最終的には世間知らずの兄ちゃん使ってお金を騙す詐欺グループの主犯は逮捕されたのかな??
 
 この手の公判以前も傍聴しましたが、被告人はやはり受け子役でした。
 今回と同じように、受け子は若い兄ちゃんが直接お金を受け取る役目、受け取った金を受け子が持ち逃げしないようにする見張り役がいて、他にもお金の回収役が受け取り場所近くで待機しているのです。
 他にももっと複雑な役割があるのです。
 末端の実行犯だけが逮捕されて主犯格は、逮捕されずに大金を持ってのうのうと生きていたら許せませんね。

 最後の論告で分かった事ですが 川崎市周辺で被害者7人合計1億2800万円を騙し取られたのですから驚きです。
 偽の社債を高い金利で釣って騙す手口だったようです。

検察官→被告人質問

検察官:会社をクビになった後に誰かに相談する事は出来なかったの?
被告人:二十歳過ぎていましたし・・・自分で何とかと・・・
検察官:あなたは逮捕されて7か月間以上勾留されていますが、面会には誰か来ましたか?
被告人:いいえ・・・

検察官:両親や兄弟誰も面会には来ていないのですか?
被告人:はい
検察官:先ほど弁護人からもありましたが、お父さんからの謝罪文とかね、あなたとお父さんで話をしたから書いてくれたのではないのですか?
被告人:えっ違います。(ここで私も含め裁判長、書記官、検察官全員で弁護人の顔を見ます)
検察官:あなたは直接話をしていないかもしれませんがね、弁護人を通じて話があったのでは?と聞いているのですが?
被告人:(首を傾げながら)知りません・・・(この日私はマスク着用していましたが笑っているのばれていると思います)

検察官:あなたは受ける罪はどのくらいの罪と思っていますか?
被告人:・・・どのような罪も受けます。
検察官:以上です。

 この後、弁護人から私とお父さんと話をさせていただいて、今回謝罪文を書いていただきましたと追加の話がありました。。。(そりゃ~そうですよね)


裁判長→被告人質問

裁判長:受け子役をやっている時は、被害者の方に悪い事をしているとは思わなかったのですか?
被告人:はい、皆お金持ってるな~とは思いましたが・・・(おいおい)
裁判長:お金を受け取るときには、被害者と話はしましたか?
被告人:被害者の人が金利が魅力的ですね~と嬉しそうな顔していました。

裁判長:嬉しそうな顔を見て、あなたも仕事していると思ったのですか?
被告人:そうですね・・・
裁判長:今後の事ですが、またおいしい話を聞いたらまた乗ってしまう事はありませんか?
被告人:今回捕まって、多くの人へ迷惑かけたのが分かりましたからもうしません。今はお金がありませんから弁償できませんが、直ぐには無理でも少しづつでも弁償します。

裁判長:2度と犯罪行為しないと誓いますか?
被告人:はい


 被告人の話を聞いていると、被害者は信用しきって嬉しそうな顔でお金を騙し取られていたとの事です。
 老後の資金を騙されて持っていかれたのにですよ。。。気の毒でしかたがありません。
 何とも許しがたいです。
 被害弁償するとか言いますが、1億2800万円をいったい何年で弁償するねん!


論告

事実関係については当公判廷で取調べた証拠により証明十分である。
情状について述べます。
本件は被害者7人合計1億2800万円を騙し取られた事件です。
他にも1000万円の詐欺未遂も含まれております。
偽の社債を高金利を謳い文句に売りつける手口を続けていました。
被害者は全て高齢者であり、老後の資金を騙し取られたており、その刑事責任は重い。
被害金額も多く、この種の犯罪には厳罰をもって知らしめる必要がある。

被告人に有利な情状は、逮捕後は素直に取調べに応じるなど反省は伺えるがさほどの酌量理由になるとは言えません。
被告人には相当な期間の矯正施設での矯正が必要である。
求刑ですが、諸事情を考慮し相当法条適用の上、懲役6年の実刑に処するのを相当と思慮します。

 懲役6年の求刑出ました。
 私が2年間傍聴した中で2番目に長い求刑です。(どれだけ小さい公判ばかり傍聴しているかバレますよね)
 強盗の場合量刑確か5年以上ですから、罪の重さがわかります。
 振り込め詐欺の末端ですが、被害金額が大きいから罪も重いのでしょう。
 

弁論

公訴事実は認めて反省している。
詐欺グループの受け子役と、そのはたした役割は小さい。
1回5万円の分け前と小さい。
今回の事を十分反省している。
逮捕後は、川崎市の被害者○○さん宅へ警察へ案内して被害者を判明する事ができた。
前科はありません。
親族複数名が、監督を約束している。
父親も被害者へ謝罪文を書いている。
更生の機会を与えて執行猶予付き寛大な判決を望みます。


 え~検察官は6年も求刑しているのに、執行猶予を望む判決って??
 過剰弁論でないのかな?
 
最終陳述

申し訳ない気持ちです。これだけ色々な人に迷惑をかけて、どうしていいか分かりません。
罪は償います。

判決期日
平成27年3月2日9:50~


 これだけ世間で振り込め詐欺が話題になっていても、騙される人が後を絶ちません。
 巧妙かつ悪質な手口で進化しているのでしょうか?
 おそらく、主犯格は同じで手口を変化させながら役割も変化させて犯行を続けているような気がします。
 捜査機関が全力で、主犯格の逮捕をお願いします。
 あっ、私の両親にも今晩振り込め詐欺に遭わないよう注意する事電話しよう!


 
人気ブログランキングへ


裁判 ブログランキングへ


名古屋地裁岡崎支部

平成26年11月11日(火)

302号法廷

強制わいせつ(新件)

被告人(男性60代)

裁判長(近道裁判長)

検察官(男性30代 山田孝之似のイケメン)

弁護人(男性30代)


 刑事裁判傍聴ノンフィクションフリーランスライターのacceleです。

 地裁岡崎支部に、今月も傍聴訪れました。

 そして、傍聴した中で最も気分が悪くなる公判を傍聴しました。

 公判が始まって直ぐに裁判長から、被害者特定秘匿決定している旨の話がありました。
 普通の被害者秘匿決定は、被害者に対して行われるのですがこの公判は、開廷表から違いました。被告人の氏名が(被告人)と記載されているのにビックリでしたが、その理由が公訴事実を検察官から朗読される事により分かるのです。

公訴事実

 検察官が証拠によって証明しようとしている公訴事実は以下の通りです。
 被告人は平成26年9月8日午後11時25分ごろ、愛知県内の被告人居住の敷地内において、娘夫婦の子供である13歳未満の女児に対して自らの陰茎を口淫させた。
 罪名強制わいせつ、刑法第176条。

 マスコミの報道で、妻の連れ子に性的な犯罪して捕まる事件を知っていまが、実のお孫さんに口淫させるとは聞いたことありませんし、こんな事件が現実に本当にあったのと?思いました。

 被告人の氏名や生年月日、住所も全て秘匿です。
 被告人の個人情報が分かると、被害者が特定されるからでしょうか?被告人の氏名も何もかも秘匿です。
 見た感じは、年齢不詳と言いますか、、、70才くらいに感じましたが実年齢は60代前半なのかな??


罪状認否

裁判長:検察官が今読み上げた公訴事実に何か違っている点がありますか?
被告人:違います。
裁判長:どこが違いますか?
被告人:えーと。陰茎を見せろと言われて出したら大きくなちゃって、触られているうちにまた大きくなったから口に入れました。
裁判長:口に入れた事は間違いないのですね?
被告人:はい

裁判長:弁護人の意見はどうでしょうか?
弁護人:そうですね~、、被告人と同じです。


 被告人はいきなり否認して、一瞬どうなるかと思ったらあっさり認めました。
 それにしても、実のお孫さんにチンコ出してと言われて出したら触られて、大きくなったから口に入れただと(怒)
 どこからどこまでが本当の話なのかと、疑問だらけです。
 
 この時点で、傍聴席から出ようかとも思いましたが傍聴ノンフィクションライターの血が騒ぎます。
 こんな気持ち悪い公判を記事にする事も、使命なのかという思いと、岡崎まで来たしある程度は把握する事にしました。


冒頭陳述

 被告人の身上経歴は、安城市で出生し高校卒業後は工員として稼働していましたが現在は無職です。
 現住所に妻と二人で生活していました。
 被告人に前科前歴はありません。
 被告人の住居敷地内に娘夫婦の一軒家があります。
 今年の7月頃から、被告人は誰かに口淫させたいと思い、共働きの娘夫婦が不在の時に被害者の孫を寝かせつけたあと11時過ぎに孫の部屋に入った。

 寝ている孫を起こして、勃起した陰茎を出し孫に舐めろと叱りつけて、無理やり口淫させた。
 射精するとバレルと考えて、射精はしなかった。
 ママには言うなと口止めしていた。
 
 被害者の供述によると、「喉の奥まで陰茎を入れられて気持ち悪かった」
 翌日母親に、被害者が被害状況を話して犯行が発覚した。
 被害者は、被告人が逮捕後も悪夢をみて苦しんでいる。

 
 このジジイの変質者ぶりと言いますか、鬼畜と言いますか本当に信じられません。。
 誰かに口淫してもらいたくなる気持ちは分かりますが、あろうことか実の孫に口淫させるとは鬼畜という他ありません。
 被害者は13歳未満としか分かりませんが、寝かせつける必要がある年齢ですよ!!可哀相でしかたありません。

 これは私の想像でしかありませんが、その後に分かる娘さんの怒り具合を考えると、娘さんも子供の時にこのジジイの性的な被害を受けているのでは?と思いました。


甲号証

1.被害者母親告訴状
2.写真撮影報告書(被害場所を特定した部屋の写真)
3.被害者供述調書(「被告人から陰茎を舐めさせられた。」「うっえ、てなって気持ち悪くなった」)
4.写真撮影報告書(被害の状況を警察官が再現した写真)
5.被害者供述調書(被害を受けた後、眠れずに歯を食いしばって泣きながら寝ました)
6~7.被害者の母親供述調書(被告人には厳しく処罰して欲しい。二度と会いたくありません)
8.電話聞取り報告書(被害者の現状を検察官が聴き取ったもの「ジイジにもう会いたくない」
 母親は「今の家には住めません。」「引っ越し予定しています。」

乙号証

1.被告人の身上経歴
2~6.被告人供述調書(犯行を認める内容)
7.戸籍
8.?


 弁護人からの証拠請求は、反省文、情状証人、被告人質問です。

 検察官も同意します。

 そして、被告人の妻が証人尋問に証言台に向かいます。

弁護人:あなたと被告人の関係は?
証人 :夫婦です。
弁護人:いつ結婚されたのですか?
証人 :私が29才の時です。
弁護人:今は52才ですね?(52才と聞こえましたが?60代に見えますし聞き間違いかもです。)
証人 :はい。

弁護人:どのような夫でしたか?
証人 :優しい人です。
弁護人:被告人は遊びに行くか事はありましたか?
証人 :遊びには行きません、家にいつもいました。
弁護人:これまでに、警察から連絡がきたりした事はありましたか?
証人 :ありません。

弁護人:今回、被告人が何をしたかはもうご存知ですか?
証人 :私は知りませんでした。でも後から聞ました。
弁護人:被告人は口淫に興味があったようですが、分かっていましたか?
証人 :私とは、最近なかったものですから・・フッフッフ←(笑いごとか!)
弁護人:今でも一緒にお風呂入られているようですね?
証人 :はい。フッフッフ。

弁護人:おこづかいは、渡していましたか?
証人 :いいえ。
弁護人:被告人も遊びたい時があると思いますから、今後はおこづかいをあげるように出来ますか?
証人 :はい
弁護人:被告人が自由になって、帰ってきたら今後はあなたが被告人を監督してもらうのですが、出来ますか?
証人 :私がしっかりします。

弁護人:それでも、どうしても我慢できない時があると思いますから、おこづかいも渡して下さい。
証人 :はい、お金も渡します。
弁護人:親権者との示談については、示談金300万円を提示されていますね?
証人 :はい
弁護人:300万円はあなたが準備するのですか?
証人 :私が蓄えた預金がありますから、はい。
弁護人:預金を集めればそれくらいは出せる金額という事ですね?
証人 :はい

弁護人:被告人が社会に出たら、しっかり監督出来ますよね?
証人 :はい


 余計なお世話ですが、その年で一緒にお風呂入るとか夫婦仲が良いと言いますか、気持ち悪いと言いますか。
 何から何まで気持ち悪い公判です。。。

検察官→証人尋問

検察官:証言中に笑いながら話をしていましたが、笑って話を出来る事ですか?
証人:はい・・・・すみません。
検察官:児童虐待が社会問題になっていて、しかも家庭内の児童虐待は特に深刻な問題ですよ!それを笑って話せる事ですか!!
証人 :・・・・・。
検察官:本件は、おじいちゃんから陰茎を口淫された事件で、被害者の気持ち分かりますか?
証人 :辛かったと思います。

検察官:あなたも女性ですから、その気持ち理解できますよね?
証人 :はい、分かります。
検察官:そのご主人に対して、どのように思っていますか?
証人 :これからは、もうこんな事して欲しくないです。
検察官:今でも、同じ敷地内に娘さんも住んでいらっしゃいますよね?
証人 :いいえ、もういません。
検察官:現在は引っ越しされたのですか?
証人 :はい

検察官:どこに住んでいるかはご存じなのですか?
証人 :いいえ知りません。
検察官:教えてくれなかったのですか?
証人 :聞きませんでしたし、教えてももらっていません。
検察官:知りたくないのですか?
証人 :会いたくないと思われていると思います。
検察官:そう言われたのですか?
証人 :そうではありませんが、そういう事やったから・・・
 
検察官:あなたからは、会いたいとは思わないのですか?
証人 :相手の事を考えると、思えないです。
検察官:被害者が会いたいと言ってきたらどうしますか?
証人 :娘に殺してやりたいと言われましたから・・・・
検察官:娘さんがそう思う気持ちは分かりますか?
証人 :はい

検察官:被害弁償金の事をお聞きしましすが、あなたの貯金から300万円を支払うのでしょうか?
証人 :はい
検察官:あなたの貯金はいくらくらいあるのですか?
証人 :全部集めたら1000万・・・くらいです。
検察官:そうすると、被告人はもっとありますよね?
証人 :2千から3千万近く・・・それくらいはあると思います。
検察官:その中で300万円と考えた理由はなんですか?
証人 :それくらいなら、私でも用意できると・・・
検察官:300万円で十分と思ったのですか?
証人 :・・・少し足りないとは思いましたが・・・

検察官:被害者の自宅の住宅ローンは娘さん夫婦が支払うのですか?
証人 :支払いは私たちがするつもりです。
検察官:最後に、こういう事件の被害者は将来どのような後遺症があるかご存じですか?
証人 :はい
検察官:トラウマという事は認識していますか?
証人 :はい、知っています。
検察官:今後も、被害者は苦しみ続ける事は分かっていますか?
証人 :はい、すみません。


 被告人は、普通に資産を持っているようです。
 こんなとんでもない事件起こしたのですから、例えが悪いのですが振り込み詐欺に遭ったと思っ1000万円くらいポンと払いなさいと言いたくなります。
 
 この公判はこれで終わりました。
 被告人質問に興味ありましたが、聞けずに終了です。
 次回は、被告人質問、論告と弁論で結審だったかな?
 
 この被告人、例え執行猶予付で自由になったとしても自宅に帰ってから家庭生活はどう過していくのでしょうか。。。
 罪状認否を聴いたところは、何も考えてないように感じました。

次回公判期日は平成26年12月2日午後2時50分~

 裁判傍聴続けていると、色々な事件を傍聴する事になります。
 その公判内容をこうして読んで頂くのも、国民による司法権の監視手段の一つと考えています。

以上です。

人気ブログランキングへ


裁判 ブログランキングへ