天上の縦走路を眺めに白馬大池まで | 蘇山蓮園

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ちょうど年休を取得していた金曜日(19日)は天気が良さそうでしたので、前日になって急遽山行を計画(ソロはこういう時に機動力が高くて良いと思います)。この時期行くべきは高くて涼しい山。ただし、そういう山は日帰りも困難な場所が多いです。コロナの感染状況を考えると、宿泊するにしても1人で個室の取れる山小屋が必須条件。こうなると選択肢は自ずから絞られてきますが、ちょうど栂池山荘の部屋が空いているようでしたので、栂池山荘をベースにして白馬大池まで歩くルートをチョイス致しました。

自宅を2時半に出発。片道約4時間のルートを白馬方面に向かいます。途中、松川に掛かる松川橋から朝日に染まる白馬三山が見事でしたので、車をUターンさせて写真を撮りました。


栂池山荘までは、栂池からゴンドラとロープウエイを乗り継ぎます。これで標高差約1000メートルを稼げるのは大きなメリットです。


ロープウエイを降りて5〜10分程歩くと栂池山荘(標高1860メートル)到着。ここで余分な荷物(三脚や翌日の着替え)をデポして山に向かいます。ちなみに正面に見えているのは白馬乗鞍岳。目的の白馬大池はこの向こう側になります。


スタートは7時45分。いきなりの急登に心が折れそうになります。


ここの登山道は森の中を通る部分が少なく、明るいのがよいです。30分程登ると、眺めが良くなってきました。


スタートから約1時間。天狗原直下の岩ゴロゴロの広場に到着。


ここから眺める杓子岳〜鹿島槍方向の眺めはなかなかです。


8時50分、天狗原(標高2202メートル)に到着。


ベンチもあるので、ここで一休み。羊羹でカロリー補給です。ちなみに目の前にある山をまだ登らなければなりません(汗)


久々の平坦な木道と、高層湿原の景色に癒されます。


天狗原から白馬乗鞍岳への登りは急登に加えて大岩ゴロゴロ(涙)。蓼科山の頂上直下の登りを思い出してしまいました。


途中の雪渓脇にお花畑を発見。ちなみに高山植物などは別記事で特集予定です。


天狗原から登り始めて40分。やっと岩場が切れたと思ったら、次は雪渓の登場です。一応、軽アイゼンは携行していましたが、他の人の様子を見ると、キックステップで大丈夫そうなので、そのまま通過しました。


雪渓をクリアしたあとの岩場を登り切ると、目の前に絶景が現れます。白馬三山の姿がバッチリですね。

ハイマツ帯の緑に、初秋を感じさせる雲の雰囲気もイイ感じ。


10時ジャストに白馬乗鞍岳山頂(標高2469メートル)到着。本日の目的地はこの先の白馬大池なので、通過です。


山頂から10分程下ると、目の前に青々と水をたたえた白馬大池が見えてきます。


左手を見ると白馬岳につながる天上の縦走路が見えています。いつかはここを歩いてみたいですね。


ずいぶん下ってきました。ちなみに大池までは標高差で約100メートルほど下ります。


ちなみに足場はこんな感じの岩場なので、慎重に行きましょう。


10時40分に白馬大池到着。右手に見える赤い建物は白馬大池山荘。


白馬大池は景色も魅力的ですが、私的にはもう一つ大きな目的がありました。それはこれ! 大池に生息する「クロサンショウウオ」。外鰓が出ているので、まだ幼生ですが、見られて良かったです。


白馬大池ではゆっくりするつもりでしたが、怪しげな雲がわき出してきましたので、撤退を決断。山の天気の変化は早いですからね。


あっという間に景色がガスに飲み込まれていきます。


帰りの雪渓もガスガス。雪渓は下りが恐いので、ストックを出して慎重に下りました。


天狗原の木道が見えてきました。心配していたほど天候が悪化する様子がないので一安心です。


ずいぶん下ってきました。白馬の町やスキー場が見えます。


2時チョイ過ぎに栂池山荘まで戻って来ました。名物の「さるなしソフトクリーム」で一服です。本日の行動時間は6時間20分、移動距離7.3キロ、累積標高差は約710メートル。もっとお気楽なルートだと思っていましたが、なかなかに歩き甲斐があったのは、私の日頃の運動不足のせいでしょうか(汗) ともあれ、良い天候に恵まれ、目的だった白馬岳への縦走路を眺めることが出来たのでまずは満足な結果でした。
この後、栂池山荘にチェックインし、一風呂浴びてスッキリ。山荘の食事や夜の星見は次の記事でアップしたいと思います。