ここで会ったが〇〇年目! KATO EF200  | キハでGo!

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こんばんは、今日は祝日明けの金曜日でしたが、なんとなく月曜な感じがして、昨日は昨日で土曜日のように錯覚し、ちょっと調子の狂う数日でした(笑)
これもハッピーマンデー法という悪法の影響ではないかと思います。まぁ連休になる方が良いと思われる方が大半とは思いますが、私はもともとの祝日を大切にして、むしろその合間に有給を取得させることで連休したい人は連休にして、日本における有給取得率の改善を促した方が良いように思います・・・。

とまあ、全く鉄道に関係のない出だし(いつものことですがw)をやらかしてしまいましたが、今日は仕事の後にいつもの「鉄道模型愛好会」に出席し、おっさん連中7名が狭い和室にNを4線、HOを1線敷いて、2時間ほど、走行会を楽しみました。
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走行会が始まる前に、T氏(熟練のHO使い)より、「カマいらんかい?引退する友人からオファーがあってさ」と言われ、電気、気動、蒸気をはこから30本ほど出されました。
基本的にはあまり「釜」には興味が無く、家に電気はEF66(我が線区の1号車両!(詳しくはコチラ))、EF65,EF63(シェルパ)やED80,EF81等があり、気動はDD51,DD54,DE10,DE15等があり、蒸気もいくつかあったので、さほど食指が沸かなかったのですが、一つだけ強烈に興味を引いたのが、写真のEF200でした。これは・・・・

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写真にあるのは1995年のKATOのカタログにあった、電気機関車のページです。(また無断掲載・・すみませんKATO様w)
このときはまだEF200は発売予定であり、写真も実車が掲載されていました。
このころはすでにEF66とEF66-100を所有しており、その進化系に見えたEF200が強烈に欲しかったのですが、待っている間に大学に入学し、鉄模趣味が一旦、休止になってしまい、その物欲は忘れ去られていました。
しかし、今日のT氏による「釜セール」(以前は私個人への「気動車セール」)にこのEF200が紛れ込んでおり、気動車セール同様に完全未使用品でした。
見た瞬間、何の迷いも無く手に取り、2500円という半額以下で譲っていただけました。(ちなみに品番はカタログの3018ではなく最新の3036の再販品でしたw)
高校時代に欲しかったEF200に再会し、なんとも言えぬ感動に軽く浸り、自宅へ連れて帰りました。

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車両は初期塗装でパッと見はEF210っぽいのですが、所々に違いがあり、EF200はやはり別格感が漂っています。
写真は両サイドですが、機関内通路がEF200は片側のみで、窓の配置が両サイドは違います。運転席は水色でドアがカラシ色、車体は白です。現行はEF210と同じような色合いになっていますが、やはりこの登場時の色がかっこよく感じています。

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そして極めつけが、サイドの「INVERTER HI-TECH LOCO」の文字が入っており、直訳すると「逆変換回路 高技術 機関車」となります。
表記どおり、このEF200は来る鉄道での大輸送時代に備えることと、来るEF66達の旧国鉄機関車の引退後の入れ替え車両として試作され、生産されたJR貨物の若きホープとも言える車両のはずでした・・
しかし生まれた時代が悪く、この機関車もDD54ほどではないのですが、悲運の機関車とも言われています。

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登場は1990年のバブル後期で、製作時は来る鉄道貨物による大輸送時代をJR貨物が勝手に見越して、当時の機関車では最強の出力であった6000KWを出力し、登場時には世界最強といわれたEF66の3900KWを遥かに凌駕していました。
そしてバブルという「イケイケムード」に押され、EF200は当時の最高技術を惜しみなく投入され、機関車初のボルタレス台車やシングルアームパンタなどもここからスタートしました。
しかし当時の変電所の容量では6000KWの出力で1600トンほどの貨物を10パーミル勾配でも90kmの速度で走らせる電力を供給できず、登場時はパワーを抑えて使用していました。そして徐々にJR各社の変電所をパワーアップさせようとJR貨物はもくろみましたが、客用電車にはそこまでの出力が要らないことと、変電所のパワーアップキャンペーンを開催し始めた頃にはバブルがはじけてしまい、ここからEF200の悲運が始まりました。

JR貨物はまだ変電所のパワーアップをもくろみましたが、見込んでいた鉄道貨物の大輸送時代はバブルが弾けて荷物量が減った上にトラックの台頭により、思ったよりも荷物が増えず、時代はきませんでした・・・orz

そして何よりも、製造元の日立がなんと電気機関車の製造から手を引いてしまい、色々と複雑な部品を持ったEF200は生みの親を無くし、部品供給を受けることができなくなってしまい、仕舞いにはお互いから部品を取り合って延命を図るという末路になってしまいました。

総台数は試作を含めて21両ですが、現在では半分が部品廃車になり、半分がその部品の恩恵を受けて細々と少ない出番とメイン機関車の故障や全検査時に代走する日々を過ごしています。(ちなみに試作車は元の登場時色に戻され、生みの親である日立に回送されて展示の余生を過ごしています)

とまあ、えらく長いEF200に関するうんちくをブロいでしまいましたが、要は昔欲しかったEF200をいつの間にか忘れてしまい、そして今日、その姿を見た瞬間に22年越しに物欲が復活し、譲ってもらったということです(笑)
でわでわ