一通り診察も終えて
手術の日も決まり、次のMRIを取る日と手術に対しての
説明などを話し合うために
予約を入れた。
その後に、カウンセリングルームみたいな部屋があり、そこに、姉と座るように
看護師さんに促された。
もう、なんだかぐったりしていたわたしは、
とりあえず、早く終わって外の空気を吸いたいと思っていた。
普段私は、愛想はいいほうで、いつも笑顔でいる方なのだけれども
ずっと愛想笑いもしてなく、ただ、ふてくされているような
もう明日には死んでしまうような
最高に自分の影を消していた。
「あなたのお名前を教えてください」
とそのかわいいまんまるお目目のキラキラ看護師さんは言った。
「カルテ見たら分かるのに・・・」
「家族構成を教えてください」
それも、いつか、答えたはずだけど・・・
「この病気は本当にデリケートな病気です。
困った時やなんでも相談したい時はここの部屋を覗いてください」
周りを見渡すと、
ウィッグだの
ゴム製の胸だの
下着だのいろいろなものが置かれていた。
私も、こういうウィッグをするようになるの??
胸も髪も女性のシンボルじゃないの・・・・・
その部屋は嫌いだった。
「では、今のあなたの不安や悲しみの温度計を聞かせてください
0℃を基準にして、いま、どれくらい不安や悲しみ、ネガティブな温度は今何度ですか?」
「・・・・・・マイナス10℃ですね」
「そうなのですね、わかりました!!
今、底辺なのですね。
いずれは、いろんな不安や見えないことを明確にしてこの温度を少しずつ上げていきましょう!!」
妙に明るいわけでなく
でも、淡々としているわけでもなく
静かにまっすぐと私の目を見る優しいきらきら看護師さんだった。
帰りはお姉ちゃんはいつもポジティブな事を言ってくれる
「マコ、少しずつ前に進んでるね。
きっとマコなら大丈夫だよ」
「うん」
そして、わたしは、明日また、ヨガの先生の所に電話しようと思っていた。
季節は、もうすっかりと秋で、病院の駐車場は木枯らしが吹いていた
