ネットワークビジネスの受講者を見て思ったこと
日本の街を歩いていると、ビルの一角から中高年の集団がまとまって出てきました。中では、怪しげな商品やサービスに関するセミナーが行われていたようで、彼らはその受講直後だったようです。どこか現実感の薄い、独特の空気が残っていました。気になったのは、その後の行動です。多くは歩行者にもかかわらず、車道 ぎりぎり、場合によっては車のほうが避けなければならない位置を、あまり周囲を気にせず歩いていきました。危険を察して距離を取る、立ち止まるといった動きはほとんど見られませんでした。しかも誰も気に留める様子もなく、集団で同じ方向へ進んでいきました。規範や判断基準がもともと曖昧な人は、危機管理能力も弱くなりやすいのかもしれません。その状態で年齢を重ね、認知機能が低下してくると、疑う、確認するといった工程が抜け落ちやすくなり、本人には、その変化に対する自覚がないまま進んでしまうのでしょう。道路でも、こうした怪しげな場でも、同じ構造で危険に近づいてしまうのではないでしょうか。一方で、仕掛ける側も、そうした層を狙って手法を洗練させていくため、見えている世界自体がズレていくのです。そんなことを考えさせられる光景でした。