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わたしの、乳がん日記。
病気と向き合う生活、平和な毎日を記していきたい。
読んで誰かが、幸せになったり、時には笑ったり泣いたり。
ありのままを解放するわたし。

手術前夜

ヨガの本やら
色んな本を持ち込んでいたので

読もうかと病室の机の上に置いてある

だけど本を開いても

ただ活字を追うだけ。

に決まってる……

もう、頭の中は

明日の事で頭がいっぱい。

途中で看護師さんに
睡眠導入剤を貰う。

わたしは、
いつかの診察の時に

プー先生に

「筋肉や緊張を和らげるお薬だから。
僕も飲んでるし
骨折した方や
整形外科でもよく出るお薬だから」
デパスという薬をもらった。

薬局でもらうなり
すぐ飲んだ。

程なくして
フワフワ〜

となり、いきなり
笑顔になり
目がトロンとして

「あれ?
なんか気分がいいかもー♡」と
姉の前で
その豹変ぶりを驚かせた。

わたしは
ほぼ毎日毎日
そのデパスを
一日何回も飲んだ。

今考えると
8年間飲み続けた。

それが薬物依存だとは
知らずに。


看護師さんから
睡眠導入剤をいただき
すこし眠くなったけど
タイミングを逃し

結局朝を迎えた。

朝一、姉と母と父が病室に来た

みんなやけに明るく優しい。

わたしも緊張していたけど
みんなもきっと
そうだよね。


その後に
4つ上の兄が来た。

家から自転車で来たと。

サイクリングロードを飛ばして
意外と近かったよと。


わたしは
無口だけど優しさが滲み出る兄の事も好き。

後で
わたしがガンに罹患したと聞いて

一人で願掛けに富士登山したと母に聞いた。

そうゆう事を特に言わない兄。

小さい頃から
困った事があると
黙ってそばに居てくれた。

家族揃った病室。
わたしはなるべく明るく振る舞った。

看護師さんが来る
点滴をする

気持ちを穏やかにする薬をもらう。

ヨガで教わった呼吸法。

お腹と胸を使った
完全呼吸法。

トントンとノックされる度に
みんながハッとする笑

うちの家族はみんな人の話をあまり聞かない
みんな思い思いの話をする


「検査の時のわたしと同じ乳がんの患者さんは
もう手術してるんだろうな
うまくいきますように…」

看護師さんに呼ばれる

「来た
来てしまった
怖い」

手術着に着替える。

「手術室までは一緒にこれますが、術中は
この病室でお過ごし下さい」

とみんなに告げる

付き添いの
杉山看護士さん
田中さんもいる

「術中もわたしがそばに居ますから」と
杉山さんが言ってくれた。

ストレッチャーに乗る訳でなく
自分で歩く。

その後ろを
父、母、兄、姉が歩く

程なくして
手術室に着いた

廊下は広く窓も大きく
窓からは大きな赤城山が見えた。

「ご家族の方はここまでです」と
看護士さんに告げられる。

わたしが後ろを振り返ると
母と姉が泣いてる

「マコ

がんばって」

泣き虫マコは泣かなかった。

みんなに笑顔で
「行ってくるね」と
言って

みんなの手を握った

「大丈夫
わたしは
がんばれる
こんなにも愛されているもん」

手術室に入ると
目しか見えない人たち。

その中に聞き覚えもある声

プー先生


「頑張ろうね
あっという間だし
ずっとそばで声かけるからね」

と言われた。

さらに手術室に入ると

オーケストラが流れていた

明るい雰囲気。

みんな気さくに話をしている。

だけど物々しい器具

術台に乗る時は

もう自分じゃない。

心電図
血圧計
色んな処置が施される

目だけの看護士さんが横にきて
わたしの手を
優しく握ってきた

よく見ると
杉山さん。

「ずっとそばにいるから大丈夫」

こころ強かった。

「さあ
がんばろー!」
と何人かの医師が入ってくる

わたしの胸の確認。


これから眠くなるからね


数を数えてね


5

までは覚えていた。

目覚めた時に
管が脇に
ありませんように。


わたしは
眠りに落ちた…