こんな気分悪くなる公判傍聴したのはじめてです。ジイジなんて事するねん!『強制わいせつ』 | 中年サラリーマンはミタ「裁判傍聴日記」

中年サラリーマンはミタ「裁判傍聴日記」

刑事裁判を傍聴した、裁判所内での裁判官、検察官、弁護人、被告人、証言人のやり取り。
事件の内容などを、ザックリと書いています。
法律とは無縁の私が書いています。
変な事を書いている場合がありますので、ご了承願います。



名古屋地裁岡崎支部

平成26年11月11日(火)

302号法廷

強制わいせつ(新件)

被告人(男性60代)

裁判長(近道裁判長)

検察官(男性30代 山田孝之似のイケメン)

弁護人(男性30代)


 刑事裁判傍聴ノンフィクションフリーランスライターのacceleです。

 地裁岡崎支部に、今月も傍聴訪れました。

 そして、傍聴した中で最も気分が悪くなる公判を傍聴しました。

 公判が始まって直ぐに裁判長から、被害者特定秘匿決定している旨の話がありました。
 普通の被害者秘匿決定は、被害者に対して行われるのですがこの公判は、開廷表から違いました。被告人の氏名が(被告人)と記載されているのにビックリでしたが、その理由が公訴事実を検察官から朗読される事により分かるのです。

公訴事実

 検察官が証拠によって証明しようとしている公訴事実は以下の通りです。
 被告人は平成26年9月8日午後11時25分ごろ、愛知県内の被告人居住の敷地内において、娘夫婦の子供である13歳未満の女児に対して自らの陰茎を口淫させた。
 罪名強制わいせつ、刑法第176条。

 マスコミの報道で、妻の連れ子に性的な犯罪して捕まる事件を知っていまが、実のお孫さんに口淫させるとは聞いたことありませんし、こんな事件が現実に本当にあったのと?思いました。

 被告人の氏名や生年月日、住所も全て秘匿です。
 被告人の個人情報が分かると、被害者が特定されるからでしょうか?被告人の氏名も何もかも秘匿です。
 見た感じは、年齢不詳と言いますか、、、70才くらいに感じましたが実年齢は60代前半なのかな??


罪状認否

裁判長:検察官が今読み上げた公訴事実に何か違っている点がありますか?
被告人:違います。
裁判長:どこが違いますか?
被告人:えーと。陰茎を見せろと言われて出したら大きくなちゃって、触られているうちにまた大きくなったから口に入れました。
裁判長:口に入れた事は間違いないのですね?
被告人:はい

裁判長:弁護人の意見はどうでしょうか?
弁護人:そうですね~、、被告人と同じです。


 被告人はいきなり否認して、一瞬どうなるかと思ったらあっさり認めました。
 それにしても、実のお孫さんにチンコ出してと言われて出したら触られて、大きくなったから口に入れただと(怒)
 どこからどこまでが本当の話なのかと、疑問だらけです。
 
 この時点で、傍聴席から出ようかとも思いましたが傍聴ノンフィクションライターの血が騒ぎます。
 こんな気持ち悪い公判を記事にする事も、使命なのかという思いと、岡崎まで来たしある程度は把握する事にしました。


冒頭陳述

 被告人の身上経歴は、安城市で出生し高校卒業後は工員として稼働していましたが現在は無職です。
 現住所に妻と二人で生活していました。
 被告人に前科前歴はありません。
 被告人の住居敷地内に娘夫婦の一軒家があります。
 今年の7月頃から、被告人は誰かに口淫させたいと思い、共働きの娘夫婦が不在の時に被害者の孫を寝かせつけたあと11時過ぎに孫の部屋に入った。

 寝ている孫を起こして、勃起した陰茎を出し孫に舐めろと叱りつけて、無理やり口淫させた。
 射精するとバレルと考えて、射精はしなかった。
 ママには言うなと口止めしていた。
 
 被害者の供述によると、「喉の奥まで陰茎を入れられて気持ち悪かった」
 翌日母親に、被害者が被害状況を話して犯行が発覚した。
 被害者は、被告人が逮捕後も悪夢をみて苦しんでいる。

 
 このジジイの変質者ぶりと言いますか、鬼畜と言いますか本当に信じられません。。
 誰かに口淫してもらいたくなる気持ちは分かりますが、あろうことか実の孫に口淫させるとは鬼畜という他ありません。
 被害者は13歳未満としか分かりませんが、寝かせつける必要がある年齢ですよ!!可哀相でしかたありません。

 これは私の想像でしかありませんが、その後に分かる娘さんの怒り具合を考えると、娘さんも子供の時にこのジジイの性的な被害を受けているのでは?と思いました。


甲号証

1.被害者母親告訴状
2.写真撮影報告書(被害場所を特定した部屋の写真)
3.被害者供述調書(「被告人から陰茎を舐めさせられた。」「うっえ、てなって気持ち悪くなった」)
4.写真撮影報告書(被害の状況を警察官が再現した写真)
5.被害者供述調書(被害を受けた後、眠れずに歯を食いしばって泣きながら寝ました)
6~7.被害者の母親供述調書(被告人には厳しく処罰して欲しい。二度と会いたくありません)
8.電話聞取り報告書(被害者の現状を検察官が聴き取ったもの「ジイジにもう会いたくない」
 母親は「今の家には住めません。」「引っ越し予定しています。」

乙号証

1.被告人の身上経歴
2~6.被告人供述調書(犯行を認める内容)
7.戸籍
8.?


 弁護人からの証拠請求は、反省文、情状証人、被告人質問です。

 検察官も同意します。

 そして、被告人の妻が証人尋問に証言台に向かいます。

弁護人:あなたと被告人の関係は?
証人 :夫婦です。
弁護人:いつ結婚されたのですか?
証人 :私が29才の時です。
弁護人:今は52才ですね?(52才と聞こえましたが?60代に見えますし聞き間違いかもです。)
証人 :はい。

弁護人:どのような夫でしたか?
証人 :優しい人です。
弁護人:被告人は遊びに行くか事はありましたか?
証人 :遊びには行きません、家にいつもいました。
弁護人:これまでに、警察から連絡がきたりした事はありましたか?
証人 :ありません。

弁護人:今回、被告人が何をしたかはもうご存知ですか?
証人 :私は知りませんでした。でも後から聞ました。
弁護人:被告人は口淫に興味があったようですが、分かっていましたか?
証人 :私とは、最近なかったものですから・・フッフッフ←(笑いごとか!)
弁護人:今でも一緒にお風呂入られているようですね?
証人 :はい。フッフッフ。

弁護人:おこづかいは、渡していましたか?
証人 :いいえ。
弁護人:被告人も遊びたい時があると思いますから、今後はおこづかいをあげるように出来ますか?
証人 :はい
弁護人:被告人が自由になって、帰ってきたら今後はあなたが被告人を監督してもらうのですが、出来ますか?
証人 :私がしっかりします。

弁護人:それでも、どうしても我慢できない時があると思いますから、おこづかいも渡して下さい。
証人 :はい、お金も渡します。
弁護人:親権者との示談については、示談金300万円を提示されていますね?
証人 :はい
弁護人:300万円はあなたが準備するのですか?
証人 :私が蓄えた預金がありますから、はい。
弁護人:預金を集めればそれくらいは出せる金額という事ですね?
証人 :はい

弁護人:被告人が社会に出たら、しっかり監督出来ますよね?
証人 :はい


 余計なお世話ですが、その年で一緒にお風呂入るとか夫婦仲が良いと言いますか、気持ち悪いと言いますか。
 何から何まで気持ち悪い公判です。。。

検察官→証人尋問

検察官:証言中に笑いながら話をしていましたが、笑って話を出来る事ですか?
証人:はい・・・・すみません。
検察官:児童虐待が社会問題になっていて、しかも家庭内の児童虐待は特に深刻な問題ですよ!それを笑って話せる事ですか!!
証人 :・・・・・。
検察官:本件は、おじいちゃんから陰茎を口淫された事件で、被害者の気持ち分かりますか?
証人 :辛かったと思います。

検察官:あなたも女性ですから、その気持ち理解できますよね?
証人 :はい、分かります。
検察官:そのご主人に対して、どのように思っていますか?
証人 :これからは、もうこんな事して欲しくないです。
検察官:今でも、同じ敷地内に娘さんも住んでいらっしゃいますよね?
証人 :いいえ、もういません。
検察官:現在は引っ越しされたのですか?
証人 :はい

検察官:どこに住んでいるかはご存じなのですか?
証人 :いいえ知りません。
検察官:教えてくれなかったのですか?
証人 :聞きませんでしたし、教えてももらっていません。
検察官:知りたくないのですか?
証人 :会いたくないと思われていると思います。
検察官:そう言われたのですか?
証人 :そうではありませんが、そういう事やったから・・・
 
検察官:あなたからは、会いたいとは思わないのですか?
証人 :相手の事を考えると、思えないです。
検察官:被害者が会いたいと言ってきたらどうしますか?
証人 :娘に殺してやりたいと言われましたから・・・・
検察官:娘さんがそう思う気持ちは分かりますか?
証人 :はい

検察官:被害弁償金の事をお聞きしましすが、あなたの貯金から300万円を支払うのでしょうか?
証人 :はい
検察官:あなたの貯金はいくらくらいあるのですか?
証人 :全部集めたら1000万・・・くらいです。
検察官:そうすると、被告人はもっとありますよね?
証人 :2千から3千万近く・・・それくらいはあると思います。
検察官:その中で300万円と考えた理由はなんですか?
証人 :それくらいなら、私でも用意できると・・・
検察官:300万円で十分と思ったのですか?
証人 :・・・少し足りないとは思いましたが・・・

検察官:被害者の自宅の住宅ローンは娘さん夫婦が支払うのですか?
証人 :支払いは私たちがするつもりです。
検察官:最後に、こういう事件の被害者は将来どのような後遺症があるかご存じですか?
証人 :はい
検察官:トラウマという事は認識していますか?
証人 :はい、知っています。
検察官:今後も、被害者は苦しみ続ける事は分かっていますか?
証人 :はい、すみません。


 被告人は、普通に資産を持っているようです。
 こんなとんでもない事件起こしたのですから、例えが悪いのですが振り込み詐欺に遭ったと思っ1000万円くらいポンと払いなさいと言いたくなります。
 
 この公判はこれで終わりました。
 被告人質問に興味ありましたが、聞けずに終了です。
 次回は、被告人質問、論告と弁論で結審だったかな?
 
 この被告人、例え執行猶予付で自由になったとしても自宅に帰ってから家庭生活はどう過していくのでしょうか。。。
 罪状認否を聴いたところは、何も考えてないように感じました。

次回公判期日は平成26年12月2日午後2時50分~

 裁判傍聴続けていると、色々な事件を傍聴する事になります。
 その公判内容をこうして読んで頂くのも、国民による司法権の監視手段の一つと考えています。

以上です。

人気ブログランキングへ


裁判 ブログランキングへ