ガンになると
人は自暴自棄になり、なぜ わたしだけ?とか
どんな事にも怒りをぶつけるようになる
そこから私は、悲しみで毎日の様に泣いていた
生検に結果を姉と聞きに行った。
二つ上の姉。
友達のような、なんでも話せる 姉。
かけがえのない存在。
姉なら、私と一緒に動揺することなく
ちゃんと私を支えてくれるだろう・・・
診察室。
先生の表情でわかる。
ガンだよね。
「結果から、申し上げると 浸潤性の悪性の乳がんです。
大きさは3cm。
乳管の中に広がるガンです。
顔つき(異形度)はそんなに悪くないですが、更にCTと骨の写真を撮って
転移が無いかを調べていきましょう。」
お姉ちゃんと無言でCTの部屋の前で待つ。
造影剤のCTを首からお腹まで撮って
その後に骨シンチという骨転移受けた。
その後は、結果が出るまで、病院の食堂で二人でご飯を食べた。
美味しいと感じない
お姉ちゃんの話が入ってこない・・・
私、やっぱりガンだったんだ。
一番先に思ったのは、子供たちの事
私がこの世に居なくなったら・・・。
でもあの子たちには、とにかく幸せになって欲しい
身体中に転移していたらどうしよう
私はあと、どれくらい生きることが できるのかな・・
そんな事ばかりが頭を巡っていた。
お姉ちゃんがふと
「マコ、しこり触らせて」と言ってきた。
いいよと差し出したら
「え!!!!なにこれ!!!」と驚いていた。
私も触ってみたら心なしか、大きくなっていた気がした。
診察室に呼ばれて
先生がCTの画像を見せながら説明している
わたしは、画像を見ずに
下を向いていた。
「転移はどこにもありません。」
「ただ、大きさからと異形度からして、ステージⅡaだと思われます。」
「頑張って、治療して、前を向いていきましょう」
「転移なかった」
最近の真っ暗なトンネルの中の小さな兆しが少し見えた気がした。
私は、末っ子甘えん坊で
泣き虫
親からも兄弟からもいつまでも
小さいマコ
「よかった。」
お姉ちゃんの涙が優しかった。
だけどガンはガン。
このあとどんな顔して子供たちをお帰りなさいと言えばいいの
切なくて、いつまでも抱きしめていたい。
「ただいま!!」頬を赤くして帰ってきた
息子の冷たい頬を ギュと手で温めて
力いっぱい抱きしめた。
「やめてくれーーー!!」と照れ笑いする息子の目も表情も眩しかった
私は少しづつ前を向き、病気を受け入れるようになっていた。
