保育士HAROBU〜卵巣がん日記〜 -2ページ目

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15Jul
- 遺言
  昨日、妹が言ったんだ。「死んでるのに、黙っているって…」私が病気になって、妹とはお父さんやおばちゃんたちにどう報告するか、いろいろ想定して話し合った。結果、私が死んでも黙ってるってことにしたんだよね。私とお父さんとはここ数年音信不通。一時は「会いたいなぁ」って思ったりもしたけど、やっぱりやめた。会ったところで…私の病気を知らせたところで…誰が満足するんだ？？おばちゃんたちにも、黙っていてほしい。今の私の病状で「なんで検査しなかったの？」「なんで保険に入っていなかったの？」なんて責められたくないんだよ。勝手かな…ごめんね、菜美。嘘を通せなくなった時のために、手紙は用意しておくからね。どうかどうか、これをストレスに加えないでほしい。ここだけは、死んでいく私の気持ちを通させてほしい。
- 号泣
  シャワーでさっぱりしたぁ！体がぽわ～っと熱くなる時がたびたびあって、これですごい汗をかいちゃうんだ。頭皮もね。今日は、見たいと思うテレビ番組がない。最近、昔のドラマの再放送があってうれしい。なかでも「やまとなでしこ」は、生きているうちに見ることができて良かった。このドラマが放送された当時は、私は仕事を休職してカナダへ短期語学留学して帰国した頃らしい。あとは「ドクターコトーの診療所」。妹と見た回が一度あった。その日は、２人一緒に病院で主治医の先生から今後の治療方針や余命の話を聞いた日だった。そんな日であったせいか、放送された内容の中で、小学生の子どもたちが「♪ビリーブ」をうたうシーンを見た時に、私はたまらず声をあげて泣いてしまったんだ。この歌は保育園の卒園式でうたわれる人気曲。年長クラスの担任になったら「♪こころの花」という歌を卒園式でうたいたいと決めていた。なのに今日主治医の先生から聞かされた話で進んだら、私はそれを叶えることができないと思って…そしたら涙が溢れ出てしまった。妹は何か察したんだろうな…なんにも言わなかった。1年が３６５日って、長いよね。…もしかしたら、今年度年長のクラス担任ができたら良かったのかもな。こうやって入院もあるけれど、仕事のやりがいがある方が“死んでられない”って思う気がする。ん～…仕事があるだけいいか…。
- 次の化学療法
  今日から、新しい抗がん剤を使った治療が始まった。イホマイドを５日間シスプラチンを７日間エピルビシン7日目のみ朝から夕方までだ。副作用は、吐き気、発疹、掻痒感、便秘、味覚障害、出血性膀胱炎、肝機能障害、腎機能障害…なんかこの他にもいっぱいある。初日の今日はほぼほぼ寝てて、食事の時に起きていた程度。この治療が進むにつれて、体調に変化が出てくると言われたけど、こうベッドで横になっていると、あっという間に体力が奪われていく感じがする。治療中は、なぜかお腹のキリキリ感も落ち着いていた。今は食欲はあるけれど、今後食欲もなくなるような副作用もあるらしい。そうでなくても、最近ご飯を噛んで食べるのが好きじゃないから、栄養士さんにご飯からお粥に変えてもらうことをお願いした。とにかく、今日はやっとこうしてパソコンを開くことができて良かった。とりあえず、今日はここまで。
14Jul
- ３回目の入院
  昼過ぎ、入院したよ。昨日の夜、預けていたインティを連れて、妹が来てくれた。私が入院中、ジャックとインティと一緒に、留守番してくれる。私は…たぶんこれからの治療や余命とかで、自分では気付かないうちにイライラしていたみたいで、妹のすることに腹が立ってしまうことばかりだった。今朝も、仕事が終わって帰宅した時も、やっぱりイライラしちゃって、入院の手続きを済ませて、コロナの感染予防対策からか、病棟手前で妹と別れなくちゃいけなくなった時に、そこで初めて寂しくなった。主治医の先生から、明日から始まる抗がん剤治療について説明を受けた。先生は、こんな話もした。外科の先生が、手術が見送りになってしまったけれど、治療して手術ができるようになればいいと言っていたと。それを聞いて、私は堪えきれず泣き出してしまったんだ。治すため、の手術がなくなってしまったことは、ショックが大きかった。自分が思ってる以上にね。治療のこと、今後のこと、いろいろ明日のブログで残そうと思う。昨日のブログで抗がん剤の副作用で忘れていたものがあった。喉ヒリヒリ。しばらく抗がん剤治療をしていないと、その頃は頻繁にあった副作用すら忘れちゃう。嫌なこと、辛いこと、苦しいこと…どんどん、どんどん忘れちゃいたい。
13Jul
- 入院前日
  明日から１週間、抗がん剤治療のため入院。当初は手術のための入院だったのにさっ！今度使う抗がん剤の種類は、先日時間と気持ち、体力的に余裕がなくて聞くのをやめたから、明日教えてもらうことになってる。明日入院って言っても、昼まで仕事をしてから。午前中、主活動をやり切ってから入院したいと主治医の先生にお願いしたんだ。普段、設定保育はしないけれど、明日は特別。なんでもこれが最後と思ってやらなくちゃね。ときどき職員が足りない時間に保育に入ることはあるけど、ここ数日は子どもたちの顔を見ながら、この子たちの成長を見ていけないんだなぁ…ってしみじみ感じて、下手すると涙が出そうになるんだ。お腹は今日もキリキリ痛い。今朝アセトアミノフェンを服用したけど、昼は飲まないで過ごせた。痛いけど、薬を飲むほどじゃない。それより、抗がん剤が変わることで、副作用がどう出てくるかドキドキ。パクリタキセルとカルボプラチンは、ときどき倦怠感と手足ビリビリと１回の口内炎くらいで辛いって程ではなかったけど、今度はどうかな。入院したら、マスクもウィッグも外せるからうれしいな。荷物、まとめなくちゃ。
12Jul
- 大切な友だち
  友だちが多いって私じゃないけれど、ひとりだけ大切な人がいる。中二の時に同じクラスになって、４人グループだったんだけど、彼女は学年でも頭が良くて優等生。私は落ちこぼれ。訳あって「番長」って呼んでたんだけど、番長は確か夏休みに入る時に引っ越してしまって、簡単に会えなくなってしまった。手紙のやりとりから、時代が変わってEメールでのやりとりになって、７年前に再会。その時には、国際結婚してアメリカから来ていた番長。中学の時は思ったことはなかったけど、番長の何がいいかって言うと、話していてすごく居心地がいいの。会った時も電話で話した時もそう感じた。「そうだねぇ～…」って話す感じ、間。私の考えを否定しないのもいい。今年になって私が癌になったことを知らせたら、医師である番長のお父さんに連絡を取ってくれて、病院を紹介すると言ってくれたり、不安な思いの私を支えてくれた。なにより驚いたのは、私がもしも経済的に大変になったら、お金を出すって言ってくれたこと。私の性格を察して、遠慮しないでって。これからも番長にお金をお願いすることはないけれど、こんなことまで心配して言ってくれることがありがたくて言葉にならなかった。今回、病気が確実に悪化していることを知らせたらショックを受けていた番長。本当に申し訳ない。でも、番長が送ってくれたモンタナの大自然の画像、動画に癒された。こんな私でも、こういう人に出会えたことは幸せなんだと思う。これからも大切にしなくちゃ。そして、元気になってモンタナに会いに行けたらいいな。
- 明日の楽しみ
  病気がわかってから身辺整理はしてきたけれど、もっと本格的に進めなきゃと思って。日曜日の今日は、それを実行する予定だったんだけど、やっぱりお腹がキリキリ痛くて。お腹は空いてるだろうけど、食欲もないような…。アセトアミノフェンを服用して結局横になってたぁ…。しっかりしなくちゃ！！！！薬を飲んでも痛みがゼロにはならないんだけど、この痛みにも徐々に慣れてきたような、そんな気がする。今後、確実に動けなくなる。お腹が痛むくらいでやらなきゃいけないことを先延ばしにしている時間はないんだよね。今年12月か来年１月っていう余命。この月に急に動けなくなるってことじゃないと思うからね。この数日、死ぬんだなぁってことを主に考えて、暗いと言えば暗かったのかもしれないけど、久々楽しみなことがあるんだ。明日、夜に妹が来る。私の代わりに面倒を見てくれてたインティを連れて。これで、ジャックとみんな一緒に、約５ヵ月振りに暮らせる。うれしい。インティくんはどんな対面してくれるかな？？火曜日からの治療のための入院中、妹がジャとインチと私の自宅で留守番。とにかく安心だ！菜美、ありがとう。さて、明日は仕事。がんばろ～！！！
11Jul
- 「生きる」という嘘
  手術をしなくても、抗がん剤治療で治していけることになった。職場にそう言うしかなくて、自ら元気アピールをしなくちゃいけない…そんな流れになってしまった。私が喜んで言うから、職場のみんなは笑顔で「良かった！」って。年が越せるかもわからない私の余命。年度の途中で病気が悪化して、出勤もできなくなってしまうかもしれないけれど、今は退職の決断ができない。だってまだお腹は痛いけど動けるし。いろんなことをごまかしごまかし働いていけるなら、できるところまでそうしたい。余命はあくまでも余命だもん。生きていく自分と死んでいく自分のことを考える（どっちも同じかな）。そして、来年の３月のこと、来年度のことを考えてる自分がいる。まだ死なないんだよっていう予知みたいなものならいいな。
- 夢はあきらめない
  やっぱり仕事は好き。保育士として働き続けたい。でも、今こうなってしまった私は、いつまで働けるかな？元気になって、来年度は年長クラスの担任になりたい。前みたいにウクレレを弾いて、子どもたちがいきいきとうたう。運動会で私が指導したよさこいを踊る。歌や表現が大好きなあの子たちがクリスマス発表会でオペレッタに挑戦する。もしそれが叶わなくても、私はまた生まれかわって保育士になる。夢はあきらめない。お腹がね、キリキリいたいの、今日もね。痛いとさ、何か気弱になっちゃって、菜美と一緒にいたいなぁって思うんだけど、痛いのをなんとかできるわけじゃないし、苦しんでるのを見せても仕方ない。ただね、ロキソプロフェンは効かなかったんだけど、アセトアミノフェンはちょっと痛みがやわらぐんだよね。だから少しだけ安心する。まだまだ頑張んないと。といちゃんの体は癌のものじゃない、といちゃんのだ。
10Jul
- これから
  昨日は、２日連続のCT検査のあと、主治医の先生が手術を終えるのを妹と数時間待った。手術はできるのか、できないのか話を聞いて、今後のことを決めていかなくちゃいけない。前日、妹と手術ができたらっていうのと、できなかったらっていう２つのことを考えて、一人になってからも、人工肛門のことを調べたり、仕事をどうしていこうか“作戦”的に練っていた。やっと来た先生から「手術は見送り」と言われた。肝臓にできた新たな癌。こいつが、手術ができるかできないかをこんなに左右するなんてね。キリキリと痛むお腹とともに「ちきしょ～っ！」って思った。今の状況で手術をしても、それが少しでも長生きには繋がらないっていう先生たちの見解。で、じゃあ今後の治療ってことだけど、３つの抗がん剤を一週間行う。入院して。３～４週間後にまた同じ治療をする。２回行って、どれくらい効果が出るのか、それによってまた治療が変わる。もう手術はないよってことも考えられるって。先日まで使用していたパクリタキセルとカルボプラチンではないので、脱毛した髪の毛が生えてくるみたい。飽きっぽい私は、ウィッグの使用も面倒になっていたから、「へぇ～、死ぬまでにある程度生えたらいいなぁ」と思った。今年12月、来年１月その頃に私は死んでしまうっていう余命は、前日の話と変わらなかった。「やりたいことがあれば、それができるうちに」ふ～ん…ついこの前まで、こう思ってた。「死ぬ気がしない」ってね。体調はそれなりに良かったから。けど、キリキリ、チクチクとお腹の痛みを感じるようになって、「あぁ、この痛いのは３月に手術する前までにあった痛みと似てる」って、思い出した。だから、なんか嫌な予感がなかったわけじゃないんだ。お腹自体、膨れてきた感じもしていたし。腹水？便秘？あれこれ疑っていた。私の人生に、奇跡はないのかな。
- 妹へ
  菜美、昨日はどうもありがとう。２日間も続けて、遠くから来てくれたね。それなのに、喜ばしい話に覆ることもなくって、ごめんね。昨日は泊ってくれたから、深夜になってもずっと話して話してといちゃんはね、朝まで話してたいくらいだったよ。さっきさ、仕事から帰ってきたら、ほんとに帰っちゃったんだねいなくて、寂しかったよ。今日は、やっぱりお腹が痛くてね、それでも、どうかどうか少しでも長く生きていられますようにって強い気持ちで仕事をしたんだよ。今、くたばったりなんかしない。菜美また、早く会いたいな。
08Jul
- 死が見えたよ
  ついさっき、妹が帰った。今日は最近の検査を踏まえ、妹と一緒に主治医の先生から手術の話を聞くことになっていたのに、その手術ができない恐れが出てきた。…恐れ…？かな。先週受けたPET検査で、これまで確認できなかった癌が見つかったんだよ。抗がん剤治療で小さくなっていた腫瘍とは別に、肝臓で着々と大きくなっていた癌。明日、急遽造影剤を使ったCT検査で、ここを詳しく見るってさ。それによって、手術をするかしないか決まるの。あとね、手術すると人工肛門になるし、癌を取りきれなかったら、ずっと抗がん剤治療が続くんだって。この前までの一番効くパクリタキセルとカルボプラチンが効かなくって、次は二番目に効く抗がん剤になってくみたい。でも、もうそれが効く可能性も低いみたいで、12月か来年１月には、私は死んじゃうみたい。そんな話を先生から聞いてたら、妹が静かに泣き始めて、妹に悪いなぁ…と私も泣いたよ。どうせ死ぬなら手術はしたくないけど…明日のCT検査の結果で外科の先生が手術できるか判断するってことで、私の心境は複雑。あははは！先生～、来年も働いてるよって言ったじゃん！今日、180°変わったよ。来年は死んでるよ、私。生きられる残りの期間、やりたいことは何かって？働けないなら、体が動かなくなったら、早めに死にたい。悲観的じゃない。働けないなんて、死んでるのと同じだもん。ごめんね、菜美…。今日誕生日なのにね。明日の検査結果でいろいろ覚悟ができたら、誕生日のお祝いしようね。
07Jul
- ３回目の大腸内視鏡検査
  今日は大腸の内視鏡検査のため、今朝から下剤を飲み続けた。出勤する頃から、何度かトイレへ駆け込むようになって、保育園に着いてから、最悪なことに便を漏らしてしまった。まだ出勤時間前ということもあり、自宅が近い私は家に戻って着替えることができた。また漏らしてはいけないと、下着の他に、保管していた介護用オムツを履いて再度保育園へ。昨日は食べ物と量に気を付けたことで、７時から定期的に飲み続けた下剤の効果は10時前までには落ち着いた。今日は、今年度初で平日の保育を自分が主で行った。ほぼ５ヵ月以来。久々だったけど、ちゃんと活動はできた。良かった良かった。ただ、ただ、私はやってしまったんだ！病院の予約時間前、保育園で休憩時間だからと暑くていつものようにアイスを食べてしまった。食べ終わってから、自分にビックリ！ヤバイ、ヤバイ〜！職場の同僚たちには笑われてしまうし、とにかくまたまたまた…大事なこと忘れてミスった。早退して病院へ。大腸の内視鏡検査は今回で３回目。２回目は同じ病院で行った。とにかく、１回目も２回目も麻酔が足りなかったのか痛くて暴れたけれど、その記憶を伝えたことで、今回は痛みは感じず、気付けば検査は終了して、リクライニングチェアに座らされていた。検査結果を先生から聞くと、こないだまでの抗がん剤治療の効果で、卵巣から直腸に転移した腫瘍は小さくなっていた。私は、奇跡のように消えてなくなっていることを想像していたせいで、うれしい気持ちもなく、人工肛門になる恐れは拭えなかった。先生も、来週行う手術は婦人科と外科の先生でするから…と、私の不安を置き去りにした。はぁ…ため息。そして、なんだか泣きたくなってきた。手術はこれからなのに、マリッジブルーみたいに、オペブルーな私だ。食べてしまったアイスのことは黙っていたけど、検査には影響なかった。
05Jul
- 苦痛
  先月、交換時のあまりの痛さに死んでしまいたいと思った尿菅ステント（Jチューブ）。交換してもう３週間ほど経とうとしているのに、一向に良くならないこととして「残尿感」「頻尿」がある。トイレへ行ってもスッキリ感はないし、すぐにまた尿意を感じる。そのくり返し。就寝前も安心できない。眠ってからトイレに起きるのが１回で済んだらマシ。あんなに痛い思いをしたのに！！！こんななのに、体の中で役に立っているんだろうか？こんななのに、３ヵ月に１回交換しなきゃいけないんだろうか？こんな調子なら、まともに仕事もできないよ。７日に診察があるから、先生に話してみよう…。
- 2回3回と忘れる
  今日は初めてカフェでひとりモーニング。その後、借りていた本を返しに図書館へ。返却する本が入っているエコバッグを見てびっくりした。昨日、仕事を終えて帰る時に保育で使うために図書館で借りた本をエコバッグに入れて、筆記具の入ったポーチもそこへ。園を出て、帰宅前にコンビニで人参とヨーグルトを買って同じバッグへ入れた。まさか、そのままの状態で、今日それを持って家を出たとは。無駄に人参とヨーグルト、ポーチを持ち運んだことにショックを受けた。先週は病院での診察後に財布を忘れたと自宅へ取りに戻って…って、診察前に財布からお金を出して自販機でお茶を買ったのをすっかり忘れてしまっていて。自宅に着いてから、かばんに財布が入っているのを確認してがっくりした。病院であれだけかばんの中を探したのに。今日の話に戻ると、図書館で本を返却後、もう一つ予定していたドラッグストアへ行くことを忘れていて、帰宅途中で思い出して引き返した。あれこれ忘れることがまた増えてきている気がする。病気のせいか、歳のせいか。何にしても、余計な体力を使って自分のことが嫌になってしまった。もっと慎重に、注意深く、落ち着いて行動しよう。
03Jul
- 疲れ
  今日は仕事を早退して、かかりつけの病院の紹介で、初めてPET検査を受けに専門のクリニックへ行った。予約時間は１２時だったから、早朝に食事をとってからは水道水しか体に入れることができなくて、結構キツかった。とにかく水道水を飲んで飲んで、空腹を少しでも満たした。検査が終了したのは１４：３０くらいかな。MRI検査みたいに横になっているだけでいい、気楽な検査。でも、体にがんのあるところは画像で光り、確認できるっていう、ちょっと怖い検査かな。まぁ、私の場合はがんがあっての検査だから、新たにがんが見つからなきゃいいなって感じだけど。検査が始まる頃から疲れからか偏頭痛を起こし始めていて、帰宅するまでひどくならなくて良かったけど…。それに加えて、とにかく腰が痛くて痛くて、歩くのも大変だった。それが腰椎すべり症からくるものなのかわからないけど、体力もないし…再来週の手術は、３月の行った手術に比べて、回復力に不安はある。来週は、３回目の大腸内視鏡検査。そしてレントゲン、心電図検査。手術前はあれこれある。いろんな検査で仕事を早退する日も増えて、働けなかった時間を補うため日々残業。土曜日は基本的には隔週出勤だけど、入院するまでの２回の土曜日は全部出勤にしてもらったから、なかなか体は休めない状態。入院したら、ゆっくり休もう…って思ってる。病気になったら、治すためにすることって大変だけど、無駄にはしたくない。どうかどうかいろんな痛みを忘れてしまうくらい、元気になりますように…！
29Jun
- ありのままの私
  病気の治療で髪の毛が抜けた人が、「今のありのままの自分を見てほしい」とウィッグを外した姿を世界に公開したら、それが病気と闘いながら力強く前進する女性像ってなって、“いいね”がたくさんついたって。私は…ショックというか、そういう姿を多少有名な人がメディアを使って公開するのはやめてほしいと思ってしまった。せっかくウィッグを買って髪の毛が抜け落ちた頭を隠して生活している私。私の周りの人たちが、その人のありのままを見て“あんな感じなんだ”って私のことも思われるのが嫌だった。とてもじゃないけど、勇気をもらったり、治療を頑張っていこうと影響を受けることはなかった。ありのままの自分でウィッグを外して生活していいなら、私もそうしたい。…って、そんなことしたら、みんなびっくりだし嫌じゃないかな？周りに気を遣わせるだけな気がする。生活する上で、ウィッグを外せない私は“ありのままの自分”ではないかもしれないけど、病気と向き合って治療をしている私は強いんだ。そういう人は、たくさんいる。自分は長く生きられないかもしれないと思いながらも、生きてる今を大切に過ごしている人たちだっている。ひねくれてる私だからこんなことを思ってしまうのかもしれないけれど、病気が治りましたって人に励まされたりしない自分がいる。
28Jun
- 治すため、の手術
  先週金曜日、５クール目２回目の抗がん剤治療を予定していたけど、前週の血液検査の結果から、腫瘍マーカーが上がっていることが確認され、先生から（今日の）治療は中止、７月１６日に手術と言われた。腫瘍マーカーが上がる＝抗がん剤が効かなくなっている治療は、腫瘍をなるべく小さくしてから手術をするために、６クール目までの予定だったけど、それが一気にボンッ！と飛んだ。６クール目までやりたかった抗がん剤が効かなくなってきたショックな気持ちもあった。でも、手術することで元気になれるなら、それが早いなら、それも良しとしよう。先生が「手術をしたら、長く生きられますよ」と言った時、私は初めて先生の前で泣いた。泣くもんだから、「治療、頑張ってきましたものね」と先生は言ったけど、当の本人は、頑張るとは言ったりするものの“治療はただただ寝ていただけ”で、頑張った気もなかったんだけど…でも、そう言われると“あぁ…頑張ったんだぁ”と思った。先生…ステージ４だよね？このがんは、抗がん剤が効きにくいって言ったよね？それでも、まだ生きられるんだね？仕事ができるうれしさ。あと２年。来年度、年長クラスの担任を全うする！あと２年生きられるだけで私は十分だし、長生きだよ。ちなみに、ブログをフォローさせていただいている方が、がんに高麗人参が効くとあったので、高麗人参濃縮液を毎日飲むようになった私。それからは、なんと鼻血が出なくなった。毎週の、治療前の採血での結果も、低かった白血球の数値が基準値になったんだ。絶対、高麗人参効果だと思う。情報、ありがとうございます。スロージューサーでつくる人参ジュースでもこんな効果はなかったもんね。ただ、貧血なのは変わらずで、人生初の輸血をした。ぶっ飛んだ治療と初の輸血した先週金曜日、２週間振りに妹に会って、手術のこととか報告。治療で頑張ったこともないって話もしたら、妹は目に涙を浮かべて、髪の毛も抜けて…頑張ってると思うよって言ってくれた。たださ、妹は私の前で極力泣かないようにしているように感じたんだ。そんな妹を、私は“強いなぁ…”と思うようなった。また、引き続きサポートをお願いするけど、よろしくね。そして、いつもありがとう。子宮、脾臓、直腸を切除する長時間の手術。頑張るよ～！って…私、やっぱり頑張ってるか。
21Jun
- 死にたいと思ったこと
  私の体の中には、CVポートの他に、尿管ステント（Jチューブ）が入っている。尿間ステントは、３月に手術をした際に挿入している。このステントが、３カ月に１回は交換が必要とのことで、今月16日に初めてそれを行った。麻酔無しで行うことで、かなりの激痛を感じた私は、もう死んでしまいたいと思った。こんな痛いのが、抗がん剤治療をしている間は必要だからと、３カ月に１回やらなきゃいけないなんて最悪だ。ゆううつが続いている。
- 手術が見えてきた
  最近、ブログを書くまでに気持ちが至らずにいた。とにかく、仕事から帰宅して晩ごはんを食べたら眠くて数時間寝て…そんな毎日だった。今週は、よく頑張った。昨日のハプニングはあったけど、いろいろと、心も体もヘトヘトだ。体重は今月には40㎏に達し、着実に太ってきてる。毎週の抗がん剤治療は中止になることなく行い、おとといは５クール目の１回目まできた。６月５日にCTを撮り、12日にはMRIも。MRIの結果も、腫瘍が１．５㎝ほど小さくなっているのが確認できた。のちにわかる血液検査の結果により、腫瘍マーカーが上がっていたら、治療６クール目をせずに手術。上がっていなかったら６クール目の治療をして手術。もう少しか…手術。どれくらい腫瘍、とれるかな？