PDCA。
ビジネスパーソンの誰もが、いや、多くがその重要性を知るものだ。ビジネスシーンの代表作的でもあるからな。
一方、このサイクルが機能不全な現実もまた、周知の通りだろう。なんかこう、歯がゆい感があるよね。やりたいのに、できない的な。
とはいえ、その多くの原因は分かりやすい。そして、解決策も簡単だったりもする。実のところ、関連書籍、解説本に書かれているほど難解ではないのだ。
ひとつに一つ
まず原因の多くは「P」にある。「なにをしたいか?」というスタートが不確かなのだ。
(Pが本質とはズレている場合、「アウェイ領域だから」という、そもそも論的な場合もあるけれど)
なので、Dも曖昧になり、Cに至ってはやりようがない。という状態に陥りやすい。
たとえば、何でもかんでもテンコ盛り的な販促ツール。巷でよく見かけるけれど、きっと、制作過程でこうなるのだろうな。
あ、これも載せたい。あれも載せなくっちゃ。と。さらに、あれもご案内したい、これも伝えたい、ともいう風に。
そう。いつの間にか、どれかに当たればラッキー的になるというか。単なる羅列であり検証のしようがないというか。
とはいえ、気持ちは分かるよ。あらゆるもの、ことを知ってもらいたいと願うわけで。
さて、この解決策。
その一つは、まずラスト(目的・意図)を確かに決めること。そして、それをPに据えれば実にスッキリする。
たとえば、販促物というツール類。「メルマガに登録して欲しい」をラストにした場合、登録率のチェックは楽チンだ。
もちろん、見た人が読みたくなるようなキャッチを考え、ラストへ向かうストーリーを描くわけだが。
そして、もし期待するほどの率ではないのだとしたら、次回へ向けてこの2つを修正すればいい。
(ブログもSNSも、来店のご案内も、諸々にしても然り)
ようするに、ラストを決めて、それ毎に分けて作る。1つにごちゃ混ぜにしない。これがPDCAを簡単にするコツその1だ。(ツール自体を分けてもいいし、ページ毎に分けてもOK)
ま、個人的にはPDCAと呼ばなくてもとは思うけれどな。LGS(ラスト・実践・修正)で良いわけで。
プロモーション全体のラスト
ツール系のラストはプロモーション全体から眺めると、KPI(定量的に検証する指標)になりやすい。
これは途中のチェック機能のことだが、たとえば、「自社(自分)のファンを創る」がそのラストの場合、メルマガ登録率はそのひとつの指標になる。
ブログもそうだ。「ブログを見て欲しい」がツールのラストだとすれば、検索してほしいキーワードをご案内しておけば閲覧率が分かる。
(「誰が」と、閲覧者の特定はできないが、そのキーワードからの人数はアクセス解析で分かる)
ようするに、全体図的なラストへ向かうためにも、各々のPDCA(=KPI)は必須なのだ。
(ここをサボると、何となく的な、都合の良い思い込み的な、そういう曖昧領域を抜け出せないことにも)
やや余談的だが、ツールのせいにしないことも大事だよ。
たとえば、よろしくないメルマガ登録率を見て、「今時、メルマガなんて古いんだよな」、「もうウケるツールではないのだ」という整理をすると、PDCAは秒殺的なわけで。
というか、そもそもツールとは、所詮、ツールだ。この話はまたの機会にするけれど、そのもの自体は空箱のようなものなのだ。たとえ、twitterやfacebook、インスタという今時ツールであっても。
ようするに、ラストがあってのキャッチ、そして、ストーリーなわけで、それ次第では輝くものだし、錆びれるものでもあるのだ。
とはいえ、上手く行かなくても大丈夫。誰だって、どんなものでも、最初からすんなりとは行かない。修正してブラッシュアップ、これを繰り返せば良いだけだから。もちろん、その地道な努力はあなたを絶対に裏切りはしない。
輝くといえば。今宵はスーパームーンだ。
月が最も地球に近づき、普段よりも満月が大きく明るく見える現象だそうだが、実に綺麗だね。(昨夜の「中秋の名月」も良かったけれど)
ふむ。明日も頑張ろう。全速力で。